表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
62/106

小柴弘樹の場合 24


「そう嘆くな。人類の半分は女だ」

「何を…馬鹿な…やめろ!やめてくれ!」

「悪いな。止める手段は無い。戻すことも出来ん」

 瞳がくりっと大きくなり、無精ひげに覆われていた顔は無駄毛ひとつないマネキン人形の様に美しくなる。

 小柴は目の前に手をかざした。

 ごく普通の指だったものが、更に細く長く美しく変貌していく。

「っ!!」

 急に何かに気が付いたかの様に、両手で下腹部を触る小柴。

「それももう不要だろ?最後に何かしたかったかもしれんが…もう手遅れだ」

「や、やめろ…やめろこれだけはぁ!あああああっ!」

 身体の中に溶ける様に男性器が収縮し、消失した。声の後半はハイトーンの女性のものであった。

「そんな…こんなことって…」

 身体を見下ろして茫然としている小柴。すっかり美女と成り果てている。

「お前の推理にゃ本当にたまげたよ。まさか本当に推理でここまで真相に迫る物好きがいるなんぞは想像もしてなかった」

 小柴は服の下に違和感を感じる。

 下着がもぞもぞと動いていた。

「お前…いつから…?」

「正直、俺も良く分からん」

 肌にゆるく接触していたガラパンが、つるりとしたシルクの肌触りを持つパンティとなってむっちりと(でん)部を包み込んだ。

「ああっ!」

「ま、そういうことだ」

「よせ…やめ…て」

「だから止められんのだ。止める気も無いが」



(続く)


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ