スタンピードの準備をします
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「という訳でな。スタンピードが起きるらしい。なんとか事前に食い止めるためにも魔物たちで殲滅する訳なんだが、何か留意しておくことはあるか?」
「そうですな。特には無いかと思います。まだ溢れ出てくる訳では無いのでしょう?」
「まだだな。夏の終わりごろになったら溢れ出てくるかもしれないという程度だ。出来る限り夏の初めにケリをつける。戦力は魔物たちを使う。所詮はゴブリン系統だ。そこまで強い訳では無い。大きな群れを作っているらしいが、そもそも相手にもならんよ。気にしなくてもその辺は大丈夫だ」
「それならば避難することも無いでしょうし、問題は無いかと。出来れば兵士にも経験を積ませたかったですが、流石にスタンピードは危険ですからな。訓練と言っても少しばかり厳し過ぎる。人間の兵士を遊ばせておくのは勿体ないかと思いますが……」
「その点は仕方がないだろう。ホブゴブリンでも苦戦するぞ。並大抵の兵士であれば、武器さえなんとかなれば勝てるんだろうが、そもそも武器はなんとかコルバイトで揃えただけになる。ミスリルならともかく、コルバイトでは不安が残るぞ。万が一ゴブリンジェネラルが出た場合には何も出来なくなってしまうからな」
「でしょうな。万が一を考えると出しにくいでしょう。普通の魔物の討伐の経験は積ませているとはいえ、上位種の相手もさせたかったのですが」
「いや、いいたいことは解る。今後の事も考えての事だろう? それは俺も解っているが、兵士を失う訳にもいかない。まだまだ安全に魔物に慣れていってもらうしかないだろう。ユニークスキルやギフトがもの凄く強いのであれば太刀打ちできるだろうが……」
「そこまでの人材はいませんからな。人口が少なければ、それだけ出てきにくいというもの。発展をしていかなければならないですなあ」
そうなんだよな。人間の兵士の訓練にも使いたいとは思ったんだが、如何せん相手が悪すぎる。スタンピードは上位種が普通に出てくることから、普通の兵士では相手にならない可能性があるんだ。それを無理やり戦わせても怪我人が出るだけで得るものは無い。ホブゴブリン程度には勝って欲しいとは思うが、武器がコルバイトじゃあ話にならない。ミスリルくらいの武器防具があれば楽勝なのかもしれないが、ミスリルは魔物たちに使わせているだけで、人間の兵士には配っていない。
流石に何処から出てきたんだという事になってしまうからな。ダンジョンから取れましたとは言えない。まだネタバレはよろしくない。もっと攻略不可能なダンジョンにしてからとなる。今でも十分攻略難易度がおかしいかもしれないが、まだまだ攻略可能だと思っている。もっと難易度を高くして、もっと攻略を不可にする。それが出来ない以上はダンジョンを公開する気にはなれないな。絶対に攻略されないとなるくらいでないと。
過保護かもしれないが、人間の兵士は貴重なのだ。替えが利かないというのが問題だな。もっと人間の兵士が居てくれれば、スタンピードの対処にも使ったんだろうが、たった70人の兵士である。治安維持で精一杯だろう。今回は使わない方針でいくぞ。となると、魔物なんだが、オルトロス30、ケルベルス30で包囲しようと思っている。それだけの戦力が居れば負けないだろう。移動力もゴブリンとは比較にならない。どれだけ倒さなければならないのかが解らない以上は、出来るだけ多くの魔物を動員した方が良いのは解っているんだが、動員しすぎても問題が起きる。食べ物の問題だな。ゴブリンを食べれば良いんだが、多くても2000体程度しか居ないんだ。
……よくよく考えれば、戦争のときはかなりの軍勢で向かっていたんだな。スタンピードの比じゃないくらいに強力な魔物がドカンと居たわけだからな。それでも押し負けそうな雰囲気があった。兵士の練度は雲泥の差があったんだろう。まともに戦わなくて正解だっただろうな。まともに兵士だけで戦っていたら負けていた。そういう未来があっても不思議ではない。勝てば官軍なのだ。例え魔物を使おうともな。
そういう訳で森にやってきていた。とりあえず挨拶も兼ねてメルカバに会いに来たんだけど、色々と言い争っていた。……楽しくやっている様で何よりだな。
『だからここはこれで仕方がないのさ! これ以上は管理が難しくなるの!』
『だけど、これだけの人数がいる。もっと魔物を追加すべき。忙しくなるのは仕方がない』
『せやなあ。効率を考えるのであれば、もっとここに配置した方がええやろな。そんでここにも配置して、ダンジョンポイントを一気に稼ぐ方がええ』
『ふむ。それではこうしてはどうであるか? ここが無駄になりかねんのである』
『ならばこっちの方が良いじゃろう。効率を考えるのであればこっちじゃ』
『だからさ! 効率よりも運用性なんだって! マクシミルも言ってやってよ! 効率を高めたいのは解るさ! けどけど、それだとこの人数でも忙しくなるのさ! 出来れば放置して強くなるのが一番いいのさ!』
「うーむ。どの話も一概には言えないな。確かに効率が良くなるのは良いんだが、6人で管理が出来るのかを考えないといけない。均衡が崩れた場合、ダンジョンポイントを更に使う必要がある。自動で追加が出来るのであれば、そうした方が効率が良いのは解るんだが、これを誰かがやらないといけない。これだけの階層があるんだ。管理できるのか?」
『うーん。難しい問題だよね。もっと居れば確実に運用できるんだろうけど、今のままじゃ厳しいかもしれないね。他のダンジョンコアよりは恵まれているのは確かなんだけど、僕たちも効率だけで決められないかな。でも、もっと強くなるには効率も大切ってのはよく解るし』
「だろうな。なんとか効率を上げたいが、管理するべきところを増やしたくはないという感じか。まあ、全部をする必要はないというのが落としどころか? 出来る範囲で効率化するというのは有りだと思う。本当に出来る範囲での話にはなるが」
『本気なのさ!? 管理が増えたら休みが無くなるのさ!』
「いやしかしな? この先ダンジョンポイントを稼いでおかないと不味い可能性があるんだよ。ダンジョンコアの領域が他のダンジョンと被らない保証は何も無い訳なんだ。特に今はアイスクローブ王国の方で領域を増やしているだろう? 向こうにダンジョンがあれば、もっと悲惨な事になるんだぞ? 今のうちに管理が増えることくらいは慣れておかないと困るんじゃないか?」
『ダンジョンの領域が被ることはあるかもしれないんだよね。そうなった場合、どうなるのかは未知数だし、想定ではダンジョンコア同士で戦う事になるんだよね?』
「ああ、そういうシステムがあってもおかしくはない。故に準備だけはしておく方が良いんだ。今でどの位の量が貯まっているんだ? スノードラゴン換算で構わないが」
『スノードラゴンで考えると、一気に出すと300体くらいは出せるかな。けど、一気に無くなるのは怖いし、保険を持っておきたいよねって言うのと、ダンジョンを攻略するのであれば龍王の方が良いんじゃないかなって思っているんだ。コストはその分軽いけど、それでも4500体くらいしか出せないしね。アント系統みたいに安く大量にって訳にはいかないんだよ』
「なるほど、その位しか余っていないのか。ならば運用して増やしておくべきだろうな。まずは領域を増やしていきたいから、常にその位はキープしつつ、効率よく運用していく方がいいだろう。という訳だガラリエ。頑張って運用をして増やせ。まずはそこからだ」
ダンジョンポイントは幾らあっても良いからな。増やしておいて損はない。もっとも、増やし過ぎても後々どうなるのかは知らないけどな。