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安藤士郎の場合 06


「ゴゥルァアアア!死ねや安藤!!!」

 顔面にペイントをし、モヒカンカットで元の髪の色が分からなくなっている不健康野郎が大きく鉄パイプを振り上げて突撃してくる。

 モヒカンの目の前から安藤がかき消えた。

 同時だった。

 周囲からうおおおおおおっ!というどよめきが上がる。

 何か急激に足元が涼しくなり、ぶわりという布が風をとらえる音がした。

 同時に全身を奇妙な感覚が襲う。

「な、なんじゃああぁこりゃあぁぁああーっ!」

 そこには、折れそうに細いお嬢さまがふわりと舞い落ちてくる長い長いスカートを茫然と見ている光景が広がっていた。

「へっ!髪の毛の量が随分違ったな!」

 再び安藤が目の前に迫る。

「て、テメエ!何しやがった!」

 ロクに太陽にもあたっていない様に見える「深窓の令嬢」然とした上品なお嬢さまがチンピラ口調で凄むのは見ていて心がすさみそうだった。

「うるせえんだよ!」

 安藤は豊かな乳房の上に添えられたリボンタイ部分を掴み、乱暴に引き裂いた。

「きゃあああああーっ!」



(続く)


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