小柴弘樹の場合 27
「そんな…」
「どうだ?オンナになって婦人警官の制服を着た気分は?着心地はどうかな?女物の下着の感触は?スカートの履き心地はどんなもんだ?」
畳み掛ける大迫。
「このスカートめくりにくいんだよなあ…」
いうが早いがつかつかと歩み寄って来て、タイトなスカートを無理やり引っ張り上げる。
「きゃああああああーっ!」
スカートが折れ曲がり、皺になりながらめくり上げられ、スリップの縁が見える。そして、強引にしわしわになりながら引っ張り上げられたスカートの下から、一瞬パンティの一部が露出してしまう。
「いやぁああっ!」
目に涙を浮かべながら、どうにか下ろすことに成功する。
「お前さ…悪いんだけど、ここで行方不明になってもらうぜ」
「い、いや…そんな…」
「悪いが、身を守るのも俺たちメタモル・ファイターの仕事でな。国家が組織で動いてメタモル・ファイター狩りなんぞまっぴらさ。まあ、本気でやれば警察なんぞ潰すのは簡単だがよ」
余りの出来事に口をパクパクさせている小柴…だった美人婦人警官。
すらりと長い脚を見せつける脚線美が凛々しい。さっきまでのオタク臭いマッドサイエンティストとは比べ物にならないほど美しい。
「それにしてもお前…綺麗だな」
「え?」
ゆっくり後ずさる小柴。
「女になった記念だ。男を知るのも悪くないぞ」
(続く)