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小柴弘樹の場合 10


「身体が弱ったり足腰が弱ったり」

「そりゃそうだろうな。だが、それは幼い子供も同じだ。しかし老人と子供の差は選挙権だ。政治家は老人票になることはするがそうでないことはせん。若者と殴り合っても倒せそうなクソ元気な老人が税金使った無料バスで病院にダベりに行く足元を排気ガスでけんけんとセキをしながら幼稚園児がデカい車に怯えながら歩いてる現状をどう説明する?」

「…じゃあ、老人は子供の代わりに車に轢かれて死ねってのか?」

「残酷な様だがどちらかを選べと言われればそう言わざるをえん」

「いつかは自分に返って来るぞ。自分が老人になっても同じことが言えるか?」

「幼稚で下らん論理のすり替えだ」

「答えてみろよ」

「個人的にはそりゃ轢死なんぞしたくはない。だが、大きな目で観れば受け入れざるを得ないだろうな。論理的に考えればそうなる」

「…所詮は科学屋だな。人間味が感じられん」

「何とでもいうさ」

「で?さっきの話の続きは?」

「…?聞きたいのか?」

「当たり前だ」

「ふん…まあいい。この中学の女ストーカー事件は結局うやむやなまま決着した」

「どうした?」

「関係者は誰も知らんだろうが、現在鉄格子付きの病院に収監されてる」



(続く)



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