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プロローグ 01

「メタモル・ファイト!3」

 作・真城 悠


・敵意・害意を持った相手に対し、触れることで相手を女性へと性転換し、女装させてしまう能力である「メタモル能力」が存在する。この能力の持ち主を「メタモル能力者」「メタモルファイター」と呼ぶ。

・彼らは一人に付き一種類の衣装という個性を持つ

・彼ら彼女らに女性へと性転換された被害者は元に戻ることは出来ない。

・メタモルファイター同士の腕の試し合いを「メタモル・ファイト」という

・「メタモル・ファイト」を行ったメタモルファイターは、試合後、元に戻ることが出来る。





 プロローグ


「大人しくしな」

 覆面男は低い声で言った。

「…」

 落ち着いた紳士は座ったまま振り返って覆面男を確認した。

「ハイジャックかね」

「そういうことだ」

 ここは飛行機のコクピットである。

 機長の飛田俊雄とびた・としおはあくまでも物腰柔らかだった。

「普通は飛び立った後に行う物だと思ったが?」

 飛行機はまだ滑走路にも出ていない。

 何よりコクピットにはまだ機長しかいないのである。副機長もパーサーもいない。

「まだ客も乗り込んでいない今が警備が薄いんでな」

「そうか…中々頭がいい」

「何でもいい。俺たちの指定する目的地に飛んでもらうぞ。俺たちは客席に潜んでる。通信するから言いなりになれ。途中から招き入れてもらう」

「…なるほど。客にはハイジャックと気付かれない様に行うハイジャックか」

「そういうことだ。まあ目的地に着く頃には気付くかもしれんがね」

「キミたちは何人グループなのかな?」

「教える必要はない」

 肩をすくめる飛田。

「分かったな。いざとなったら人質の命は無い」

「その鉄砲を撃つ気かい?上空で機体に穴が開いたらどうなるかくらい分かるだろ」

「お前の知ったことじゃない」

「これでもプロなんでね。例えハイジャック犯だろうと安全に目的地まで運びたい」

「…ふん、もっともらしいことを言いやがって」

「それから目的地は?」

「飛び立ってから話す」

「燃料の問題がある。距離によっては到達出来んぞ。機長には相談しておくもんだ」



(続く)


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