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夢うつつ

作者: ころ助

最近、わたしは夢を見る。「新しい家族だよ」 そう言いながら毛むくじゃらの愛くるしい生き物を抱え上げる家族の夢を。やけにはっきりと しかし夢であるとはっきりわかる類の夢だ。以前に生き物を飼育したことなどない。経験したことのない事をはっきり覚えているとはなかなか気持ちの悪いことだ。私はそう思いながら今日も一日、相も変わらぬ日々を過ごすはずだった。目を覚ますといつもの眩い光ではなく真っ暗なところにいた。わずかに体を動かせる空間で必死に身をよじらせてとにかく声を、とにかく音を出さなければ! そう必死になる私を他所に、「おいおい、暴れるなよ」 見知らぬ声がする。この声の主が私をこんな目に合わせたのか。そう思うとふつふつと、しかし確かに怒りが湧いてきた。しかし暴れど、泣けど、助けはおろかこの暗闇がひらけそうにもない。疲れ果てたところのにかすかに感じていた振動が止んだ。そうか、私はどこかに運ばれていたのか。そう思った直後に持ち上げられた感覚があった。またどこかに運ばれるのか? 

「ただいま~」事もあろうに私を家かどこかに連れ去ったようだ。しかしもうすぐ解放されるかもしれない。その時は期を見て、一目散に逃げ出してやる。そう思い身構えていればすぐにそのチャンスは来た。突然の眩い光。来た。このタイミングだ!そう思い飛び出した瞬間抱き抱えられ私は戦慄した

「アタラシイカゾクダヨ」聞き覚えのあるセリフ。辺りを見渡せばいちまいのかがみ。そのなかにはけむくじゃらのわたし・わたしはいつから、いったいいつからひとだとおもっていたのだろう、わからない わからない わからない わからない わからない

 



にゃあ


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