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母 レオーナ・パンクヒルズ

 >インタビューに御協力くださり、感謝します。このインタビューもご理解のあるパンクヒルズ家の皆様のおかげで、新たに今までインタビューを続けて参りました。今回は、ご兄弟の母君、レオーナ・パンクヒルズさまにお越しいただきました。前回からご兄弟で順に、ルードヴィヒさん、アイザックさん、カストルさん、テオドアさん、イオレインさん、そして父君のバッカスさんがお話くださいましたが、ご兄弟の母親という視点からどのような兄弟像が語られるのでしょうか。ご長男のルードヴィヒさんについて一言お願いします。


 いや~ん。久しぶりねぇ、モルダちゃん! いやよ、そんな堅苦しい挨拶しないでちょうだい。イオンとは最近どうなの? え? そうなの。まったく、こんなに可愛らしい子を放っておくなんてあの子、いつまで子供のつもりかしら? ごめんなさいねぇ、今度ちゃんと言っておくから。え? そんな事を言いに来たんじゃない? 誤解? あらそう?

 ごめんなさいねぇ、おばさんのたわごとだと思って聞き流して頂戴ねぇ。

 で、ルーくんについて?

 かわいいわよぉ。何せ初めて生まれた子だものぉ。あの子は難産でねぇ、生まれてくるのに時間がかかったのよう。だから苦労もひとしおでねぇ。でもでも、思春期が過ぎたら一人前の男の子になっちゃって、すかした感じになろうとしているのよぉ。そこがまたかわいいでしょう? 私からすれば合い変わらずにかわいいんだけれどね。


 >そ、そうですか。で、では次男のアイザックさんについてお願いします。


 ザックくんはねぇ、とぉってもいい子なのよぉ。ルーくんがあんなのだから、気を使ってくれてねぇ。本当に優しいのよぉ。体つきは大きいんだけれどあれで甘いものが好きだったり、小さい子に優しかったりするのよぉ。きっとあのギャップに萌えて可愛らしい奥さんかしっかりした奥さんを貰うと予想しているのよぉ。


 >次に三男のカストルさんについてお願いします。


 カストルくんはねぇ、面白い子なのよぉ。てっきりバッカスさんの言うとおりに武の道に進むと思っていたらいきなり芸術家になるっていうんだものー。反対? したつもりはないわよぉ。ただねぇ、始める時に絵と音楽と彫刻とーってみんな一辺にやりたいって言うからぁ、一つに絞って始めなさいって叱ったわぁ。最初は困っていたみたいだけれど絵から初めて、そのうち全部出来たんだから我が子ながら優秀よねぇ。


 >四男のテオドアさんについては如何ですか?


 テッドくんはカッコイイのよぉ。私たち二人からどうしてあんなに冷静で大人なイケメンが生まれたかと思うと誇らしいのよぉ。真面目さん? そうねぇ、真面目さんねぇ。若いから今は一つのことしか見れてなくても、きっとテッドくんは最終的には素敵な人生を歩みそうよ、だってかっこいいもの!


 >最後に五男のイオレインさんについてどうですか?


 イオンくん? イオンくんは不思議さんなのよぉ! そこで遠い目をしないで頂戴な! だってねぇ、可愛いのにぃ、かっこよくってぇ、それに強いんだものぉ。天真爛漫なのよぉ。天使みたいって言ったらおばさん親ばかだわねぇ。え? それ以外には? 特にないわよぉ?

 ごめんなさいねぇ。あまり役に立たなかったでしょう? 私母として頑張っているかもだけれど、息子たちのことは、息子というよりかは恋人のように考えているから。ついつい平等には見れないのよねぇ? ああ、丁度いいところに、サーヴァン! 執事のサ―ヴァンに尋ねて頂戴ねぇ? また、いつでも遊びに来てねぇ!


 >いえ、こちらこそご協力感謝いたします。というわけで次回は一家の執事を務めていらっしゃいますサーヴァン・モレクさんです。




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