中興HUGっと!プリキュア
プリキュアは販促アニメである。
つまるところ商品が売れないと話にならない訳で、儲からないモノにスポンサーは金を出さない訳である。
プリキュアの商品といえば変身アイテムとか付属品とかのオモチャ?。
映画の興行収入?。
DVDなりBlu-rayなり売れてるのかね。
あとお菓子とか食品関係?。
まぁ、どうでもいいけど。
「キラキラ☆プリキュアアラモード」での売上復調傾向からの目指せ100億復活バトンを受け取ったのが「HUGっと!プリキュア」である。
結果から言うと「HUGっと!プリキュア」は101億を達成した。
これは初代「ふたりはプリキュア」と同じぐらい。
「ドキドキ!プリキュア」から二桁になっていた売上がまた三桁になったプリキュアシリーズ復活の作品である。
この作品については私は初めてリアルタイムで最初から最後まで見たプリキュア作品であり多分そんな事はもうないだろう。
主人公は野乃はなことエール。
メンバーはアンジュ、エトワール、マシェリ、アムール。
見た感想は…まぁ、こんなもの。
何やら歴代プリキュアが出るとかで一部で騒がれていたが私的には初代と5の初期辺りぐらいしか知らなかったでピンとは来なかった。
この頃レンタルで「ハートキャッチプリキュア!」と「ドキドキ!プリキュア」を借りて観る。
一気見はかなり疲れた。
それで何となく5以後のプリキュアを理解した。
この時にプリキュア全員集合も劇場版で既にしているのも知った。
「HUGっと!プリキュア」はいわばTV版の全員集合であり、ただそれだけである。
まぁそれでも一作品に今まで出てきたプリキュアが集合で出てくるのは初らしく子供達も大きなお友達も喜びそうだ。
で、この「HUGっと!プリキュアは」色々と詰め込もうとして中途半端に終わった作品に見える。
オリジナルであるエールチームに魅力はなくどちらかというと初代のブラックやホワイトの人気に助けられた感が強い。
あといきなり男の子でもプリキュアになれるとか出てきて変身したそのジェンダーレス思想の導入には別の意味で面白かった。
誰でもプリキュアになれるという考えは年齢、性別、人種問わずになり後のプリキュアシリーズにも何かしら影響があるようだ。
売上こそ100億突破したものの、それを支えたのは過去のプリキュアのお陰でありHUGっとプリキュアチームの実力ではないだろう。
ストーリーも普通に面白くなかったし。
色々と盛り込みながらも何かが少しずつ足りなかった一作だと思える。
そしてTVでオールスターをやってしまった後が大変。
次の作品にかかる重さが異なる。
HUGっと!プリキュアは切り札を出して売上を伸ばした代わりにやる事を出し尽くしてネタ切れになる。
切り札は諸刃の剣。
しかしシリーズはそのまま更に走り続けなければならない。
消化不良のまま燃え尽きたHUGっとプリキュアの重さ4万tのバトンを受け取った次の「スター☆トゥインクルプリキュア」は当然失速していく。
シリーズ中盤の中興であるHUGっとプリキュア。
ただこの作品とその後の作品には何か断絶したモノを感じる。
コロナの到来、更に少子化で減っていく子供達や家庭の貧困化。
海外の子供達の増加。
ポリコレ思想。
今回はこれまで。
プリキュアシリーズはHUGっとプリキュアで売上を回復させたものの、これ以降また売上を落としていく事になる。
そして現在20作目の「ひろがるスカイ!プリキュア」。
打ち切りか継続か、そろそろプリキュアの危機が迫っているかも知れない。