余生闇精霊は仕事中7
あのー、仕事いくのに
シグさんは諦めるとして
警護士さんがなんで
付くことになったんでしょう?
「ちか様は大切なお身体ですから。」
誤解を生むようなことを
警護士さんに言われた。
「ああ、ちかは大切な人だ。」
シグさんが言った。
エーシア商会にやっとこられました。
時間制限付きです。
なんでさー。
「おー、ちか、おめでとう♪婚約したんだってな♪シグルトの一念の勝利ってか?結婚祝いなにがいいんだ?」
カイトの若旦那が言った。
「カイト、早めに終わらせてくれ。」
シグさんが私の手を握り続けて言った。
「へーへー、いいよな、ラブラブでさ、ちか、端末の会社との共同開発で新しい通信機を発売することになった。」
カイトの若旦那が言った。
「良かったです。」
気になってたんだよ。
「それで、明正和次元にいってこないとなんだが、ちかはまだ無理だよな。」
カイトの若旦那が言った。
「ええ、でも、ハトコとかいとこもいるし案内頼みましょうか?」
私は言った。
「おー、たのむ!」
カイトの若旦那が言った。
うーん、モモヤが一番信頼できるんだけど
忙しいかな?
端末を出してモモヤにかけた。
『千嘉、久しぶり、お前、レーギュを思いきったんだってな♪』
モモヤはすぐ出た。
「うん、もうあの謎メールしないようにメールしたんだけどさ、捨てるのか?って来るんだよね、捨てるもなにも、もう、あのしばらく会わないようにしようで終わってるよね。」
私は言った。
『だそうだよ、残念皇帝陛下。』
モモヤが後ろに言った。
わー、レイいるじゃん。
相変わらず、プラチナブロンドの髪が
キラキラしてる美男子だね。
『もう、私はいらないのか?』
レイが言った。
「いらない、レイ、私、好きな人がいるんだ、レイより執着してるみたい。」
だって、捨てられたら
次元門に見投げって思うほどだよ。
私、ヤバすぎです。
シグさん逃げた方がいいんじゃないかな?
シグさんが後ろから私を抱き締めた。
『その男なのか?』
レイが言った。
「うん、私の最愛の人だよ。」
わー、いっちゃったよー!
『私は千嘉しか愛せない、返してくれ。』
レイが真剣に言った。
「異世界の皇帝陛下、奇遇ですね、私もちかしか愛せないのです。」
シグさんが言った。
わー、ゆきんこ王子注意報だよ、
冷たいよー。
『…千嘉早まるな、議会は絶対説得する!』
レイが言った。
「こちらはもう、全会一致で承認済みです、あなたの出番はないです。」
シグさんが冷ややかに言った。
『私は諦めない。』
レイが言った。
「だから、もう、別れてるしさ、あの貴族のご令嬢でもお嫁さんにすれば?」
私は言った。
なんで、私、この人のために余生生活なんて送ってたんだろう?
たしかに、心のどこかにレイに対する
執着は少しは残ってるんだけど…。
シグさんに対する執着の方が強いや。
うん、シグさんが私大好きみたいだ。
「レイ…レーギュウス皇帝陛下、次代キユリと代わってください。」
私は言った。
『おい、千嘉?』
レイはレーギュウス皇帝陛下は
戸惑った顔でモモヤと代わった。
『ちょうどよかったよ、うるさくってさ。』
モモヤが言った。
「そうだよね、ごめんね、シグさん、ハトコのモモヤ・リンライです。」
私は言った。
ハトコだけど一番仲がいいんだよね。
少し年上だから、お兄ちゃん感覚かな?
「はじめまして、シグルト・クレシアです。」
シグさんが言った。
うん、口調は普通に戻ってるね。
『はじめまして、千嘉のことよろしくお願いいたします。』
モモヤが言った。
「はい。」
シグさんが言った。
『で、今日は何のようなんだ?レーギュにとどめを刺すためにかけたわけじゃないよな?』
モモヤが言った。
『とどめなんで刺されてない!』
レーギュウス皇帝陛下の声が聞こえたけど気にしないんだ。
「あのさ、こっちで世話になってる、エーシア商会の若旦那が端末のターツウと技術提携結ぶことになったんで、忙しいと思うけど案内してくれないかな?」
私は言った。
『日程教えてくれ。』
モモヤが言った。
「カイトの若旦那代わってください。」
私は端末をカイトの若旦那に渡した。
「おお、分かった。」
カイトの若旦那は受け取った。
「ちか、嬉しいよ。」
シグさんが私の耳たぶを甘噛みしながらいった。
わー、恥ずかしいよ。
「な、何が?」
私は言った。
「私のことを最愛の人と言ってくれた。」
シグさんは私の首筋に口付けた。
「本当のことだから。」
わーん、おばちゃんダメージだよ。
「おい、そこのあまあまカップル、そう言うことは家に帰ってからやりやがれ、ちか、話がついた、ありがとうよ。」
カイトの若旦那が端末を返してくれた。
「アイカワさん、これみんなからよ、おめでとう♪」
ハーシェル管理室長が花籠と寄せ書きをくれた。
「ありがとうございます…でも、まだやめる気ないですよ?」
私は言った。
「え?もう無理なんじゃ?」
ハーシェル管理室長が言った。
「当分、週一で来ることになってる、というか、シグルト、週5日はきてほしいんだが。」
カイトの若旦那が言った。
「無理だ、本当は囲いこみたいのに我慢してるんだ。」
シグさんが言った。
囲いこむのはご勘弁を。
おばちゃん、息がつまっちゃうよ。
「では、帰ろう、ちか。」
シグさんが言った。
「うん。」
ここで、抵抗すると抱き上げられるからね。
って口づけられた。
シグさんのこと好きだけど。
おばちゃんはまだ、ついていけません。
ごめんね、日本人的に
人前で口づけとかその他もろもろ
恥ずかしいんですよ~。




