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小柴弘樹の場合 15


「…!!」

 言葉にならずに首を振り続けている。

「あのな?いい加減にしろよ。身体が変わる分にゃ一億歩くらい譲って認めたとしても、服ってのは何なんだよ?」

「…否定的な条件を全部排除して行って、残った可能性がこれになっちまう」

「もういいよな?帰るぞ」

「一応あと二つだけある」

「手短に話せるか?」

「多分な」

「聞こう」

「余りおおっぴらになってないが、少し前にテロリストによる高校占拠事件があった」

「…あったなそんな話。結局どうなったんだっけ?」

「首謀者は全員行方不明。今もって見つかってない」

「海外逃亡したんじゃねえの?」

「同時にセーラー服の美少女が校内で何人も見つかってる」

「人質だろ?」

「この学校の制服とは異なる。聞き取り調査でも校内に知っている人間は皆無だった」

「…まさか」

「彼女らの身元は一時的に公安が預かってたらしい」

「公安?」

「当然テロと無関係なことが分かって釈放された」

「今どうしてる?」

「不明だ」

「それが何だよ?」

「直後に都内に引っ越しをした生徒を一人発見した」

「引っ越しただけで犯人か?たまらんな」

「彼が引っ越した直後、地域で行方不明・謎の人物出現事件が立て続けに起こった」

「…」

「その時の制服はコテコテのセーラー服。占拠事件の後に出現した謎の少女たちが着ていたものと全く同じものだ」

「…しかし…セーラー服なんぞありふれた…」

「今じゃ中学はともかく、高校で膝下丈のセーラー服なんて少数派だ。また、このデザインの学校は都内に一件のみ」

「だからといって」

「ついでにさっき説明した歌舞伎町での取立人とニューハーフの行方不明事件はこの生徒が引っ越してきてからすぐに起こっている」



(続く)


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