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第4話:消疑


最初のターン最後の質問者である神村の質問は俺に対してであった。

お前は誰を疑っているという質問に対して俺は正直に答えた。

顔を真っ青にして理由を問い詰めてくる神村だったが、俺は何も答えなかった。

誰を疑っているという質問には答えたからだった。


質疑応答の時間が終わり最初の投票タイムを迎えたが、誰も投票する人は現れなかった。


「さぁ、これで最初のターンは終了です。2ターン目にうつりますので、くじをひき質疑応答の順番を決めてください」


言われるがままに、くじをひき順番を決めた。


1、林田 美乃里

2、神村 仁史

3、秋月 晴登

4、橋田 麻耶

5、三村 広大

6、佐古田 悠里


順番が決まり、2つめのヒントがテレビ画面に映し出されようとしていた。

全員が固唾をのんでそれを見守っている。


「2」


映し出されたのは数字1つだった。

単純に考えるならば、2番とかそんな風に考えていいのか?

そうなると、今回の順番で2番に該当するのは神村と言う事になる。

本人もそれに気付いたのか、顔がさらに真っ青になっている。

しかし、仮に2番だという意味でも、あの順番に該当している事はない気がする。

おそらく、開催者側は以前からヒントを用意しているはずだ。

順番を確認してから、ヒントを作るなどというような事はしないはずだ。


「では、2ターン目の質疑応答に移ります」


いつの間にか、1分間のシンキングタイムを終了していたようだ。

確か、最初の質問者は林田さんだ。


「秋月君に質問します。今回のヒント、秋月君はどういう風に考えてるの?」

「考え始めたばっかりであんまり自分の中でもはっきりしていないけど、少なくとも2番だという考えだとしても、それは質疑応答の順番を指しているものではないと思う」


俺の答えに対して神村の反応は分かりやすかった。

あからさまにほっとしたようだった。

その様子を見て俺の中で神村へ抱いていた疑念が薄れていく。

仮に犯人じゃないとしたら、自分が疑われようが疑われまいが関係ないはずだ。

獲得ポイントに何か支障をきたすわけではない。

つまり、あの反応は明らかに犯人のものであると考えられる。

しかし、あまりにも素直すぎる。

あれでは、私が犯人なんだと言っているようなものだ。

あえて、ああする事により周りを困惑させようと考えている可能性もある。

だけど、このゲームはまだ始まったばかりだ。

そんな事が出来るとは思えない。

何よりも、俺の目には神村がゲームをしっかりと理解しておらず、ただただ犯人と思われるのが嫌だと感じてるようにしか映らない。


質問者は2番目の神村へと映る。

神村が選んだ相手は佐古田さんだった。


「佐古田さん。この前のテストで学年順位ってどれぐらいだった?」


その質問に佐古田さんは一瞬びくっとした。

おそらく答えを思い浮かべて、嫌な予感がしてしまったんだろう。

私にも疑いのまなざしが向くかもしれないという嫌な予感が。




前回の投稿から1週間以上が・・・。


なるべく、早く投稿できるよう頑張ります。


まだまだ先の話ですが、次のギャンブルの内容決まりました!



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