元余生闇精霊は説得中
すみません、更新遅れてしまいました。
レイをどうに説得しようかな。
信念皇帝っていわれてるんだっけ?
「お願い、思いとどまって?」
私は可愛子ぶってみた。
『その調子です、もっと心細い感じでお願いします。』
センカが言った。
自分にアドバイスされてどうする?
まあ、さすが天彩のキユリだけあって心理分析うまいよ。
レイが戸惑ってるもん。
「千嘉、なぜだ、私はお前さえいればいいんだ。」
レイが囁くように言った。
ああ、腕の中で聞きたくない色っぽさだよ。
というか、女の私より色っぽいのですが…。
「私、あなたのものにはなれないの、今生では結ばれない運命なのよ。」
でいいのかなセンカ?
『ええ、その調子です。』
センカが言った。
レイがたじろいでるのか見える。
豊穣皇帝ってもしかしたらセンカに手玉にとられてたんじゃ…。
自分の前世ながら恐ろしいよ。
『千嘉、私のレイは人材さえ見極められればいいんです、優秀だったら私を愛してくれませんよ。』
センカが微笑んだ。
怖い、私、前世悪人かもしれない。
『ある意味そうです、たくらみましたから。』
センカが言った。
…私にその能力わけてくだい。
そうすれば、今頃、ムーラア帝国を手玉にとってたと思います。
『とりたければ教えますよ。』
センカが言った。
…とりたくないけど…。
「千嘉?大丈夫か?」
少しセンカと話してたらレイの顔が近くにある。
まずい、えーとどうしよう。
「レイ、あのね、私、シグさんが好きなの。」
あ、本音出しちゃった。
『あなた、本当に私ですか?素直すぎです。』
センカがあきれたように言った。
「千嘉はそんな事いわない。」
レイが言った。
『まあ、ストレートにはいいませんね。』
センカが言った。
「きっと、あの王子にたぶらかされてるんだ。」
レイが妖しい微笑みをうかべて覆いかぶさって来た。
「レイ、やめて!」
私は満身の力をこめて押し返した。
やだやだやだ、たとえレイでもいや…。
「だから、手を出すなっていったでしょう!」
エシア外交官がはいってくるなりレイの髪の毛を引っ張った。
「いた、いたた、アルシード外交官やめろ、いたた。」
レイが言った。
「シグルト殿下、『闇の乙女のまどろみ』はじめ、たくさんの美術品を譲って頂きありがとうございました。」
エシア外交官がそのままレイを引き離しながら言った。
「いいえ、それより、ちかは?」
シグさんが言った。
銀の髪が見える。
プラチナブロンドじゃない!
「こちらです、このアホは絞めておきますのでどうか御約束通りご内密に。」
エシア外交官が言った。
妄想外交官半端ないです。
女性だよね。
「千嘉!いやだ、離せ、アルシード外交官!」
レイが言った。
「うるさい、あなたも寝かせましょう!」
エシア外交官が錠剤を取り出してレイの口につっこんでなにか言った。
あー、看護師なのにわすれてたよ、あれは睡眠導入剤じゃん、起動ワードでぐっすりんだ。
やっぱり、すぐ寝た。
「これはほっておいてさっさと帰ってください。」
エシア外交官が言った。
「ちか、帰えろう。」
シグさんが私を抱き上げた。
「シグさん。」
なんだか涙が出てきた。
「ちか。」
シグさんが目元に口づけた。
ああ、やっとシグさんのところに
帰ってきたよ。
『まあ、おまけ付きですけどね。』
センカが言った。
別に自分だしいいけどさ。
『そうですか、濡れ場は目を塞いどきます。』
センカが言った。
えーん、濡れ場なんてまだだもん。
前世の男な自分のバカ!
それから、レイ、バイバイ。
私、シグさんのことだけ考えるんだ。
シグさん大好き。




