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安藤士郎の場合 28


第十五節


「お、お前…」

「バカな!相手の姿も見えないのに!?ってああっ!」

 そうこう言っている間もなく長い髪がばさりと流れ落ちる。

 肩幅が縮まり、ウェストが引き締まって行く。

「攻撃された!?どこから!?」

 辺りを見渡すが周囲には誰もいない。

 ぐぐぐ…と意思に反して脚が内股に閉じて行くあたりまでが限界だった。

 どうやらこれ以上無い形で不意を衝かれたにもかかわらず、必死の心理的抵抗を試みる形になっていたらしい。だが、どこからか追撃されたのか堤防が決壊した。

「きゃああっ!」

 ズボンがぶわり!と広がり、素脚が露出した。一気にスカートに変形したのだ。

 既に全身の性転換は済んでおり、上半身が白く爽やかなブラウスに変わるのとスカートが成型が終わるのと、ガラパンがパンティに、Tシャツがブラジャーとスリップに変形するのは同時だった。

「斎賀…お前…」

 流れ落ちる黒髪の光沢がまぶしい。後頭部には大きなリボンが装着されていた。

「これって…フェイリス女学院の制服…!?」

 とっくに声も可愛くなっている。二階で縛られている武林と同じ姿である。

「逃げて!隠れて!」

 動揺していたであろうに橋場を押しのけるようにして駆けだす斎賀。橋場も慌てて一緒になって逃げる。

 幸い、ごちゃごちゃしているので身を隠せるものはどうにか見つかった。

 二人してそこにしゃがみ込む。



(続く)


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