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安藤士郎の場合 35


第十九節


 トイレや用務員室に駆け込もうとしたが、流石にそうした「二階からは見えない」密室には施錠がされていた。

 相手の二階の位置を確認…いや推測して回り込まないといけない位置に再び陣取る。

「どうして奴は二階から降りてこないんだ?」

「…少し情報が分かりました。まず、敵は視界に入ったメタモルファイターに一方的に攻撃は出来ますが、一度に一人しか無理みたいですね」

「そうか。それは何よりだ」

 皮肉っぽく言う深窓の令嬢。

「恐らく離れた距離で長時間攻撃し続けて、完全に精神的に支配下においてから仕上げに近寄ってきて決める予定だったんでしょう。しかし」

「しかし何だ」

「想定外なことにこちらが二人いたので決めきれないんですよ。トドメを刺しに来る時にもう一方に攻撃されてしまう」

「でもこのままじゃじり貧だ。何度も跳ね返せねえぞ」

「恐ろしい敵です。こんな特殊系なんてどう対処していいやら」

「自慢の意識配分戦闘法も形無しだな」

「そういうことになりますね」



(続く)


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