表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
呪われし戦乙女の冒険譚  作者: ふたばみつき
異世界転生編
4/23

4.空色の瞳の老人

 今日も口の中に残った物を吐き出す。

 

「オ゛エェエッ……」


 生臭いニオイが自分の口からするのがわかる。

 気色が悪い……

 死ぬほど気分が悪い……


「ペッ! ペッ!!」

 

 だけど、前程悪くはない。

 

 反撃のチャンスがあると思っただけで、生きる気力が湧いて来た。


 必ず、あのクズ共を殺してやる。


 見ると、老人がコチラを苦い顔で見詰めていた。

 憐れ目、と言う感じではない。

 もう少し踏ん張れと鼓舞しているのだろうか、苦し気な表情でこちらを真っ直ぐと見つめている。


 まるで自分も苦しんでいるかの様な表情だ……

 

 じいさんには関係無いだろう、と思ったが、ここ数日、老人を観察してみたわかったことがある。


 この老人は只者ではない。


 先ず、異常に忍耐強い。


 ここにいる奴隷達は皆、小さい檻の中で身の置き場も無いと言った様子でウズウズと芋虫の様に蠢いているが、彼は微塵も動かずただじっとしている。


 時折、身体の歪みを強制する為か伸びをする。

 その時に身体中からバキバキと凄まじい音がする。

 しかも、その仕草が非常にこなれた雰囲気を醸し出している。


 何と無くだが、他の奴隷達とは違った雰囲気を感じる。


 彼は一体何者なのだろうか……

 そして、彼を信じていいのだろうか……


 まあいい、それは直ぐにわかる話だ。

 なんさ、明日、俺達は売られるんだから。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ