願いはほどほどに
鬱になってしまったと勘違いしてしまう、主人公だが果てしてどうなる?
2話「幸運の人形のハンゲキ!」
良「そうか、というよりこの年でそんな症状があるなんてもう絶望しかない」
人形「会社で疲れているのはわかりますが、油ものや甘い物の取りすぎはひかれた方が良かったですよ!まあ、お酒飲めないのが救いですね!飲んでいたら確実に成人病で入院でしたよ、良さん」
良「あーやはり、そうでしたか先生!次から気を付けます!ってなんでジョニーがそこまで知っている!医者かお前は!学生時代に飲み会で死にかけて酒を飲めない体質が地味に幸運だったな。下手をすれば死んでいたかも」
人形「知っていますよ!大学生の時に良さんにネット通販で私を購入した時のお付き合いなのですから。いやーあの時は、驚きましたよ!就職活動中にお金持ちの社長に拾われて幸せに暮らしたいとか不思議な力が欲しいとか就職してからもパチンコで負けない人間になりたいとか宝くじを私の足元に置いて1等がどうか、当たりますようになど普通の人間の願いのレベルをはるかに超えた願いを私に注文してきたんですから(笑)」
良「う、頼んでいた願い事をすべて覚えてやがる!こいつ、何気によく聞いているな。まあ、願いを言う人形だから当たり前か!というより、ジョニー知っていたのならなんで今までかなえてくれなかったんだよ!!ひどいよ!かなえてくれてからここまで絶望しなかったのに!」
人形「良さん!私は、もともと幸運をもたらす人形ですよ。例えば、就職活動中の人に仕事を与えるとか宝くじで少し当たりをだすとか、出会いを与えるとかそういう人間の純粋な思いをかなえる人形です!それなのに、良さんは欲望に取りつかれて何が不老不死になりたいとか世界を支配したいとか最強の魔法使いになりたいとか人を支配し服従させる能力が欲しいとか金持ちになり幸せな人生を送りたいとかそういう願いを言うから叶える側もさすがに混乱しますよ!」
良「う、中二病クラスの恥ずかしい願いまでしっかり覚えてやがる!さすがだ」
人形「それでは、良さんに無理難題を押し付けている会社の上司の方々と全然変わりないじゃないですか!仕事が大変だったのはわかりますが、良さんの私に対する願いはさっき、訴えてやると言った課長と同じ状況じゃないですか!私が良さんを訴えたいですよ!そして、慰謝料ももらいたいぐらいですよ!」
人形に暴力を振るい、慰謝料を請求されるとはダメ人間な主人公