黒いモヤ
物語の内容を変更させていただきました。
日本共和国は広大な大陸を持つ国家として君臨をしており天皇を象徴とした共和制を採用しており2度行われた世界大戦にも参加をして勝利をしてきた歴史もある。
そんな中2030年突如として国土の西側に黒いモヤの様なものが出現をした、当然政府はすぐに調査に乗り出したのだがいざ調査を始めようとしたその時に何と調査機材が黒いモヤに吸い込まれてしまったのだこれに慌てた調査団はすぐにモヤの中に入るとそこは自分達の住んでいる世界とかなり似ている世界を発見しこれは大発見となりすぐに機材を回収して戻ってくると政府に極秘に伝えられてその世界の調査をするべく軍や民間から集められた調査部隊が作られた。
それから半年後にはモヤの向こう側の世界も分かってきた、モヤの現れた地点は日本の北海道と呼ばれる地点で大きさとしては共和国の国土を縮小させた形で北海道がある国日本国は共和国と同じく天皇を象徴とした国家だった。
「日本国は天皇を象徴とした民主国家である様です」
「そこは我々と変わらない様だな」
「人口は1億2000万人程で近年は外国人観光客によるインバウンドが増大をしており少子高齢化による人口減少が止まらないのが現状となっている様です」
日本共和国の大統領を務めている坂本大統領は日本国の情報の報告を受けていた。
「少子高齢化か我が国とは真逆だな」
「えぇ我が国は今第4次ベビーブームが起きていますし人口も増加の一途を辿っています、それに外国人に対するの規制の強化や犯罪抑止のための法律施行で一切の容赦をしませんからね」
黒人の男性で外務大臣を務めているオースティンは口を開きながら自分達とは違う事を言う、近年日本共和国でも外国人のマナーの悪さに対して外国人でも犯罪を犯せば問答無用で警察に捕まるという法律が出来たので外国人のマナーの悪さは最近では少なくなっておりこの事に関しては国民も納得している。
「それと日本の保有している軍事力ですが自衛隊と呼ばれているらしいです」
国防大臣を務めているロシア人のカマロフは自衛隊と言われる単語に首を傾げた。
「どうやら日本は憲法によって軍隊の保有が禁止されている様です、諸外国では軍隊と呼ばれる様ですが日本では公務員と同等の扱いを受けているらしく人員は25万人ほどです練度はかなり高いらしく向こうの世界のアメリカからも高い評価を受けているらしいです」
報告を聞いたカマロフはふむと言って諜報員が購入をしてきた軍事雑誌を読み込んでいた。
「大統領、やはりAIとスーパーコンピューター【導き]の計算によれば数ヶ月以内にわが国はこの世界から切り離されて日本国のいる世界に転移をしてしまいます」
「やはりそうか・・・」
そして最悪の報告を受けた坂本大統領は顔を顰めつかせたこの事実はどんなことをしても覆らないと言うのは既に何度もAIやスーパーコンピューター【導き】によって計算し尽くされた結果だと言うのを受け入れるしかなかった。
「陛下には既にこの事を?」
オースティンは天皇陛下にこの事実を伝えられたのかと坂本大統領に聞いた。
「陛下にはお伝えをした、すると陛下は国外にいる共和国民を全員直ちに帰国させる様にとおっしゃられた」
坂本大統領はすぐに共和国はこの世界から数ヶ月以内に切り離されると言う事実を国内に向けて記者会見を行うとやはりと言うべきか大規模な混乱が各地で発生をして警察や軍が出動をする騒ぎとなった。
国外にいる日本共和国の国籍を持つ人々は直ちに帰国をし海外に支社を置く会社も従業員達を退避をさせるなどの状況となった。
そして数ヶ月後、ついに運命の日を迎えた国内では船舶や航空機の運行を完全に止めてきたるべくその瞬間に備えた。宇宙空間を飛んでいる衛星も共和国の領土上空に集めさせるなどの大きな対応もしてきた。ついに黒いモヤが共和国の領土を完全に覆うと日本共和国は姿を消していた。
「転移をした時はどうなることかと思っていたがまさか日本の北海道の少し大きい位の大きさになっているとは」
坂本大統領はある事実に悩んでいた、それは黒いモヤが消えた途端何と日本共和国の領土の広さが北海道の倍以上の大きさとなってしまっていたのだ。
「大統領おそらく日本側も察知をしてすぐにこちらに接触をしてくるだろうと思われます」
オースティンの言葉に坂本は考えながら答えた。
「ここは日本とは友好的に接していこう、くれぐれも我々が転移をしてくる前に日本を調査していた様な事がバレない様に努めるんだ」
坂本はそう言って日本を調査していた事実が漏れないように徹底させた。