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ダンジョンコアも忙しいんだ

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

『聞いて聞いて聞いて欲しいのさ! あっしの味方が居ないんだよ!』


『それはそう。楽してダンジョンの運営は出来ない』


『せやなあ。不労所得なんて当てにしたらあかん。管理するだけなんやからそんなに文句を言わんでええやんか。偶に魔物を足すだけやろ?』


『偶にじゃないのさ! 毎日なのさ! 何処かで何かが足りなくなるのさ!』


『それは当然である。寧ろ我らも手伝っているのである』


『今までどんなダンジョンを運営してきたのかが気になるのう。ここまで甘ったれではやっていけないのじゃ』


『とまあ、こんな感じでさ。ダンジョンポイントは貯まっていく一方なんだけど、仕事が無くならないって感じなんだよね。僕も魔物を鍛える方が忙しいから、奥の方の運営には関わっていないんだけど。でも、こっちの仕事を任せてもね……。こっちの仕事は毎日どころか昼夜を問わずにあるから』


「まあ、なんだ。ガラリエよ。諦めるのも肝心なんだ。仕事は減ったら増える。今の仕事を効率よくやっていればいいだけの環境なら黙ってやっておいた方が身のためだぞ。騒いだ結果、面倒な仕事を代わったが、覚え直さないといけないことが多すぎて結局は忙殺されるというのが落ちだ」


『な、なんか実感の籠ったお言葉なのさ。でも、どうしてこんなに忙しいのさ?』


「ん? メルカバから説明してもらったんじゃないのか? ……いや、そもそもガラリエは一緒にいたような気がしているんだが」


 俺が説明したよな? ダンジョンの領域が接した時に発生するかもしれない事件の事を。ダンジョン同士で殺し合いを始める事になるって話を。もしもの時の為にダンジョンポイントを貯めておいて、ダンジョン間の戦争で役立たせるって言ってたのを聞いていないのか? あれ? メルカバしか居ない時に話したんだったか? まあ、もう1度話しておくのも良いか。


「まあいい。増えた人員も居る事だし、この際だからもう一度言っておく。ダンジョンは領域を広げていくことが出来る。これはダンジョンコアの皆はよく解っていると思う。そして、領域内の人間や動物、魔物が活動していると、ダンジョンポイントが入ってくる。これは良いよな? 階層を増やしたり領域を広げたりしてダンジョンを運営していく訳なんだが、最終的にはどうしてもダンジョン同士の領域が被る事になる。まあ、被せることは出来ないとは聞いているが、隣接することは出来る筈だ。隣接した際、これ以上ダンジョンの領域が広げられないのは困るだろう? だからそういうときのために、ダンジョン同士で戦争を出来る様になっていると思う訳なんだよ。そうしたらダンジョンコアをダンジョンコアが破壊しにくることがあり得る。ただ、ダンジョンコアにはそんな攻撃力なんて無いから、ダンジョンの魔物がダンジョンコアを狙ってくる。その可能性があるから、ダンジョンポイントを貯めておいて、何時でも戦争が出来る様にしておいた方が良いっていう話をメルカバとしていたんだよ。……ガラリエはそこに居なかったか?」


『……居た気がするのさ』


『なるほどのう。ダンジョンコアよりもダンジョンの事を知っている人間という事はあるの。確かに。限界が来た時には何かしらの手段が無ければ、ダンジョンとしては終わりじゃ。階層を深くしようにも限度がある。ガラリエの言う通り、管理が出来んからのう。故に領域を制限されると、それを取り払うための機能があると。そういう事じゃな?』


『デカントは解ったんだ。あたしはよく解らない』


『まあ要するに、領域を広げたければ、相手の領域を奪う事になる。それすなわち戦争や。人間もやっとるかんな。ダンジョンコア同士でやれないことはないやろ』


『うむ。ダンジョンコアの誰もが思う事は死にたくないである。手段を選ぶことが出来るうちはそうしないでも済むのかもしれん。しかしながら、手段を選んでいられない時が来るのである』


「そうだ。無限に土地がある訳では無いからな。多分球状になっていると思うが。ここは星になっているはずだ。太陽が丸いのが証拠だ。太陽が三角や四角であれば、もしかしたら常識が違う可能性があるとも思ったが、丸いのであれば、この星も球状の可能性がある。まあ、平面でも陸地が無限にある訳でもないけどな」


『結局はダンジョンコアで争う必要があるって事だよね。僕も争う事には異存はないけどね。死にたくないし』


『でもさでもさ! 交渉でどうにかなる相手かもしれないじゃん! 初めから戦争ありきは良くないと思うのさ! 話せば解りあえるんだよ! 同じダンジョンコアなのさ! こうやってわいわい言いながら、皆で生きる道もあると思うのさ!』


『残念だけど、それはない』


『せやなあ。話の通じやん奴も絶対に居る。そうなった時のために何かをしておく必要があるんやろ? その為のダンジョンポイントや。戦争になったらある程度の権限は渡してもらうで。こっちも死にとうないからな』


『勿論だよとは言いたいけど、そもそもダンジョンコア同士の戦争って何が出来るのかが解らないしね。その時々の仕様が解ってからになるかな?』


『ふむ。仕様が解らないのが辛いのう。誰もそんな状況になったことが無いからの』


『うむ。そもそも他のダンジョンコアとの交流などは無かったのである。そもそも生き物が少なかったゆえに、ダンジョンも拡張できなかったのである』


「まあ、そもそも生き物が生きられる場所じゃないからな。生まれた場所が不運すぎる。まあ、俺には幸運だったがな。まさか6つもダンジョンコアを集められるとは思っても居なかった」


 それはそう。ダンジョンコアが6つもあったら、色んな所に入り口を作って色んな事が出来るからな。それも特に移動が面倒な場所に色々と作ってと出来る。それが大きすぎるんだよな。移動の自由があるのは大きいんだよ。まあ、それもダンジョンポイントが必要になるんだけど。ダンジョンポイントが優秀過ぎて辛い。何でも出来るからな。資源も自由自在に出せるし、必要物資も揃う。ダンジョンポイントをしっかりと稼ぐと色んな事が出来るんだよ。この仕様には本当に助かっている。お陰でもっと欲しいと思っているからな。


『でも、仲良くはしたいのさ。同じダンジョンコアなのさ』


『解らないでもないであるが、無情であるな。予想が正しければ戦争は回避できないのである』


「まあ、あくまでも予想だけどな。それにむやみやたらに領域を広げなければ大丈夫だろうとは思う。もっとも、それならば領域を絞って生きていかないといけない訳なんだが。そうなると敵がどんどんと強くなる一方なんだよな。自前の領域をある程度確保しておかないと、ダンジョンポイントを獲得する競争に負けるんだよ。最終的にはどちらにしてもダンジョンコア同士で戦争は避けられないだろうな。まあ、下手したら人間からも狙われるんだが」


『まあ、そうなる』


『一番怖いのが人間やからな。殆ど最強に近いやろ?』


『そうなるよね。人間も欲深いから。しかもダンジョンの入り口って絶対に1つは作っておかないといけないから。試しに川の下に作ってみたけど駄目だったしね。人間が入れるようにしておく入り口が1つは必要なんだよ。人間が一番怖いっていうのにね』


 なるほど、そういう縛りもあるのか。検証をしてくれているのは助かるな。何処にどうやって入り口を作ればいいのかなんかは決めておかないと大変な事になる。適当に作ったら後で後悔することになるからな。まあ、大丈夫だろうとは思うけど。

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