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15.もうひと手間かけてみよう


 今回は、いつもWindowsでやっていたことをUbuntuでやるにはどうしたら、ということがメイン。



・スナップ

 ウィンドウを掴んで左に押し当てると左半分、右に押し当てると右半分、斜め角にドラッグして押し当てると1/4になります。

 縦画面だと上に長押し当てすると上半分、下で下半分になります。

 これはWindowsにも他のLinuxにもない機能なので縦画面の人にはUbuntuお勧めですね。

 ※最近のアップデートでWindows11にも縦画面用のスナップ上下パネルができました。



・フォルダのツリー表示

 Windowsのエクスクローラーはサイドバーでフォルダのディレクトリ構造がツリー表示(枝分かれしてディレクトリ表示)できますが、Ubuntu標準のファイラーでもツリー表示が可能です。「≡」から「設定」を開き「一覧表示でフォルダーをツリー表示可能にする」をオンにし、右上の「□ー」の一覧表示をクリックするとグリッド(パネル)表示が一覧になり「>フォルダ」に表示が変わりますので「>」をクリックするとフォルダの下のディレクトリが表示されます。



・画面の切り取り

 WindowsのSnipping Toolに相当するものですが、Ubuntuの場合PrintScreenキーを押すだけです。枠が出ますからシャッターボタンをクリックします。ピクチャのScreenshotsフォルダに今の画像が保存されます。

 クリップボードにも今の画像が収められていますので、ピクチャフォルダかどこかのフォルダをファイルで開いて空いているところに「貼り付け」を選ぶとその画像が画像ファイルで保存されます(デスクトップには貼り付けできません)。

 WriterかCalcなどのアプリにも貼れます。



・アクティブウィンドウを選ぶ。

 画面が開いたウィンドウでいっぱいで選ぶ時は「Windowsキー」を押すと現在開いているウィンドウが縮小されてパネル表示されてカーソルキーとEnterで選べます。

 なおWindowsキーをたたっと二回連続押しするとメニューが開きます。アプリを選ぶにはTabを押してEnterです。

 Windowsキー+Dですべて最小化されデスクトップ画面になります。もう一度やると元に戻ります。



・ドライブの読み書き速度を測定

 ubuntuに最初から付属しているユーティリティーの「ディスク」で、左から測定したいディスクを選択し、右上の「︙」をクリックすると「ディスクのベンチマーク」がありますのでそれでテストしてください。



・LineなどのSNS

 インストールするアプリケーションとしては存在していませんので、Webで閲覧してください。



・ポストイット

 デスクトップに貼り付けられるメモですがポストイットは3Mの商品名で、英語ではsticky noteと呼びます。いくつかアプリが用意されていますのでアプリセンターから stickyで検索して使いやすい物を選んでください。



・ブータブルUSBの作成

 isoファイルなどをUSBにインストールしてブータブルUSBにする場合は「ユーティリティ」の中に「ブータブルUSBの作成」があるのでそれで実行します。Linux以外のOSのISOでも使えます。



・画像フォーマットを変更する

 画像をダブルクリックして画像ビュアーで開いたら、「≡」から「名前をつけて保存」を選択し、拡張子を.webpや.jpgから.pngなど変更したい画像方式の拡張子名にして保存すると変換されて保存されます。



・アラーム、ストップウォッチ、タイマー

 メニューの時計アイコンをクリックすると、「世界時計」「アラーム」「ストップウォッチ」「タイマー」のタブがあります。3分タイマーをクリックするとすぐに作動し、時間が来ると「ピーン」と音がします。



・関数電卓、単位換算

「電卓」を起動して上のドロップダウンメニューで「高度」を選ぶと関数電卓になります。

 メートル>フィートなどの単位換算もドロップダウンメニューから変換できます。

 財務計算、プログラミングのバイナリ変換なども利用できます。



・暗号化

 Linuxノートパソコンを持ち出して、万一盗まれたとしても「Windowsじゃない!」というだけでまあほとんどの人は起動させることも、分解して直接ドライブにアクセスすることもできません(ドライブフォーマット方式からもうWindowsやMacと違います)のでそのままでも実は安全性は高いです。

 分解してHDDを取り出してLinux機で読み込もうとしてもパスワードが分からないと読み込みを許可しないようにできています。


 一応インストール時に「ディスクを暗号化」するかどうか選べます。

 現在のPCが行う暗号化というのは、アルゴリズムも復元方法も全部公開されていて誰でも使えますが、パスワードもわからずにこれを解析しようとするとスパコンでも数百年かかる、という仕組みになっています。だからどのパソコンでも、どのブラウザでも、どのOSでも、安全性に差はありません。


「なんとしてでもパスワードを聞き出してやる、どうせどの買い物サイトでも同じパスワードを使いまわしているに決まってるからな」という偽メールが煩雑に届く理由ですな。みなさんはログインパスワードそのものは10桁とかそんなに長い物は使ってないと思いますが、実際にはGoogleでもAmazonでもそのパスワード情報は128~256bitという現代のコンピューター技術では解析不可能な暗号化で送受信されていますから、やり取りをどこかで傍受されたとしても全く問題ありません。

 危険なのは「推定されやすいパスワード」です。こちらは各自注意してください。

「なんとしてもパスワードを聞き出してやる」という偽メールが届く、ということは、あなたのパスワードは総当たりの推定でまぐれ当たり不可能な安全なもの、という証拠です。


 さて、ubuntuのドライブの暗号化ですが、これは暗号チップに依存していませんのでどのPCにインストールしても使えます。設定するときに入力したパスワードでドライブの中身をかき混ぜることになりますので絶対に読めないファイルになりますが、毎回起動時に暗号化パスワードを入れ、さらにログインでパスワードを入れるという二度手間になります。MicrosoftのbitblockerはIDをサイトで確認できますが、Linuxにはパスワード紛失時の救済措置は一切無いのでそこは注意願います。



・ダウンロードしたネットの動画が再生するとカクカクする。

 ネットの動画は動画フォーマットが壊れている、あるいは共通フォーマットに従っていない場合があります。その場合は再生アプリにVLCを使ってください。そんなの無視してスムースに再生してくれます。



・一部の動画のサムネイル(ファイル内容の小画面)が表示されない。

 ネットでダウンロードした正規フォーマットに従っていない動画などで起こる現象ですので、より汎用性の高いコーデックをインストールしておきます。


sudo apt install ffmpegthumbnailer



・MIDIファイルの再生

 ミュージシャンの方はMidi規格に従って音楽作成をされていると思います。

 Linuxで.midファイルを開くと「midiデコーダーがインストールされていません」と表示されると思うので、そちらは使わず、timidityというmidiシーケンサーをインストールします。


sudo apt install timidity timidity-interfaces-extra freepats


 あとは.midファイルを右クリックして「アプリケーションで開く」から「TiMidityシーケンサ」を「常にこのファイルの種類を使用する」をONにすればソフトウェア的に再生できるようになります。

 私は現在Midi機器を持っていませんが、もし所有していたらUSBで繋いでアップデートをするとデバイスとして認識できるようになるかと思います。



・楽譜として開く

 Midiファイルを楽譜で開きたい方は「MuseScore」が人気アプリです。使ってみてください。

 打ち込んだ楽譜をプレイを押すとそのまま演奏されることに感動ですね。

 本格的にDTPをやっている人は、Ubuntu Studioという音楽、映像などのメディアアプリを集めたクリエイター向けの専用ディストリビューションがありますからお試しください。Macが買えない貧乏クリエイターにはぴったりです。



・ホームフォルダの一部を隠しファイルにしたい。


echo "※隠しファイルにしたいフォルダ名" >> ~/.hidden


 ファイルの「≡」から「隠しファイルを表示」に✓を入れたときだけ見られるようになります。



・ログインユーザー間で共有できるパブリックフォルダの作成

 Windowsのパブリックフォルダと同様の使い方ができるログインユーザー全員が読み書きできるフォルダを作成。


sudo mkdir /home/public

sudo chmod 777 /home/public


「ファイル」で上のディレクトリから/home にアクセスすると/home/publicのフォルダができています。これを左のツールバーにドラッグして新しいフォルダにするとアクセスしやすくなります。

 なおユーザーAがこのパブリックフォルダに置いたファイルは、ユーザーBからは読み込み専用になり、削除、上書きはできません。



・システムドライブとデータドライブを別にしたい。

 システムをSSD、大容量データをHDDにしたい場合などは、インストール時に設定するのが一番簡単です。

「インストールの種類」で「それ以外」を選択して自分でパーティションを作っていきます。

 システムドライブをext4ジャーナリングファイルシステムでフォーマットし、マウントポイントをドロップダウンメニューより「/」に指定します。

 データにしたい大容量ドライブを同じくext4ジャーナリングファイルシステムでフォーマット後、ドロップダウンメニューでデータ領域「/home」に指定します。

 あとは通常通りインストールを進めていきます。

 インストール後にやるのはシステムファイルを書き換える必要があり、おすすめしません。



・外付けHDDをWindowsと共用する

 1.exFatを使う

 USBメモリなどで使われているfat32だと4GBを越えるファイルを扱うことができませんので、HDDではexFatを使用します。WindowsでexFatでフォーマットを行うとどちらでも読み書きできるようになります。


 2.ntfsを使う

 Windowsのntfsフォーマットで共用したい場合は、そのままではLinuxでは読み書きできませんので、以下のコマンドを端末から打ち込んでLinuxにntfsを操作できるドライバをインストールします。


sudo apt install ntfs-3g


 次に、Linux機のパーティション操作アプリのGpartedでntfsフォーマットするとWindowsと共有できます。なおWindows機でフォーマットしたntfsは情報制限的にLinux機では読み書きができませんので、必ずLinux機でntfsフォーマットする必要があります。



・HDDをクローンコピーする。

 ユーティリティの「ディスク」からディスクのマウント名を見ておきます。

 通常内蔵ディスクが「sda」、USBなどで接続した外付けディスクは「sdb」などになっています。


 端末から

sudo dd if=/dev/sdb of=/dev/sdc bs=8M status=progress


 と打ち込むとクローンできます。クローンする側のドライブはされる元ドライブと同容量かそれより大きい必要があります。

 データの未記入部分までクローンするため、めちゃめちゃ時間がかかります。

 ubuntuはインストールが短時間で終わりますし、アプリのライセンス承認とかもありませんから、単に古いHDDから新しいSSDに交換したいだけならOSもアプリも全部新規インストールしてからバックアップからコピーするほうが断然時間はかかりませんね。



・パーティションサイズを変更する

 ユーティリティの「ディスク」でいろいろ操作できますが、それよりも専用のソフトの「Gparted」のほうが使いやすいです。マウント中(コンピューターで実行中のドライブ)については操作できませんので外付けディスクの操作になります。

 パソコン内蔵のシステムディスクのパーティションを操作したい場合は、Ubuntuをインストールしたときに作成したブータブルUSBの中にGpartedが入っていますので、ブータブルUSBからUSB起動して「ubuntuを試す」からGpartedを起動して操作するのが一番簡単です。



・使わないアプリは削除したい。

 アプリセンターやアプリの詳細で削除できないアプリは端末からコマンドで削除できます。

 removeはアプリだけ、purgeはデータも含めて消去できます。

 snapアプリにはpurgeは無いです。


# transmissionの削除

sudo apt purge transmission* -y


# thunderbirdの削除

sudo snap remove thunderbird


# remminaの削除

sudo apt purge remmina


# firefoxの削除

sudo snap remove firefox


# カメラの削除(デスクトップでカメラが無い場合など)

sudo apt remove gnome-snapshot -y


 アプリの名前の詳細が分からないときは、

sudo snap remove fire

sudo apt purge remm

 と途中まで打ち込んでTabキーを押すと、

sudo snap remove firefox

sudo apt purge remmina

 と該当するアプリの名前がフルネームで表示されますのでEnterを押せば削除が始まります。


 ubuntuではアプリを削除すると削除しただけ空き容量が増えますが、通常インストール時に新しく作られたフォルダは削除されず空のままそのまま残ります。バックアップソフトのtimeshiftを使用してもフォルダの削除まではやりません。たいしてディスク容量を食うわけではありませんが一応ご参考までに。


 アプリ削除による残骸があれば以下のコマンドで不要なファイルは削除されます。空き容量を開けたい場合は試してみてください。


sudo apt autoremove




 今回は以上です。



こんなのも便利だよ! というのがありましたらお知らせください!

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