色々と確認したいことが出来た
OFUSE始めました。
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ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。
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さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。
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夏本番にはなんとか文官候補を捕まえ、教育し、秋の始めには住民票を作る事に専念させた。まずは町にいる7000人程度の人間と、3000人程度の魔物人を管理し始めた。大開拓も終わって帰ってきていたので、秋が終わるころには住民票は作り終わっていた。……魔物人の年齢はちょっと目を瞑る必要があるが、それ以外は凡そ集まった形になる。マセルの人口は人間7284人、魔物人2947人の計10231人になる。全員のユニークスキルも聞き出し、仕事や家族関係もちゃんと揃えてある。
そして、文官に有用そうなユニークスキルやギフトを持ちつつ、その為の仕事に付いていない8人をピックアップして雇い入れた。その文官に、春になったら各村の人口把握と住民票作りに精を出してもらうつもりである。まあ、まずは冬の間の仕事を熟してもらって、どう言った仕事をすれば良いのかを把握してもらう。文官が多くなるのだから、仕事量は大分減るだろう。寧ろ新人の方が仕事が出来るまである。その為のユニークスキルやギフトなんだからな。役に立たない可能性もあるんだが。
それと、今のユニークスキルやギフトを生かし切れていない人に対して転職の案内も出すことにした。実際に住民票を作ってみて解ったことなんだが、ユニークスキルやギフトの内容を理解している人の方が少なかった。……簡単に言うと、何のユニークスキルなのか、何のギフトなのかが解っていない人が8割くらいいたという事に驚きを隠せない。貴族では常識だったが、平民には非常識だったか。これは盲点だった。という事で、転職の案内をする事に決まったのだ。鍛冶師が土方をやっていたり、服飾師が商人見習いをやっていたりと滅茶苦茶も良い所だった。……兵士についても同じで、戦えるユニークスキルやギフトと理解をしていないで、違う武器を使っているものまで居た。流石にそれはどうなんだと思ったぞ。ちょっとゴールドレッド子爵家の運営状況がどうなっているのが疑問に思うしかなかったからな。
これを機に、ある程度の常識と非常識をすり合わせていった。……お陰で仕事の効率化も図れそうだ。文官の仕事にもメスを入れることにしてみたんだが、それでも直すべき内容が多すぎた。改善は必須事項だったのだ。ここまで非常識にやっているとは思ってみなかったんだ。因みに不正は無かった。その点は安心材料だったな。仕事はちゃんとやってくれていたみたいで良かった良かった。
そんな訳であっという間に冬である。何もしていないと遅く感じる時間も、今年はもの凄く速かったように感じる。仕事しかしてないけどな。マジで仕事しかしてない。秋なんてあっという間に終わった感がある。一生懸命に人選や常識のすり合わせをしていた結果、雪がちらついてきて、え? ってなったもんな。こんなに時間が過ぎるのが早かったのか? って感じで。
今は冬の残務を片付けている所なんだよ。……仕事は減らしたはずなのに、何故か増えることになったからな。それもそのはず。誰もユニークスキルやギフトの詳細を知らないんだから。俺だって知らない。けど、書かれているのは漢字だ。そう、漢字なのだ。日本語でOK? OK。何でなんだよって思う。俺だけがおかしいのかとも思っていたんだが、どうも全員が漢字。そして、読み方は何故か解る一方、漢字の意味を知らないという驚愕の事実が発覚。という事で、必死になって住民票を見ながら、ユニークスキルやギフトの一覧表を作っているんだ。これはどういう意味で、どんな内容なのかを必死になって書いている。今までの奴らが何をやっていたのかがこれでよく解った。読み方だけで判断していたんだ。俺の拳真もそうだ。”けんしん”だから剣に関係ある職業だと思われていた可能性がある。
道理≪どうり≫で何かおかしいと思っていたんだよ。住民にユニークスキルやらギフトを書かせているのに??? ってなっていたんだよな。聞き取ればいいのにって思っていたんだよ。なまじ漢字が読めるから全く気にしてなかった。デーデル曰く、神の国の文字だから頭では理解しているが何を意味しているのかが解らなかった、らしいからな。神様、聞いてる? 何で現地の言葉で作らなかったんだよ。何で日本語なんだよ。おかしいだろ。これは何か? ゲームの中の世界にでも転生したのか? 俺こんなゲーム知らないんだけど。解らねえ。解せねえ。何故に漢字? そんな訳で必死になって一覧表を作っている訳だ。現在、有用そうなユニークスキルやギフトが沢山ある。……あのさ、もしかしてなんだけど、タイガランド王国自体が後進国なのか? これ、詰んでる要素が増えてないか? 折角防衛戦争で勝利したのはいい。これ、そもそも文明国として遅れていませんか? 疑問が尽きない。ちょっとミッテルディア王国にも行ってみたい。確認してみたい。タイガランド王国だけが遅れているのと、全部の国が遅れているのとでは話が変わって来るぞ。
道理≪どうり≫で説明が曖昧な筈だ。過去に言われたもんな。テイムが比較的簡単に出来るらしい。拳で戦う事で強化される感じらしい。全部”らしい”だったんだよ。伝聞だからかな? って思っていたんだが違った。確証が無かったから”らしい”なんだ。誰も意味を理解していないという事なんだよ。貴族ですらそれである。聞いたことがある程度の認識。過去にいた人はこんな感じだった。その程度の認識だったんだ。これが拳真ってあるけど、拳神の可能性もあるし、拳心とかも可能性あるぞ。話がズレているのはその辺の漢字が全部”けんしん”だからだな。剣で才能が無かったから拳の方かってなった訳だ。剣が使えなくてがっくりした親が何を思っていたのかが容易に想像出来る。そりゃあ貴族の嗜みの剣が得意なユニークスキルだと思っていたら拳だった時の落胆は大きいだろうな。書けと言われて書いた時の両親の顔が思い浮かぶ。……これは色々とやばいぞ。国力がどうとか言っている場合じゃない。そもそもユニークスキルやギフトを活かし切れてないんじゃないか。アイスクローブ王国は知っている可能性すらあるんだぞ? アントヒーローに対して結構善戦していたからな。こっちの国よりも断然知っている可能性がある。
国力が負けているのも当然だ。人口が負けているのも領土が負けているのも、全部はこの所為じゃないか? 他の国は読めないまでも、ある程度の効果は貴族連中なら把握している可能性があるし、なんなら住民のユニークスキルやギフトを知っている可能性すらある。それで色々と集めてきた人員でなんとかしているのであれば、こっち側が負けていて当然の話だ。鍛冶師が土方をやってどうするんだよ。細工師が機織りしてどうするんだよ。農家が商人やっていてどうするんだよ。全部は内政を疎かにしたせいじゃないか。溜まりに溜まったつけを俺が清算しないといけないのかよ。やってられるか、とは言えないんだよな。しっかりとやらないとこれは不味い。
これ、国に資料を提出するまで考えないといけない事態になるぞ。国が何処まで把握しているのかは知らないが、俺が資料を作って、俺が王族にこの資料を提出する。馬鹿にしているのかと言われた方がまだありがたい。こんな貴重な資料をと言われてみろ。絶望感が増すぞ。これは次の春に色々とやらないといけないことが出来た。まずは国に確認だ。その後に隣国に確認だ。知っているのと知らないのとでは話が大きく変わって来るぞ。知らないなんて事が無いと嬉しいが。知っていてくれ。頼む。この国が詰んでいるのが更に酷くなるとか止めてくれよな。