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安藤士郎の場合 18


「真面目な話です。官憲を手に掛けたんですか?」

「…難しい言葉知ってんねあんた」

「漢語ですが…ウーさんって中国の方ですよね?」

「じゃああんたは『源氏物語』全部引用出来るわけ?」

「…すいません。とにかく刑事をチャイナさんにしたんですね?」

「“チャイナさん”って…(失笑)。うん。今日もチーバオ着てウチで働いてる。住み込みで」

 頭を抱える斎賀。

「チーパオって何だ?」

「いわゆるチャイナドレスのことですよ…それはともかく何でそんな無謀なことを…」

「ひょっとしてあたし責められてるワケ?」

「そりゃそうですって」

「いいじゃんよ別に。そいつすっげー性質たち悪い悪徳警官だったんだよ?袖の下渡さないと適当な嫌疑掛けてガサ入れっからショバ代出せって言うからさあ」

「…そりゃ悪徳デカだな…」

「でっしょー?」

 元はすらっとした美女なんだが、姿が女子高生のせいか態度はおばさんみたいだ。

「でも、警察関係者はマズいですよ。そりゃ当局も動きますって」

「何かよ?オレたちの存在に気が付くって?まさか」

「いきなり気づきはしないでしょうし、そもそも信じられる話じゃないですから。それにしてもボクらのせいでかなりの人数が行方不明になってるでしょうから、もしかして何かが起こってることくらいは掴んでる人がいるかも知れません」

「…」

 考え込んでいる女子高生…ウー。



(続く)


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