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ダンジョン戦争準備

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

『でも、適度に休みを入れる様にする? 結構ダンジョンポイントも余裕が出来てきたし。スノードラゴンで500体分くらいは稼いでいるよ?』


「いや、まだまだだな。新人ダンジョンコアと当たって仕様が確認できれば嬉しいが、それよりも大手のダンジョンコアと当たる可能性ある。そっちの方が怖いからな。従え、さもなければ死ねって感じのコアだったらどうするんだよ。出来ればメルカバを失いたくはないぞ。せっかくここまで育ってくれたんだからな」


『まあ、僕も死にたくはないよ。折角ここまで大きくなったんだしね。もっと大きくなりたいと思うし、負けるのは嫌かな?』


『けどけど、休みは欲しいのさ! そりゃあ死にたくはないのさ! 皆が頑張らないといけないのも解るのさ! でもでも、このダンジョンを初見で攻略できる奴なんて居るのさ?』


『あー、それは解らん。こんな悪辣なダンジョン、誰が攻略するねんって話やわな。人間でも苦戦するやろ。そもそも迷路になりすぎてるかんな。どれが正解の道なんかようわかっとらんし』


『正解の道は3本ある。どれも難しい。1つは罠含みのルート。これは反則』


『ほう。よう見とるのう。ただし、正解は3つと言えど、行き方は無限にある。悪辣なのはその所為じゃな。地図を作っても迷うわい』


『うむ。このダンジョンを誰が攻略するのかは解らんのである。だが、備えはしておくべきである。何事も絶対にとはいかない故に』


「まあな。ダンジョンコアなら案外簡単に解決策を見つけられるからな。まあ、ただのごり押しとも言うんだが」


『そうなの? このダンジョンを作った側の人間だけはあるね。僕なら攻略方法が解らないかな。だって――うん?』


『ああ!』


『これは……』


『あちゃー』


『うむ……』


『むう……』


「ん? どうかしたか?」


 ダンジョンコアたちが一斉に黙り込む。珍しい事だな。何かあったのか? 入り口はここに作って貰っている最下層への一本道以外に5つある。そこから入って来たのか?


『あー、なるほどねえ。何でダンジョンコアよりも人間の方がよく知っているんだろう。僕が言いたいことは解るよね?』


『勿論なのさ……』


『まあ、そうなる』


『せやけど、急やな』


『大きなやらかしであるな』


『向こうから自信が伝わってくるわい』


「あ? もしかして、向こうから当たって来たか?」


『その通りだよ。向こうから接触されて、いきなり宣戦されたよ。宣戦システムの事が流れてきて、その後すぐだったから、向こうは戦争慣れしてそうだよね』


 ああ、最悪だ。でも焦っている様子はないな。となると、宣戦布告をしてから何時間後に戦争を始めるとか、そういう制限があるのかね? それはあり得るな。今のうちに準備しておけっていう時間が与えられていると。そうなると、魔物の配置なんかも考えないといけないんだろうが、そもそもダンジョンポイントを回収するためだけのダンジョンだからな。出している魔物は大して強くもないんだよ。それでもいいやと割り切った迷宮スタイルだからな。


「そうか。余裕があるという事は宣戦から何時間後に戦争が始まるって感じか。それと、相手からは何かメッセージが無かったのか? 宣戦布告なら何かしら言って来るのが礼儀というか、当たり前の事だからな」


『うん。言ってきたよ。時間的猶予は24時間だって。逆らうか、無条件降伏か、どちらか選べ。だって。逆らう1択だけどね。こっちからもメッセージが送れるみたいだよ。1回だけだから何って送れば良いのか解らないけど』


「ああそういう事か。24時間という事は明日だな。入り口は何処になるのかは決まっているのか?」


『敵の入り口とこっちの入り口は別の所にあるみたいだね。敵の入り口は1層目に出来たよ。こっちの入り口はそこ。最下層に出来るみたいだね。しかも色々と出来るみたいだよ。ダンジョンコアが直々に指示を出す魔物が作れるみたいだね。どれかの魔物に憑依するって形になるのかな。ダンジョンコアとは通じているから、ここでの話は出来るみたいだけど』


「ならば俺も参戦できるな。指示役として参加しようじゃないか。何、戦争に時間は関係ない。早ければ2、3日で終わる事だ。入り口が同じだと面倒だったが、別々に作られるのであれば問題ない」


『うーん。それっていいのかな?』


『良いんじゃないのさ? ルールには駄目だって書いてないのさ!』


『せやな。仕様上の穴かもしれんけどな』


「決まりだな。詳しい仕様を話してくれ。それを聞いてから明日また来る」


『まあ、良いけどね。ルールは簡単だよ。相手のダンジョンコアを破壊するか持ってくるか。どちらかで勝敗が決まるみたい。多分だけど、持ってきたらここの皆みたいに意志がある状態なんだろうね。壊したら、何が起こるのかは解らないかな。けど、意志は残らないんじゃないかな。それと、向こうが出してきた魔物に関しては吸収も出来ないみたいだね。消せるけど、ダンジョンポイントにならないって言った方がいいかな。防衛側の魔物はダンジョンポイントに出来るから、防衛側の方が有利なんじゃないかな。あ、領域からのダンジョンポイントは半分になるみたい。その他の仕様は特に変わらないかな。ダンジョンポイントで呼び出せる魔物は今まで通りだしね。向こうのダンジョンの魔物を吸収できないって言ったけど、その魔物をこっちで出すことも出来ないから。向こうの方が強かったら諦めるしか無いかな』


「質問だ。敵側の入り口から一気に最下層に攻める事は出来るか?」


『出来ないね。ていうか、一番初めの質問がそれ? 抜け道使おうとしているじゃん』


「こういうことは聞いておかないといけないからな。そもそもだ。大体は敵側の入り口付近に強い駒を置いて勝負するのが普通だ。出てきた所を打ち破る方が早いからな。まあ、そんな戦略は取らないし、する意味がないけどな。次だ。入り口は同時に何体まで通れる?」


『あの入り口? うーん。向こうに行くだけなら幾らでもいけるんじゃない? あれってジャイアント系統も入るみたいだから、幾らでも広がるんじゃないかな。あ、そうだ。ダンジョンの通路、あれは最大の魔物を送り込んだらそれの仕様に合わせられるみたいなんだよ。だから大きな魔物を呼べば、通路はおのずと大きくなる感じだね』


「なるほどな。それならジャイアント系統を初めに放り込んで通路を大きくしたうえで攻めた方が良いのか。通路が広い方が何かとやりやすい。これは良い情報だな。次だ。今からでも階層の更新や改築は可能か?」


『可能だけど、ダンジョンポイントは倍必要かな。それと、戦争が始まったら改築は出来ないよ。明日までだね』


「ふむ。それなら逃げられることはまず無いか。向こうの戦力がどの程度なのかは解らないが、出来ないことはないな。勝てるとは思う。まあ、最後の番人は俺がしてやるから安心しろ。その辺の魔物なんぞ相手にもならん。まあ、最後の番人なんて必要ないとは思うけどな」


『なんでや? 万が一突破されるかもしれやんのやで?』


『であるな。念のために最後の番人は必要なのである』


「まあ、気持ちは解らないでもないが、そもそもの話だ。このダンジョンの5層目を誰が突破できるんだ? 勿論だが5層目は強制的にそこを通らないといけない層だ。15層目までは1本道だからな」


『5層目? あ!?』


『そういえば』


『既に番人として機能するやつがおったの。それに、あそこはのう……』


『飛行型ならって思うけど、そもそも並大抵の飛行型ならスノードラゴンの相手にもならないね……』


「そういう事だな。まあ、それ以降も普通では攻略出来ない様になっているんだが、そもそも飛行型はコストが重い。全部を飛行型で揃えるのは無理がある。のにもかかわらず、5層目は強制的に通らなければならない。しかも、巨人でも強制的に通路を歩かせるタイプだ」


 まあ、道だけ見たら簡単なんだよ。1本道だからな。そこにスノードラゴンが3体もいる訳なんだけど。でもまあ、仕様的には問題なさそうだな。抜け道がある訳でもない。これならなんとか勝てるだろう。

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― 新着の感想 ―
当たり前ですが、お互いに防衛側が戦いやすそうですね 地の利があるからね ポイントにはならなくても素材になるなら、引き込んで処するうまみもありそうです 寒冷ステージにご招待する分はいいけれど、砂漠とかに…
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