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余生闇精霊はあきれる

松本さんってなにかんがえて

生きてるんだろう?

おばちゃん、クラクラしちゃうよ。


「シグルト様~、私の王子様~。」

カータシキ魔法塔国の

新婚の塔王夫人は言った。


新婚なのにシグさんを

私の王子様かい?

旦那様が恐ろしいんですけど。


「マルティウス師匠、なんでルナなんて連れてきたんですか?」

シグさんが言った。

「新婚旅行だよ、ルナ、後でお仕置きだよ。」

マルティウス塔王さんが言った。


「なんでよ、私がシグルト様の事愛してるのは想定内でしょう?マリク。」

松本さん…ルナさんが言った。


新婚旅行でそんな発言不味いよ。


「ルナは、私の地位に目が眩んでるだけだ。」

シグさんが冷たく言った。

「そんなことないわ!」

ルナさんが叫んだ。


うるさいな…まったく、仕事の邪魔だよ。


「松本さん、こんにちは。」

私は挨拶した。


まあ、私なんて居ないも同然だろうけど。

シグさんは忙しいんだからね。

役にたってないおばちゃんが

少しは盾にならないとね。


「相川さん、元気そうで良かった、いつ頃、明正和次元に帰るの?」

ルナさんが露骨に言った。


あのさ、私は単に保護してもらってる

……だけということにしておこう、うん。


「ちかは細胞組織が安定してないので帰れません。」

シグさんが私を抱き寄せた。


相変わらず、スキンシップ激しいよ。


「シグルト様が保護する必要なんてないわ、マリクの召喚の被害者なんだから、マリクがすればいいのよ。」

ルナさんは正論のようなことを言った。


「私は、ルナも保護したと思うが。」

シグさんが冷たく言った。


ああ、一年前のことか。

大分大騒ぎしたらしいね。

マリオンさんがもうにどと会いたくないって

言ってたよ。


「いつも、悪いねシグルト、今回のルナの召喚は宇水の師匠には、許可をもらっての事だから心配いらないよ、代償払ったし。」

塔王さんが言った。

さりげなくルナさんの腰を抱きながら。


「まあ、いいです、迎賓館を用意しましたので、お好きなように、私は忙しいのでもう、会えませんが、ハーエレラに面倒みさせましょう。」

シグさんが冷たく言った。


今日のシグさんは

流氷王子に戻ったみたいだ…。

あれ?違ったっけ?


「ええ?ハーエレラ女官、うるさくて嫌いよ。」

ルナさんが露骨に言った。


おい、せっかくの好意をそんなんじゃ不味いよ。


塔王夫人なんでしょう?

ちゃんとした態度とらなきゃ。


ああ、やっぱり私おばちゃんだよ。


「ハーエレラ女官、世話を頼む。」

シグさんが冷たく通信機で言った。


「迎えが来ます、私とちかは忙しいので失礼します。」

シグさんは塔王さんに言った。

「ええ?嫌よ。」

ルナさんが言った。

「シグルト、悪かったね。」

塔王さんがルナさんをだきこんで言った。

「では、失礼します。」

シグさんはそういって私の肩をだいて

応接間を出た。


「あの女相変わらず、馬鹿だ。」

シグさんが呟いた。


そうだね…バカかもね。


でも、そんなにシグさんが好きなんだ。

若いってスゴいな。

私はあの情熱ないから。

余生でもういいよ。

おばちゃんに恋愛系は無理です。

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