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にせ∞かみ  作者: 和久井 透夏
龍神転生編
37/71

#34 耕四郎

耕四郎が大吉に成り代わって三年が経った。


耕四郎は驚くほどあっさりと瀧澤家に馴染み、誰も大吉の中身が別人になっているとは思いもしない様子だった。

実際その立ち居振る舞いは大吉その物で、俺もあの日の記憶がなければ耕四郎を大吉と認識してしまいそうになる程、耕四郎の面影は無くなっていたが、竹への好意から来る熱心な献身ぶりにやはりコイツは耕四郎なのだろうと感じる。

特にあの日二人して泥だらけで家に帰った後、耕四郎が適当に言い訳して難は逃れたが、翌日耕四郎は風邪を引いて寝込んでしまい、様子を見に来た竹に怪我を治すのと同じ調子でおまじないをされ一瞬にして体調が戻ったあたりから、更に竹は耕四郎の中で絶対的な存在になってしまった様だった。


その年の十二月、竹の禊の儀は滞りなく行われ、竹はその身に暁津比売を降ろした。

俺は竹が禊の儀を行ってしまえばまるで別人の様になってしまうのではないかと心配していたが、結果としてそれは杞憂に終わった。

禊の儀を終えた直後、

「暁津比売を降ろすと言うけど、暁津比売は私自身だもの。この儀式ではその記憶を取り戻しただけよ。

それに、暁津比売の力の一部は既に黒の中にあるのだから、後はあちこちに封印されている魂を取り戻すだけだわ」

竹はそう言って無邪気に笑っていた。

しかしその後すぐ倒れて高熱を出して寝込んでしまった。

翌日、目を覚ますとすっかりいつもの竹に戻っていた。


倒れる直前の事を聞くと、全く憶えていないらしく、そうだっけ?と首を傾げていた。

一方、力の方は自覚が生まれてある程度は制御できる様になったらしく、御瀧神社に来る妖怪の相談は激減した。


耕四郎の提案で、竹の姫巫女としての力は表向きはその頃流行っていた怪我や病の治癒と千里眼ということになった。

病気や怪我の治癒は既に竹は経験があるのでどんな症状も難なく治せた。

千里眼については、恋の病で相談に訪れた地元の豪農の一人娘と水飲み百姓の三男坊の恋を竹が強引に成就させた時、その辻褄あわせや説明のために、

「私の千里眼で視たのだけど、この二人が一緒になることで今以上に家が栄える未来が視える」

とのたまい、それ以降、実はそんな力もあるらしい、ということにしている。

実際、竹が絶対に上手くいくと言い切っているのでたぶん上手くいくのだろう。


やがて竹の評判は広まり、ただのお悩み相談や愚痴とも思える話から、家の今後を決める重要な話の相談、ただの擦り傷から不治の病まで、連日御龍神社には人が押し寄せるようになった。

つい最近まで家族と俺と耕四郎位しか話し相手のいなかった竹にはそれが大層嬉しい様だった。

姫巫女の力の種類にもよるが、人々にとって役に立ちそうな力を持った姫巫女は大抵今の竹のように祭り上げられる。

しかし、あまり周りの人間の利益になりそうもない力だと、ただ不思議な力を持った人間という位にしか扱われない。

そのどちらにしても、結婚して家庭を持つことは許されず、一生この御龍神社で暮らす。

今の俺には過去の姫巫女達がどんな人間でどんな人生を送ったのかか思い出すことはできない。

彼女達は、自分のその運命をどんな風に思っていたのだろう。


「それにしても、やってみたらできちゃったけど、禿げた頭の髪を蘇らせるのって怪我とか病気の治癒って言えるのかなぁ」

竹は先ほど来た若禿で悩んでいた青年のことを思い出したようでくすくすと笑いながら呟く。

「心労が原因の場合もあるらしいから、一応そうなんじゃないか?」

竹の隣にいた耕四郎がそう答えれば、でもあの人の家系は皆そうだって言ってたよ?と竹はお茶請けに用意された饅頭をつまみながらまた笑った。

今の竹の様子を見る限り、竹は結構今の暮らしが気に入っているようだった。


ある時、随分と遠くから竹の噂を聞きつけて母の病気を直して欲しいとやって来た青年がいた。

明火邦浩あきほくにひろと言っただろうか、どんな病なのかと聞くと、わからないと言う。

ただ、ろれつが回らなくなり、体を起こすとフラフラとしてまともに立つこともできず、体の震えが止まらないと言う。

手足も上手く動かせなくないらしい。

どうかその千里眼と治癒の力で母を救って欲しいと頼まれたが、名前だけでは竹も上手く相手を想像ができない様子だった。

直接会いに行くにも何日も神社を空けることになるし、かといって病人をわざわざこんな遠くまで連れてくるわけにも行かない。


どうしたものかと耕四郎が首を捻っていると、竹がああそうかと思いついたように机に身を乗り出した。

「邦浩さんがそのお母さんを治せばいいのよ!」

そう言うなり竹はその邦浩と言う青年の手を両手で握ってしばらく目を閉じた。

そしてしばらくそうした後、今邦浩さんに治癒の力を授けました。と言いだした。

固まる俺と耕四郎をよそに竹は続ける。

「邦浩さんはこれから家に帰って毎日この手でお母さんの背中をさすってあげて。そうしたらきっとすぐ良くなるから!」

邦浩も動揺していたようだが、竹が私を信じてくれるなら、きっと上手くいくから!と念を押した。


その約一ヶ月後には明火家の人間が大量の酒やら金やらをわざわざ持参して御礼に来ていたのでたぶん上手く言ったのだろう。

しかしそれからというもの、その噂を聞きつけた人々が、自分にも神通力を授けてくれと押しかけてくるようになった。

一度邦浩に簡単に力を授けてしまった分、できないと断ることもできない。

実際竹がその気になれば誰にでも望む力を与えることも可能だろうが、流石にそれは危険だと耕四郎は判断し、耕四郎は与える力や人間を選別するために先ず自分に人の記憶を視る力をくれないかと竹に願い出た。

竹はそれをあっさり承諾し、耕四郎にその力を与えた。


その後耕四郎は竹が力を授けられるのは、竹のことを心から信じている人間だけであり、純粋に心から必要としている力しか授けることはできない。という設定を打ち出し、力を授けて欲しい人間の記憶を覗き、その設定に当てはまりなおかつこの人物なら大丈夫だろうと判断した人間に、様々な制限付きで竹に力を授けさせた。

制限と言うのは、


その力は竹から貸し与えられている物であって竹が死ねば消えるし、竹が取り上げようと思えばいつでも取り上げられる物で、かつ竹に害をなそうとした瞬間、龍神が命を奪いに来る。


という物だ。


また、与える力も念動力ならば人間一人で持ち上げられる位までしか動かせないし、天候を操るといっても、明日は晴れになれと願えば晴れになると、雨が降れと願えば雨になるという程度。未来予知なら自分の身の回りのことだけで二、三日先まで。

というような、かつて同様の力を持っていたの姫巫女達に比べれば数段劣る物に限られた。


確かに竹の姫巫女としての権威を守るのであればそれ位の制限を付けるのが妥当であるのかもしれなかった。

そうして竹への異常とも思える熱狂的な信仰は地元だけでなく県外まで広がり、竹の姫巫女としての権威も揺るぎないものになりつつあった頃、竹に縁談の話が持ち込まれるようになった。

地元の名士の跡取りだったり、そこそこ大きな会社の御曹司だったり、竹の力によって救われた熱心な信者だったりと様々な人間から申し入れがあったようだった。

竹も十五歳になり、結婚できる年とはいえ竹は強い力を持っている以外は普通の、むしろそれ以上に幼なさを残す娘であったし、何より竹を嫁に出すことは、今では先代の姫巫女以上にいい広告塔となっている竹を手放すことになり、熱心な信者からの多額のお布施によりかなり潤っている今の御龍神社においてそんなことは以ての外だった。


御龍神社に婿養子に入りたいと言う申し出も、御龍神社の跡継ぎは大吉であるし、竹は既に龍神様の嫁として結婚しているので婿を取る予定もないと竹の父は断った。

それでも食い下がる人間もいたが、龍神様は今の姫巫女を大層気に入っているので、婿などとろうものなら何が起こるかわからないと説明すれば、それ以上言ってくる人間はいなかったそうだ。

どうやら俺はすっかりこの辺りでは恐れられているらしい。

俺自身は特にコレといって何かした憶えはないのだが。



その年の年末、事件は起きた。

竹は明け方の、まだ日が昇らないうちに急に飛び起きたかと思うと、

「お兄ちゃんが、今日死ぬかもしれない・・・」

突然そう呟いて泣き出した。

その頃には耕四郎自身の希望もあって他に人がいない時でも竹は耕四郎の事を兄と呼ぶようになっていた。


一体どうしたのかと聞けば、耕四郎が死ぬ夢を見たのだと言う。

それもかなり現実的な夢で、その時の感覚もとてもはっきりと憶えていると言う。

一度目は神社の石段から滑り落ちて、二度目は倒れてきた角材の下敷きになって、ある時は神社ごと焼け落ちて、竹が見た夢を元に未来を変えようとすればする程大惨事になってしまうという。

それを何十回も繰り返す夢を見たらしい。


「お願い黒、今日一日だけで良いからお兄ちゃんを守って」


それはただの夢だから落ち着けと言っても竹は全く俺の話を聞き入れようとはしなかった。

仕方なく、俺は今日一日大吉を守ることにした。

俺が了承すると竹は、だったら今すぐお兄ちゃんのところに行って!と凄い剣幕だったので、仕方なく俺はまだ寝ている耕四郎の寝顔を目を覚ますまで眺めることになった。

・・・・コイツは寝相が良すぎて見ていてもつまらん。


明け方、目を覚ましていきなり俺の顔を見ることになり驚く耕四郎に事情を説明しつつ、とりあえず身支度を整えたら竹の様子を見に行くように言った。

俺一人で見に行っても良かったが、さっきの竹の様子からして、俺一人だけだとお兄ちゃんはどうしたの!?と怒り出しそうなのでそれは避けたかった。

耕四郎の着替えを急かしていると、部屋の外から

「お兄ちゃん、起きてる?」

と竹の声が聞こえた。


丁度耕四郎も身支度を終えたところだったので、どうしたのかと障子を開ければ、そこには貼り付けたような笑顔をした竹がいた。

「お兄ちゃん、ちょっと左腕出して?」

竹がそう言えば、耕四郎は怪訝そうにしながらも竹の言う通りに左腕を出した。

その瞬間、竹は耕四郎の左腕を力強く掴むと、黒い珠の数珠を巻きつけた。

「コレをしてるとね、黒はお兄ちゃんが死ぬまで絶対にお兄ちゃんの側から離れられなくなります」

竹が得意気に宣言する。と同時に俺達は凍りつく。

耕四郎が竹と一緒にいないと、俺は竹を護れなくなるのだ。

「更にこの数珠は私しかはずせません」

そんな俺達の様子をものともせず竹は続ける。


「だから黒、今日一日ちゃんとお兄ちゃんを守ってね」

竹がそう言いながら耕四郎の手を握り締める。

竹にとってそれ程までにあの夢は恐ろしい物だったのだろう。

今日だけなら大丈夫だろうと

「任せろ。今日一日は耕四郎を守ってやるよ」

と答えれば、竹は安心したようにうん、よろしくね。と、はにかんだ。


その日は年越し年明けのための準備で御龍神社は大忙しだった。

竹の祖母は家の女衆と食料の買出しに、祖父と父は年明けの初詣の出店の打ち合わせ、耕四郎は氏子総代に準備の手伝いを頼みに向かった。

竹が姫巫女として表に出てからは、御龍神社への信仰も厚くなり、県外からも竹を尋ねて多くの人がやってくるので、そのお布施でかなり潤った御龍神社の初詣は、年々派手に、盛大な物へとなっている。




耕四郎が氏子総代と他の氏子衆を連れて様々な資材を持って御龍神社に戻った時、御龍神社はすっかり焼け落ち、最近新築したばかりの社殿は見る影もなくなっていた。


しばらく何が起こったのかわからず皆一様に立ち尽くしていたが、その中の一人が、

「おい、姫巫女様は・・・」

と呟いた瞬間、皆我に帰り、焼け跡や、もしかしたら避難しているかも知れないとあちこち探し回ったが、結局竹は見つからなかった。

ここで何があったかわかりますか!?と耕四郎に聞かれたが、意識を傾けてもどうしても、俺にはそれを探ることができなかった。

俺が首を横に振ると、耕四郎は庭にあった石の一つを退けて、その下から木箱を出し、その中から風呂敷包みを取り出したかと思うと、俺に井上家の屋敷まで飛んで欲しいと言った。

井上家とは地元の名士で、確か過去に竹に縁談を申し込んで来た家だ。


「まさか縁談を断られたから神社に火を放って竹を攫ったとでも言うのか?」

井上家の場所はわからないので耕四郎に言われるがまま飛びながら耕四郎に尋ねる。

「流石にそれはないと思いますが、可能性は無きにしも非ずです。これから竹に縁談を持ちかけてきた相手、異様なまでに竹を崇拝していた人達、過去にわざわざ竹を尋ねてきた人達の記憶をしらみつぶしに視て行きます」

耕四郎のその言葉に気が遠くなるような気がした。

なにしろ竹に縁談を持ちかけてきた人間も、竹の熱心な信者も、竹の噂を聞きつけてやってくる人間も、俺が憶えているだけでも五十や六十ではきかないのだ。桁が違う。


そしてその一人一人の記憶を遡ってみるのもいいが、犯人が必ずその中にいるという保証もない。

しかし、それ以外に犯人を見つけられそうな方法も思いつかなかったので、結局俺は耕四郎のその案に乗る事にした。

耕四郎が俺に乗っている間は、見鬼の人間にしか俺と耕四郎の姿は見えない。

耕四郎が相手の記憶を盗み見るのはその相手を直接見ればいいだけなので、このままこっそり家の中に進入してその家の人間を見ればそれで相手の記憶は見られる。


その日、五件の家々を周ったが、疑わしい人物はいなかった。

日が暮れると、耕四郎は少し離れた町で宿を取った。

知り合いに捕まると色々と面倒なことになりかねないからとのことだった。

ずっと気になっていた風呂敷包みの中身を聞けば、その中身は札束が入った小さな葛篭箱つづらばこだった。

いざと言う時のために、神社のお布施からこっそり拝借していたらしい。

「とにかく、死体が発見されていない以上、俺は竹はまだ生きていると信じて探します」

心当たりの人物を紙に書き連ねながら耕四郎は力強く宣言した。




・・・竹が失踪してから三年後。

今だ竹も竹をさらった犯人も見つからないまま、路銀も尽き耕四郎は行き倒れていた。

もう随分とまともな食事を取っていないのだから、無理もない。

本来は一年かそこらで竹を見つけ出して神社に帰るつもりだったのだろうが、その宛てはすっかりはずれ、かといって竹を見つけないまま帰ることもできず、今朝方ついに最後の心当たりの人間の家を探し出し、家に侵入し寝静まっているその人間の記憶を覗くも竹の事件とは無関係とわかり、そろそろ肉体的にも精神的にも限界がきたようだ。

清々しい朝の空気がまるで今の俺達の絶望的な状況を嘲笑っている様にさえ感じた。


しかし、助けを呼ぼうにもそう簡単に俺の姿が見える人間などいるだろうか、と辺りを見渡せば、少し遠くに小さな寺が見えた。

が、竹にかけられた呪いのせいで俺は耕四郎から離れられず、そこまで行くことができない。

途方に暮れていると、一人の少女と目が合った。

「ああ良かった。助けを呼んで欲しいんだ、実は・・・」

これ幸いと少女に寄って話しかけようとした途端、少女は怯えたように後ずさり、逃げて行ってしまった。

・・・・竹ですっかり感覚が麻痺していたが、道端で突然黒い龍に話しかけらた少女の反応としてはそれが普通だろう。

自分の存在は御龍神社のご祭神という肩書きがなければ、視える人間にとって、ただの妖怪と変わらないのだと思うと少し寂しい気もしたが、そんなことよりこのままでは耕四郎が死んでしまうと頭を抱えた。


俺は耕四郎を乗せて飛ぶこともできるが、それはコイツが起きていて意識のあるときだけだ。

それ以外の時には触れることもできない。

耕四郎が死ねば、竹の呪いも解けて俺も自由に動けるようになるのだろうが、俺は竹にこいつを守るように頼まれているのだ。

たとえ何年経とうとも竹とまた会うまでコイツには生きていてもらわなければ、きっと竹は悲しむだろう。


ところが、しばらくすると先程の少女は一人の男を連れて戻ってきた。

袈裟を着ているので坊主だろうが、袈裟はくたびれているし髪も伸ばしっぱなしで余り坊主らしくは無かった。

その男は本当だ龍がいる。などと男の後ろに隠れる少女と話し出したので、男の方に事情を説明すると、

「だったら君、人間の方でもいいけど、妖怪退治とかできる?」

と聞かれたので、コイツは神社の息子で地元では妖怪退治もしていたと答えると、それは良いことを聞いた、と男は上機嫌で耕四郎を担いで寺へと向かった。

寺へ向かう途中少女に礼を言うと、やはり怯えられてしまっているようで、少女は男の影に隠れてしまった。


寺は全体的にボロボロで、廃墟を掃除してなんとか住める様にした、という様子だった。

継ぎ接ぎだらけの布団に昼頃までしばらく寝かされ、ようやく耕四郎は目が覚めた。

この寺の住職という高尾早雲たかおそううんはそれに気付くと耕四郎に雑穀粥を振る舞った。

そして耕四郎が食べ終わるとこう切り出した。

「うちの寺の近所を行き倒れてたのを娘の奈津が発見したんだよ。いや、お礼はいいんだよ。ところで、君は地元では妖怪退治をしていたそうだね。そこにいる龍から聞いたよ。実は最近うちの近所で、ちょっとした妖怪騒ぎがあってね、良かったら君にそいつを退治する手伝いをして欲しいんだ。

体調がまだ万全でないのならもう少し休んでからでいいからさ。

しかし、困ったなぁ、連日そいつに関する相談が寄せられてるけど、僕はただ視えるだけだし何もできないんだもんなぁ、どこかにそっち方面に詳しい助っ人いないかなぁ」


一言口を開くたびに早雲が俺達の方をチラチラ見てくる。

「・・・・どんな奴なんですか?」

耕四郎は仕方がないといった様子で住職からその妖怪の話を聞いた。

なんでも夜な夜な巨大な蛸が町に現れては女子供を襲うのだという。

確か竹の祖父がなしていた民間伝承に、夜な夜な陸に上がってきては農作物を食い荒らす蛸の話があった。

特に弱点も無かったので大吉が陸に上がった蛸は乾燥を恐れるので、なめくじの様に塩をかけるとすっかりしおれて小さくなり死んでしまう。という設定を付け足したのだ。


結果から言えば、無事その蛸は退治できたが、そいつに塩は効かなかった。

つまり竹の妄想由来の妖怪ではない。しかし、それは同時に竹と同様の力を持った人間の存在を示唆していた。

もしかしたらその人間ならば竹のことを何か知っているのではないか、そうでなくてもその人間の力を上手く使えば竹を探すための大きな手がかりが得られるかもしれないと耕四郎は考えたようだ。

それから耕四郎はしばらくその清善寺で妖怪退治の手伝いをしつつ居候をしていたが、五年ほど経った頃から耕四郎は清善寺の一人娘である奈津から好意を寄せられ何かと絡まれるようになり、やがて父親の早雲からもいっそウチに婿に来たら良いんじゃないかなぁ、と冗談ぽく、しかし事あるごとにしつこく言われるようになった。


その頃には御龍神社がなくなってしまったことも、前に記憶を視た心当たりの人間の記憶をもう一度覗いた時に耕四郎もそのことを知り、帰るに帰れなくなっていたというのもあるのだろう。

結局、耕四郎は瀧澤大吉として高尾家の婿養子に入った。

妖怪騒ぎは祝言を挙げてからもたびたび散発的に起こっていたが、結局犯人はわからずじまいだった。

その後、間は空いたが三人の子宝にも恵まれ、戦争も挟んだものの運良く耕四郎も末子である長男も兵役の年齢に引っかからずに終戦を迎え、やっと生活も落ち着いて来た頃、耕四郎はすっかり連絡も取っていなかった姉家族の安否が気になりだした様だった。


瀧澤の血統が途切れず、また姫巫女が生まれるようなことがあるとして、次に姫巫女が生まれてくるのなら自分の孫か、松の孫のはずで、最初の子供を生んだ年齢からしてもう松は孫がいてもいい年ではないのかと気付いたのだ。

俺と耕四郎はすぐに松の嫁ぎ先へと向かった。

耕四郎はこの時既に六十六歳になっていた。

松も生きていればもう七十一歳のはずだ。

耕四郎の長男は年を取ってからの子供なのでまだ十七だっただろうか、しかし松は嫁いだその次の年には妊娠していたので、二十一の時には子供がいたことになる。


松の嫁ぎ先の田中家は、大きな屋敷も蔵も昔と変わらずそのまま残っていた。

耕四郎はその日久しぶりに俺と人の家に忍び込んで人の記憶を覗き見た。

しかし、耕四郎は何人かの人間の記憶を視ると、すぐに御龍神社があった村に戻って、当事の氏子衆の家に向かうように言った。

その様子が随分と慌てた様子だったので、とりあえず俺は逃げるようにその場を後にした。

一体何を視たのかと耕四郎に問えば、耕四郎は何かに打ち震えている様子で答えた。

「もう次の姫巫女は生まれていたんだ。俺がいない間に竹を熱心に崇拝していた奴等が宗教団体を作って、今はその新しい姫巫女を狙ってる。その子は家族の記憶によれば千里眼の持ち主だ。もしかしたら今のこの様子も彼女には筒抜けかもしれない」


その娘が不憫なのかと問えば、耕四郎は

「それもある。あの子のことは何とかしてあげたい。だけどそれ以上に嬉しいんだ。もしかしたら俺達はまた竹に会えるかも知れない」

と言い出した。

なぜ次の代の姫巫女が産まれていることが竹と再会できることに繋がるのかはわからなかったが、その言葉を聞いて期待に胸を膨らませた俺がいたのも事実だった。


その娘は千里眼の持ち主であるのなら、その娘に竹を探してもらうということかと聞くと、耕四郎はそれは余り期待していない。コレだけの時間が経って何も手がかりが見つからないのなら、恐らく竹はもう死んでいるのだろうと答えた。

それは俺も考えていたことだった。

しかし、それならどうして俺達はまた竹に会うことができるのだろうか。

「竹は禊の儀を行った直後、自分が暁津比売自身であると言った。先代の姫巫女は姫巫女から生まれた姫巫女こそ暁津比売の真の器であると言っていた。つまり、あの子が次の代の姫巫女であるのなら、あの子が将来生む姫巫女こそ暁津比売の真の器であり、竹の生まれ変わりであるに違いない」

耕四郎は興奮した様子で言った。


確かに理屈から言えばそうかもしれないが、竹の母は竹の上に松を産んでおり、その松は姫巫女にはなりえなかった。

要するに、姫巫女の娘であるからと言って、必ずしもその娘が姫巫女になるとは限らないのだ。

ただ、だからと言ってそれが全くありえないとも言い切れない。

結局俺はその娘を何とかして引き取る方向に持って行きたい耕四郎に協力することになった。

もう妻と子供も居るのに精の出ることだな、とからかえば、

「竹は別枠だ」

等とのたまった。


それからしばらくは籠目教なる竹を崇拝していた人間を中心として作られた宗教団体や田中家の人間の記憶を片っ端から覗いては今の状況を把握しつつ機会を窺う日々が続いた。

そこで新しくわかったことは、近々籠目教の人間が今の姫巫女、清實という現在座敷牢に入れられている少女を助け出し、籠目教で匿う・・・という名目の元、籠目教の本部に監禁しようと計画しているということと、どうやら昔、竹から力を授けられた人間は皆その力を失ってしまっているらしいということだ。

しかし、耕四郎の力は健在である。竹が力を授ける時に制限を設ける前に手に入れた力だからなのだろうか?


籠目教の清實強奪作戦の決行は、田中家の人間が法事で家を空けている間に座敷牢から清實を連れ出す予定だったらしいので、耕四郎は前もってその情報を松にに伝え、一度家を出た後に裏口から戻って蔵をこっそり見張っておけと忠告をした。

松はもう五十年近く行方知れずだった弟からの突然の電話に驚いていたようだが、夢で龍神様のお告げがあったと耕四郎が言うとなんとか納得したようだった。

事あるごとに便利な言い訳として俺の名が使われているが、恐らく、コレこそが元々の俺の役割だったのではないかと思う。


籠目教の作戦決行当日、籠目教の人間はこっそり鍵を壊して蔵の中に進入する予定だったらしいが、それでは田中家の人間も気付かないかもしれないので、蔵の前に籠目教の人間がやって来た辺りで雷を落として蔵を壊した。

もちろん姫巫女に怪我させない様に扉のある壁だけ狙って。

轟音と共に崩れる壁の向こうから現れたのは、竹と生き写しのようにそっくりな少女だった。

そしてその音を聞きつけてやってきた田中家の人間と籠目教の人間は見事に鉢合わせをした。


籠目教の人間は一瞬狼狽していたようだったが、その中で一人の人間が、

「我々は座敷牢に閉じ込められている姫巫女様を迎えに来た。今落雷で蔵が崩れたのはきっと龍神様のご加護に違いない。龍神様も姫巫女様がこんな所に閉じ込められているのが我慢ならないのだ」

等と言い出し他の籠目教の人間もそれに賛同した。

しかし、そこで我慢なら無かったのが結婚して子供ができてから延々付きまとわれ、更に子供を誘拐されたりと散々な目に遭わされて来た松だった。

「何を勝手な事を!大体あんた達が私や私の家族にしつこく付きまとうからこんなことになってるんでしょうが!」

松がそう叫べば、そうだそうだとまだ小さな子供から嫁いで来た嫁まで次々に田中家の人間が口々に文句を言い出した。


その後はいいかげん溜まりに溜まっていた田中家の鬱憤が爆発し、田中家と事態を聞いて駆けつけたらしい田中家の親戚達も加わり、あわや乱闘となった時、籠目教の人間が清實の腕を掴み、清實の父がそれを振り払った。

その弾みで清實は瓦礫の方に突き飛ばされ、ドスッと鈍い音がした。

俺と耕四郎も含めて一同が動きを止め、しばしの静寂が辺りを包んだ。

するとしばらく間をおいて清實がゆっくりと体を起こした。

それと同時にドクドクと清實の額から血が流れ始めた。


「ふふっ、うふふふふふふ、あははははははははははははははは!!!!!」

突然笑い出した清實に、皆打ち所が悪かったのではないかと青ざめた。

しかし次の瞬間には皆別の意味で青ざめることになった。

「ねえ、そこのお髭が立派な貴方、貴方の経営する会社、今月中に倒産するわ。多額の借金を抱えてね、借金取りに追い掛け回されて最後は一家心中ね。その隣の恰幅の良い貴方、貴方の溺愛する娘の華子さんの結婚相手をえり好みしているみたいだけど、明日暴漢に襲われて一週間くらい行方不明になった後、見るも無残な姿で発見されるから誰を選んでもあまり意味は無いわ」

血まみれになりながら満面の笑みを浮かべて淀みなく話す清實の姿は、その話の内容もあいまってその場を凍りつかせた。


「ところで、私の前の姫巫女は、千里眼や治癒以外にも言ったことを本当にする力があったそうね。透視をさせると、中に入れた文字と全く別の漢字を答えて、中身を見てみるとその漢字に摩り替ってたりしたんですってね」

清實の笑みがいっそう濃くなった。

その場にいる人間達がいつそのことを話したんだ、とか、なんで知っているんだ、とか、まさかさっきのも・・・とざわつきはじめたところで、更に清實は追い討ちをかける。

「勇太郎お兄ちゃん、よく私に持ってくる食事半分位つまみ食いしてたよね。栄次郎お兄ちゃんは私への差し入れとか、全部自分で食べてたよね。あ、いいのよ謝らなくて、二人とも来週にはこの世にいないんだから。進三郎お兄ちゃんは・・・たまに木の実とかこっそり持って来てくれたから許してあげる」


許してあげる・・・その言葉が全てを物語っていた。

コレは全て清實の願望なのだ。

恨みの内容が食事のことばかりなのは、それだけひもじい思いをしていたのだろう。

しかしつい最近まで戦時中だったのだ。

十歳かそこらの育ち盛りの子供達だと言うのに十分に食べられていなかったのは体形を見れば、清實も含めて四人とも同じだった様にも思える。


竹はその後もしばらく予言のような呪詛を吐き続けていたが、大人達はあからさまに動揺し始めた。

確かに言葉一つで真実を捻じ曲げる神通力を持っていた竹と同じ顔でそんなことを言い始めれば、特に竹本人を知っていたり、その話を聞かされていたその子供の世代には死刑宣告のように思えるだろう。

やがてその動揺は竹の兄達にも伝わり、次男と思われる栄次郎と言う少年が泣き出したのを皮切りに、一気にそれはその場を支配した。

ある者は清實に土下座して謝りながら何とかさっきの予言を撤回して欲しいと懇願し、絶望とその場の空気に呑まれたのか腰を抜かして失禁してしまう者までいた。


「こんなことは龍神様も望まないはずだから、どうか考え直して欲しい」

誰かがそう言った時、俺達は清實と目が合った。

「龍神様って、さっきからそこにいる黒い龍のこと?それともその龍と一緒にいるおじいさんのこと?」

やはり、俺達のことは視えていた様だ。

観念したのか耕四郎は俺から降りた。

周りの人間には突然耕四郎がその場に現れたように見えるので、一体何時来たんだと皆は一様に驚いていた様だった。


「大体、確かにさっき蔵の戸を壊したのはそこの龍みたいだけど・・・」

清實はそれも気に入らないようで俺を指差して何か言おうとしたようだったが、突然フラついて倒れそうになった。

倒れそうになった、というのは耕四郎が慌てて清實に駆け寄って受け止めたからだ。

さっきから明らかに血を流しすぎているし、興奮していたので貧血を起こしたのだろう。

「今、この子が倒れそうになった時、どうして誰も動こうとしなかったんだ・・・・この子は貴方達にとって大事な娘であったり時期教祖だったりするんじゃないのか?」

耕四郎の声からは明らかな怒りが感じられた。


「大体、どいつもこいつもこの子に自分の都合ばかり押し付けて、だから今この子がこんなこと言い出す位まで追い詰められたんだろう!」

辺りは静まり返ったがなぜ、耕四郎はこんなにも怒っているのか俺にはわからなかった。

この娘、清實を竹に重ね合わせているのだろうか。

耕四郎は今までさぞ辛かっただろうと清實の背中をさすると、急に清實は目からボロボロと大粒の涙をこぼした。

「三日前、龍神様からお告げがありました。竹の次の代の姫巫女が生まれたが、自分の社はもう無く姫巫女を守ることもできない。だからどうか自分と一緒にその姫巫女を迎えに行って、その子を一緒に守って欲しいと言われました」


周りの人間はざわついたが、当然俺は耕四郎にそんなことは言っていない。

「私は今、清善寺という寺で住職をやっています。実はそこで御龍神社でお祭りしていた龍神様も一緒に密かにお祭りしていました。そして一昨日、新しい姫巫女が今大変に追い詰められているのでどうか助けてやって欲しいと龍神様から夢のお告げを賜ったのです」

よくもまあすらすらとそんな話が出てくるものだと感心していたが、周りの人間は皆その言葉を信じたようで再びざわつき始めた。

「もし私にこの子を預けてくれるのなら、私は今日中に何としてもこの子に先程の呪詛を撤回するように説得します。

だからどうかこの子を私に預けてもらいたい。私は皆さんにお願いする事しかできませんが、もしそれが叶わない場合、龍神様がどう思われるか・・・・・」

そう言って顔を上げた耕四郎と目が合った。その目は何かを期待しているようでもあった。


俺としても耕四郎が清實を引き取った方が好都合なので、その期待に応えてやることにした。

既に入り口が先程の落雷で焦げていた蔵に、もう一度今度はもっと大きいい雷を落とした。

蔵は一瞬の激しい閃光と轟音に包まれた後、見事に焼け焦げ崩れ落ちた。

その場の意見はすぐに一つになった。






不意に頭を掴まれて引っ張られるような感覚がした。


気がつくと俺は布団に横たわっており、親父が本当に俺の頭を右手で掴んでいた。

周りには親父だけでなく清實さんや輝美さん、中村さんもいた。

どこか体におかしなところは無いかと聞かれたが、特に何も感じなかったので俺は首を横に振った。

上手くいったようだと安堵した様子の親父達を眺めつつ、俺はさっき見た夢の内容を思い出す。

「アレは、なんだったんだ・・・」


そう呟いた瞬間、急に俺の頭の中にいくつもの記憶がものすごい勢いでフラッシュバックして駆け抜けていった。

あの後は大体清實さんに車の中で聞いたようなことが起こり、清實さんと自分の長男をくっつけようとしていた耕四郎の思惑はあっさりと崩れ去った。

加えて清實さんは籠目教だけで手一杯でその後結婚することも無かった。

ただ、次の代の姫巫女の娘が暁津比売を完全に復活させ、現在の人類を根絶やしにしようとしていた予知夢を見たので、俺、というか黒は清實さんの次の代の姫巫女の娘こそ竹の生まれ変わりであると信じて待つことにしたのだ。

耕四郎は臨終の間際、自分ももう一度竹に会ってまた共に過ごしたいのでどうか自分の魂を、かつて俺が姫巫女達の魂を取り込んできたように取り込んで欲しいと俺に頼んできた。


禊の儀の直後、竹が言っていた暁津比売の力の一部が俺の中にあるというのは、今までの姫巫女達の葬り方からして姫巫女達の魂を龍神が取り込み集め、それを復活した暁津比売が自身の力とするのではないかと耕四郎は考えている様だった。

その耕四郎の考えは、思いもよらないものだったが、むしろ俺はそう考えると自分の力の謎が解けたような気がした。

かつての姫巫女達の魂を取り込み、力を吸収したからこそ現在俺は天候を自在に操り、人の思考が読めるのだろう。

他にも俺が使い方がわからないだけで、本当は既に今までの姫巫女達の力を全て扱えるのかもしれない。


俺は耕四郎の願いを受け入れ、その魂を取り込んだ。

と言ってもやり方は解らなかったのでただ耕四郎に意識を傾け、その体に重なるようにあった耕四郎の霊体を全て喰らった。

すると耕四郎から見た昔の記憶や、昔視た竹への想いが俺の中に蘇ってきたような気がしたので恐らく成功したのだと思う。


輝美さんが清善寺に預けられた頃、竹の話や今までの話をした所、

「絶対に私も結婚はしないし子供は生まない!」

と力強く宣言された。

しかしその後達也さんと出会い付き合ううちにだんだんとそれも変化して言ったようだ。

が、輝美さんは達也さんとの結婚を決心した直後、俺にこう言ったのだ。

「将来生まれる私の娘を嫁に欲しいというのなら、あげてもいいけど条件があるの。娘の結婚相手は人間以外は認めないわ!」


要するに俺の思考は人間離れしすぎているので、人間としての人生経験を詰んで人の痛みを解るようになってからでないと娘は任せられないということらしかった。

俺はもう一度竹に会えるのなら何でも良かったので早速健太の嫁の腹に宿るはずだった魂を押しのけ、人として生を受けることになったのだ。

人として生まれた俺は、常に咲耶に着いて回っていたが、幼児らしからぬ言動を繰り返した結果、輝美さんに龍神としての記憶の一切を封印されたのだ。


輝美さんの姫巫女としての力は封印であり、それはたとえ相手が神だろうと力を完全に封じる事ができる。

力だけでなく記憶でも何でも輝美さんが認識した概念は大体その対象となる。

お陰で瀧澤家では行われていた全ての霊力を龍神と暁津比売に奉げる儀式が無くなり完全に視える人間ばかりとなった田中家では随分と輝美さんは恐れられていたようだ。

その傾向は清善寺に預かられてからもしばらく続いた。

だからこそ清實さんはそんな物が全く視えず、普通に接してくる達也さんに魅かれたのかもしれない。


・・・・そして俺の記憶が完全に封印された後にやってきたのが鞠亜だ。

当事の記憶がはっきりと思い出せるようになった今、俺は愕然とした。





鞠亜は会ったばかりの頃から咲耶を殺そうとしていたじゃないか。





次回更新予定は1/10です。

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