表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
81/106

安藤士郎の場合 15


第五節


「うん…まあね」

「何で用があるって思うんだよ」

 これは橋場。

「だって戻すだけだったら別にその場で戻せばいいわけでしょ?こうやって落ち着いて話せる様にお店に入る必要はない。ましてやおごってくれるなんてね」

「…」

 じっと斎賀を見ているウー…若く、女子高生姿になっているが、元が女なのでその造形を活かしている。恐らく本当に若かった時はこんな感じだったのだろう。

「あの時に相打ち戦略でこっちを追いつめたのはあんただね?」

「…ええ」

「ふん…頭いいんだ。ま、いーわ。あたしだって渋谷に遊びに来ることくらいはあんのよ。あんたがたに心当たりがある事とか聞きたいのはついでだから」

「何です?」

 しまった!という表情をするウー。心理的ブラフを使いこなせるタイプの性格ではなさそうだ。

「わーったわよ。じゃあ単刀直入に聞くわ」

「下らん質問なら返るぞ」

「うるさいよセーラー服男子が」

「お前な!」

「いいから!」

 珍しく斎賀が制止する。

「どうぞ」

「…この頃あんたがたのところにデカが来たりした?」



(続く)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ