プリキュア暗黒時代
ふたりはプリキュア〜ドキドキ!プリキュアまでを前期プリキュアシリーズとしてここで線引きできそうな雰囲気はある。
ここまでで丁度10年。
初代プリキュア、通称無印の放送時ではここまで続くと思われていなかったので驚くばかりである。
無印〜続編のMax Heart、キャラを替えて売上撃沈したSplash Star、心機一転メンバーを大幅に増やし戦隊シリーズやセーラームーンみたいなノリにした5〜5GoGo!
以降は5をベースにして新しい事を盛り込みつつ手探りで作られていった感がある。
これは平成仮面ライダーシリーズであるクウガ〜ディケイドを彷彿とさせる。
各作品それぞれ賛否両論はあってもそれぞれ楽しめる要素は持っている
る。
「ドキドキ!プリキュア」から「ハピネスチャージプリキュア!」に移行しプリキュアは中期に入った感じだ。
ここから作品も製作陣も迷走状態に突入していく。
売上を下回ってもまだどうこういって90億台をキープしたドキドキから「ハピネスチャージプリキュア!」は65億まで売り上げを落とした。
これはSplash Starの60億に迫る勢いだ。
この「ハピネスチャージプリキュア!」の敗因の一つはどう見てもキャラデザがダメだった事だろう。
設定だけ見ればある程度人気が出そうだが古臭いキャラデザで台無しになってしまっている印象が強い。
この作品はプリキュアシリーズワースト1作品として度々名前が上がっていて「HUGっと!プリキュア」放送時にちょこっと動画で見た事がある。
ハピネスの主人公は愛乃めぐみことラブリー。
メンバーはプリンセス、ハニー、フォーチュン。
この中でプリンセスはマリンの二番煎じを狙ったかのようなキャラだったがマリンにはまったく及ばずに撃沈した感が強い。
あとプリンセスの名称がここで使われたため次作である「プリンセスプリキュア」の主人公がキュアプリンセスを名乗れなかったという笑えない話がある。
売り上げを大幅に減らした「ハピネスチャージプリキュア!」の大失敗によって立て直しを迫られた中登場したのが「Go!プリンセスプリキュア」である。
私はこの作品、キャラデザは知っているが見ていないのでほぼ知識0。
主人公は春野はるかことフローラ。
メンバーはマーメイド、トゥインクル、スカーレット。
この中でもスカーレットは比較的人気があるようだ。
売り上げは66億。
前作の立て直しで登場した「Go!プリンセスプリキュア」だったが売り上げは平行線だったものの番組打ち切りには至らず続編継続への橋渡しとしては成功したようである。
それにしても「ごきげんよう」という挨拶は一般庶民には馴染みが薄い。
「Go!プリンセスプリキュア」から立て直しの継続バトンを渡されたのが「魔法つかいプリキュア!」。
別名百合キュア。
原点に戻って2人はプリキュアのように2人の魔法使いプリキュアで話が進む。
朝日奈みらいことミラクル、十六夜リコことマジカル、そして追加戦士として花海ことはことフェリーチェがメンバー。
ファンタジー色が濃くなってきたプリキュアも本当のファンタジーに入った事で賛否が分かれた作品のように見える。
ただ子供受けするキャラデザが功を奏したか、はたまたモフルンに人気が出たのかは知らないが売り上げは75億まで回復。
困った時の魔法少女頼みは成功したようだ。
劇場版ではモフルンがプリキュアになったそうである。
ちなみに「魔法使いプリキュア」は続編が制作決定されているよう。
「魔法つかいプリキュア!」の売り上げ回復バトンを受け取ったのが「キラキラ☆プリキュアアラモード」。
料理を題材にしているらしいのに変身は獣人という変な組み合わせ。
ただキャラデザは女児向けで女児にはウケそうだが視聴年齢は更に下がった感じを受ける。
メンバーは6人。
主人公は宇佐美いちかことホイップ。
他のメンバーはカスタード、ジェラート、マカロン、ショコラ、パルフェ。
この作品は肉弾戦封印作品らしく肉弾戦はないらしい、見てないので本当かどうかは知らないが。
キャラは紫の猫型プリキュアマカロンが人気のようだ。
売り上げに関しては81億まで回復。
「ハピネスチャージプリキュア!」の躓きによって大幅に売り上げを落としたプリキュアシリーズ。
「Go!プリンセスプリキュア」「魔法つかいプリキュア!」「キラキラ☆プリキュアアラモード」の三作品で売り上げをじわじわと回復させる。
このまま再び売り上げ100億台の完全復活がなされるかどうかは次作次第。
そして「キラキラ☆プリキュアアラモード」から目指せ100億回復バトンを渡されたのが「HUGっと!プリキュア」。
この「HUGっと!プリキュア」はある意味問題作で以後のプリキュアの大低迷の元ともなっている作品。
今回はここまで。
暗黒期到来と売り上げ回復傾向から「HUGっと!プリキュア」での中興を経てプリキュアは大低迷の時代を迎える。
迷走に迷走を重ねる製作陣側が取ったのは5の大人編と魔法使いプリキュアの続編、いわゆる過去の作品頼り?。