表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
83/151

収穫の秋

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 秋になり収穫が始まった。今年の大開拓も順当に終わった。これで全ての村が倍程度の畑を手に入れた事になる。……それに伴って、村人が町に出てこなくなってしまったが、仕方がない。農作物が沢山作れる方が良いに決まっている。農村を多く抱え込めないのだから、農村を大きくしてしまえば良いのだ。大きくしていき、ゆくゆくはその増えた人口から溢れ出てくる人口を町で受け止める。そうすれば、100年後には5万人くらいの町が出来ているだろう。まあ、俺は死んだ後になるんだけどな。


 内政とはそういうものだ。内政の成果が出てくるのは50年後100年後。直ぐに出てくる成果は喜んではいけない。それが鉄則だ。リソースの先食いの可能性があるからな。じっくりとリソースを増やすには時間が必要。それも膨大な時間が必要になってくる。偶に作品によっては、チートで一気に発展するものもあるが、何処から人口を持ってきているんだよって感じになるからな。人口が増えるのが早いという事は、他の所から人口を奪っているに過ぎない。その分周囲の代官や貴族家に恨まれることになるんだけど、それは良いのかという話になってくる。


 人口は力だ。人口は宝だ。人口こそがその町の発展度合いを表している。これに関しては少数精鋭なんてものは無い。特に農村人口が少ないと、どうしても食べ物が少なくなる。多少はアンデッド農法で楽が出来ているとはいえ、人口がなければ食料も増えないんだ。第1次産業が育たないと戦争も出来ない。兵糧がないと戦争も出来ないからな。まあ、例外みたいなのも居るんだけど、普通はそうなんだよ。戦争は人口、戦争は数。後9年後には戦争が始まる。それまでに出来ることをすべてやり、戦力を整えなければならない。


 俺たちの場合は戦力は魔物だ。兵糧が一番のネックになる。ダンジョンコアがなければ、兵糧にも苦労していただろう。もっとも、ダンジョンコアだけに任せる訳にはいかないので、沢山の食料品を作っている訳なんだが。今年の大開拓の成果も上々だったしな。来年からはどうするのかの聞き取りも各農村で聞いてきている。答えはまだまだ畑を増やして欲しいという結果だった。


 アンデッド農法が浸透したのもあるんだよ。人間や家畜であれば、その分食料が必要になるが、アンデッドにはそんなものは必要ない。休みすらも必要ないんだ。意志というものが無いからな。ブラック労働をしても何も問題ない。……アンデッドに関しては、ギフト:魔の心も意味がなかったからな。意志が無ければ話も出来ない。


 だが、アンデッドも教えればものを覚えるんだ。しかも何故かアンデッド同士は情報を共有するのか、新参のアンデッドでも古参のアンデッドと同じような作業が出来る。この辺は意味が解らないんだが、そういうものなんだろうと思っている。もしかしたら、他のギフトやユニークスキルでアンデッドとも心を通わせることが出来るのかもしれないが、俺には出来ないので仕方がない。俺に出来ることは魔物と心を通わすことである。まあ、単純に話が出来るってだけなんだけど。


 農村ではアンデッドの便利さがかなり浸透しているのだ。町では必要ないのかもしれないが、農業にはアンデッドがかなり役に立つ。役に立つなら使わない手はない。どんどんと活用してもらって、人口を増やしてもらえばいい。最終的にはそこに行きつくのだ。人口が増えれば出来ることが増える。出来ることが増えれば発展する。好循環を続けていかなければならない。なので、アンデッドの補充も定期的に行っている。農業の手数が増えれば、生産量が上がる。生産量が上がれば、人口を支えられる。結果人口が増えるんだ。


 魔物村も負けてはいない。1つ当たりの人口が増えたのもそうだが、全部で140の魔物村が出来ている。そして、念願のトルクメニア山脈に面した村が出来上がった。これでトルクメニア山脈の魔物がダンジョンコアに吸収できる。そう思っていたんだけど、そもそもトルクメニア山脈の魔物は今まで吸収させてきてしまっていたんだ。新規に吸収したのはワイバーンのみ。だが、これでベルフェゴールに頼らなくても空中戦が出来る戦力が手に入った。スノードラゴン? コストが重すぎて単純に数が揃えられない。戦いは質よりも数だ。そりゃあ質も揃っていた方が良いが、コストを考えないといけない。コストパフォーマンスが良い魔物が一番いいのだ。


 次は海を目指してもらう。海に面することが出来れば、塩を簡単に作ることが出来る。今の状態だと、魔物の血液からスライムを使って塩を作り出しているんだが、それなら海水を温めた方が早いし量も多い。……問題は塩田が作れないことくらいか。夏場は暑くても25℃前後までしか気温が上がらない。冬に関しては普通に水が凍る。塩水は凍りにくいだけで、多分だけど、流氷が漂っていると思われる。そんな地域で塩田なんて出来るわけがない。石炭を贅沢に燃やして塩を作る方が早いと思われる。それを可能にするためにも、どんどんと魔物村を作っていかなければならないんだが、こっちはもうしばらくかかりそうだ。それでも急いで作る予定では居るけどな。


 なんといってもダンジョンコアが6つもあるのが大きい。ダンジョンの入り口が6つもあるんだから、移動が本当に楽なんだよ。ダンジョンを経由することでの移動の時間が思いっきり縮まった。物流に革命が起きる方法だからな。本当は領地内でも使いたいんだけど、そんな事は出来ない。ダンジョンコアを所持していることを公にしないといけないからな。まだまだ黙っておいた方がいいだろう。切り札になりえるんだから、まだ黙っておいた方が良いんだよ。


 それに関係して、ミッテルディア王国との取引もしっかりと行っている。塩と塩漬け肉を売っているだけなんだが、なかなかどうしてお金が貯まってきたんだよ。纏まった買い物が出来るくらいにはお金が貯まってきている。……そろそろ上位の金属を手に入れたいと思っているんだが、流石に魔物人に買ってきてくれとは言えないからな。これは俺がまた行ったときに探そうと思っている。トルクメニア山脈に面した狩場なんだから、無い事は無いと思うんだよ。探したりないだけだろうと思っている。もしかしたら、鍛冶師によって抱え込まれている可能性もあるんだよな。その辺はなんとか交渉で話を付けたいとは思っているんだが。とまあ、取引も順調で、外貨も入ってきているんだ。その内良い事があるさ。その内な。


 問題はこの冬だろう。何があるのかって、子供が産まれるんだ。エレノアとの子供だ。まだ名前の候補を考えている所なんだけど、おめでたは確定である。死産にならなければ、という所か。その可能性がまだあるからな。何とも言えない。とりあえず、ギフトがユニークスキルが強ければ良いんだが、強くなくても代官は出来る。寧ろ強かった場合は軍に放り込むのも有りだ。将軍として戦ってもらうのも有りだと思っている。一番いいのは、俺と似たようなギフトを貰ってくれることなんだけどな。魔物と心を通わせる人材が欲しい。切実なんだよ。俺が居なくなった後の事も考えないといけないからな。ダンジョンコアとよろしくやるにしても、意志疎通が出来ないと面倒な事になる。出来ない訳ではない。筆談という手段が取れるからな。ただ、面倒なだけで。だから俺と似たギフト持ちが欲しいんだ。


 遺伝してくれると有難いんだが、そんな話は聞いたことがないし、多分遺伝はしないんだろうと思う。だったら出来るだけ子供を作った方が良いのかもしれない。数打てばその内良いギフトかユニークスキルが貰えるだろうからな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
子供は10人は欲しいねえ
ちゃんとやる事やってて偉いね 転生者でそっち系後回しか乱れるかの2択だから
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ