和製ファンタジーの和製エルフの知能の低さ
大抵和製ファンタジーの和製エルフは知性や品格が軒並み低い設定になってるのが気になるなぁ。
設定上はスペック高い事にはなってはいるものの、それは魔法の強さだったり身体能力であったりだけのいわゆるなんちゃって設定である。
しかも大概は人間の才能のある若手にあっさり超えられたりするだけの噛ませ的な存在と化す。
この辺りの流れが一般的であるのは一つに日本人の知性や品位の軽視を読み取れる。
学歴が高ければ良いといういわゆる学歴主義やそれに伴う勉強が出来ればOK的な思考の蔓延、能力主義かと思われながら縁故やコネが幅を効かせる社会では知性や品格は必要なく戦後から始まる経済だけ金儲けだけを考えれば良かった社会の行き着く所。
だただひたすらに拝金主義を追い求めた結果の成れの果てを考えさせられる。
作品群において人間が上位に来るという考え方は人間至上主義であり、人間が考えられる限界でもある。
エルフがどのような種であるかの定義は曖昧だが和風ファンタジーにおいては容姿端麗のエルフなんだろうか?。
これの出発点は指輪物語であったか?。
私は読んでいないので知らないが。
少なくとも人間の完全上位互換としての存在であるのなら人間ではどう転んでも太刀打ちできない訳で。
和風ファンタジーでは魔法や弓矢の腕前だけが強調されて肝心の頭脳の方が人間と同格かそれ以下の知能しか持っていないように描かれがちである。
喜怒哀楽も情緒も応用力も全てエルフが人間から教えられたり学んだりするという極めておかしな事が起こるのはつまるところ人間至上主義的な発想であり人間の方が優れているという事を言いたいのだろう。
これはもちろん製作者側の知能の足りなさもあるが意図的にそう作られている場合もある。
つまり問題は制作側ではなく視聴者や読者側にあるという事。
いくら製作者側がカロリー高めのものを作っても読者や視聴者が付いてこなければ金にならないという事。
事実浅いストーリーでなければ理解出来ない知能の読者や視聴者が大半を占める中において、つまりは難しい話など出しても売れないし儲からないのである。
ファンタジー系統の商業作家の中にはもちろん何の実力もない者が大半を占めるが実力のある者も読者層のレベルに合わせて書かなければならない者もいる。
現在YouTubeでも問題のYouTuberなんぞが大量発生しているがそういう人間はもちろん悪いが実は1番の害悪はそれを支持する視聴者達だったりする。
なろう界隈も同様にバカの一つ覚えななろう系を大量排出したのはいわゆるそれを支持した読者層なのである。
主人公を賢いという設定にするには他を下げるのが1番楽であり手っ取り早い。
まぁその設定はどんなアホでも思いつく事であるがその楽さに逃げ込めば待っているのはひたすら頭の悪いキャラ達が無駄に主人公を敬い平伏すだけの奴隷作品になるしかない。
エルフも同様に知能を下げられたエルフ種は人間に世界を委ねていくしかなくなっていくだけの存在と成り下がっていく。
長寿であるが故に少数、少数であるが故に子供が減り絶滅の危機に瀕している。
瀕していても知能が低いから何もせずにただ置物のようになってこれからは人間の時代だなどと言ったりする。
どこかに知能の高いエルフの作品はないものか。
そんなに言うなら自分で書けばいいとか言う人間もいる。
残念ながら私は知能が低すぎるので知能の高いキャラは書けませぬ。
よく言う自分のIQ以上のキャラは書けないとかいうものである。