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魔王な妹は憧れる

お姉ちゃんが結婚することになって

よかった。

いつか消えちゃうんじゃないかと思ってた。


「お義兄(にい)様も綺麗だし、クレシア芸術国ってオシャレよね、パリみたい、いったことないけど。」

私は割り当てられた客間の窓から

遠くに見える尖塔を見ながら呟いた。


緑も多いし、魔王の私には気持ちいい環境だ。


私は相川千晶、千嘉の妹で

千嘉姉ちゃんと違ってお祖父ちゃんの

魔王としての能力を受け継いだ。


魔王は自然環境を総合的に管理する職業で私はお姉ちゃんと違って闇精霊じゃないけど、

闇と炎の領域魔王だ。

紫世界で、ルーリーナ王国の瑠璃の森の

管理をしてる。


こっちの世界では精霊王の役割らしいけど、

単一属性の管理だけだし効率悪いよね。


まあ、明正和次元の仕組みを紫世界も徐々に取り入れていったらしいけどね。


「千晶、観光行こうか?」

お姉ちゃんが顔を出した。


警備係みたいな人がついてる。

お姉ちゃん、本当に王子様と結婚するんだね。


「いいの?お姉ちゃん♪」

私は言った。

忙しいんじゃないのかな?

「まあ、私も観光してないから、案内できないけど。」

お姉ちゃんが言った。


私は少しこけた。

さすが、余生と豪語してただけあるよ。


「じゃあ、わかる人いるの?」

私は言った。

「うん、カイトの若旦那に頼めばたぶん。」

お姉ちゃんが言った。


カイトの若旦那?


「カイトの若旦那って誰?」

私は言った。

「私が勤めているエーシア商会の若旦那だよ。」

お姉ちゃんが言った。


お姉ちゃん、働いてるんだ。


「ちかの妹って可愛いな。」

カイトさんが言った。

少年がそのまま大人になったみたいで

爽やかな青年だ。

「よろしくお願いします。」

私は言った。


「よろしく、ちか、シグルトは大丈夫なのか?」

カイトさんが言った。


昨日あったときは元気そうだったけど

「うん、大丈夫じゃないけど。」

お姉ちゃんが言った。

まさか急に具合が悪くなったの?

「お義兄様、具合悪いの?」

私は聞いた。


「違う、ちかをよくはなしたと言う話だ。」

カイトさんが言った。

「うん、離したくないって言われたけど…たまには姉妹で出掛けたいし。」

お姉ちゃんが言った。


お義兄様、お姉ちゃんのこと溺愛なんだね。


「…ちかも苦労するな、観光いくか。」

カイトさんが言った。


クレシアは思った通りパリみたいなオシャレな街だった。


なんか、高そうなお店ばっかりだな。


でも、お姉ちゃんと出掛けるのは楽しいな。

元気そうだし、ここ何年も暗かったもん。


「ここのアイスクリームはうまいんだぜ♪」

そういってカイトさんがかってくれた

栗とナッツのアイスクリームは

濃厚で美味しかった。


カイトさん彼女いるのかな?

こんだけかっこよくて気がきけば

いるよね。


「あら、相川さん、今日は観光なの?」

綺麗な女の人が言った。

ピンクの髪が派手だ。

「妹が来たので。」

お姉ちゃんが固い表情で言った。

「本当にシグルト様と結婚するの?あなたは好きな人が他にいるんじゃなかったの?」

その人が言った。

「私が本当にすきなのはシグさんですから。」

お姉ちゃんが言っとたん

お姉ちゃんは銀の髪のお義兄様に抱き込まれた。


いつの間に?


「まったく、お前、堪え性が無さすぎだ。」

カイトさんがため息をついた。

「時間がなんとかなったから警護士に確認してきた、ルナ、いや塔王夫人これ以上ちかのことを誹謗中傷するなら塔王殿に正式抗議をするしかないが。」

お義兄様が言った。


「シグルト様、私は…もう、帰りますわ。」

塔王夫人?はそういってきびすをかえした。


「シグさん、大丈夫だよ。」

お姉ちゃんがお義兄様の背中を撫でた。

「ちか。」

お義兄様はお姉ちゃんにキスした。


いいな、私もあんな王子様欲しい。

どっかにいい男いないかな?

私だけを愛してくれる王子様が…。

明正和次元及び紫世界の魔王の仕事は

連載小説 紫世界の魔王様に書きました。

興味がある方はご覧ください。

よろしくお願いいたします。

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