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小林みのりの場合 08


第十一節


 その場にへたり込んでしまう炉木。

 だが、すぐにその頬が紅潮し始める。

「へっ!思い知ったかよ」

 と、自主的に炉木の手が自らの乳房を強く強く鷲掴みにし、揉みほごし始めた。

「おまえ…」

「…はぁ…はぁ」

 やがてそれは左手のみとなり、右手を自主的にスカートの中に入れ始める。

「お前!…何やってんだ!」

 何をやっているのかは明らかだった。

 炉木…だった女子高生は前方に突っ伏して、甘い声を上げ始めた。

 悲鳴とも嬌声とも付かない声をあげながら動きが激しくなる。

「やめろ!何してんだお前は!」

 何故か止めに入ってしまう瑛子。

 女子高生となった炉木は激しく抵抗した。

「いやっ!やめてぇっ!」

 何だか瑛子が襲っているみたいなことになっている。

 すると、炉木は自らの手で制服を引き裂き始めた。

「あっああああああーっ!」

 服に包まれていたブラジャーが露出する。

 めくれあがったスカートの下のスリップはもとより、パンティまでずり落ち始めていた。

 何故か根源的な恐怖を感じた瑛子は、奇妙な声を上げ続ける炉木を置き去りにしてその場を逃走した。



(続く)


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