表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
68/151

何を要求するのかと内政

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

「それでは大勝利だったという事ですな。それに王城へと招待もされているのですから、かなり特別な事があるという事でしょう。まあ、やったことに対してこの位はやってくれなければ困るという感じの内容でしかありませんが」


「それにしてもだ。ゴールドレッド子爵家を飛ばして俺だけ招待となっていたのであれば、流石に本家の面目がな。俺は家督争奪競争からは外されているからな。貴族としての常識である剣術が身につかなかったのが問題だ。跡継ぎには成れない。しかも、こんな辺境だ。新しく家を起こすことも不可能となる。王家とはどういう話になるのかが解らない」


 そうなんだよな。王家から呼ばれたのは良いんだが、問題は何を言われるのかなんだよな。貴族としては終わっているので、当主になることは無いし、そもそもそれを望んでいない。当主なんて面倒なだけなんだから、やりたくもない。仕事が増えるだけだからな。面倒なんかは兄弟に任せておけば良いんだよ。俺は俺でやりたいことがあるんだから。


 しかし、無報酬でって訳にもいかないんだろうな。難しい問題だ。呼ばれたからには何かしらの報酬が貰えるという事になるんだろうが……。金は要らない。今でも十分すぎるほどにあるんだから。名誉も要らない。名誉なんてあっても困るだけなんだ。


 それなら何が欲しいのか。特に思い付かないよな。金も名誉も必要ない。土地の権利は欲しいとは思うが、そもそも何処の国でも無い土地を使っている関係上、土地の所有権を貰ったところでだろう。要求しても利益がない。土地を接収されるって事は無いと思うしな。使えるのであれば、そもそも使っているという話である。使えないから放置していたんだ。これからも放置の方向で進むだろう。まあ、開拓するとなっても、もっと北を使えば良いだけである。何も考えなくても大丈夫だ。


「本格的に欲しいものが無いんだ。多分だが、何か報酬を貰えると思うんだが、こちらからも何かしら要求しておかないといけないと思うんだよ。何か欲しいものはあるかって聞かれた時に、瞬時に答えられないと不味いと思う。何もありませんでは済まされないだろう」


「そうですね。くれるというのであれば、貰っておくのが普通ですが、特に必要なものが無い場合はどうすれば良いんでしょうね? 土地と言っても、使っていない土地を魔物に使わせているというだけで、誰の土地でも無いのですから文句は言われないとは思いますし。それ以前に、北の森の所有権をくれと言っても、報酬にはならないと思いますよ? そもそもが使えない土地なのですから」


「……そうなる可能性が高いよな。何かを考えないといけない。しかし、欲しいものか。特に無いのが本音なんだが……。それでは王家の面子が潰れる。何かは要求しないといけないだろう」


 これが無いと困るというものが特に無い現状。何か無いか? 今後やりたいと思っていることは、隣の国を訪問することなんだが、そもそも面識が無い国とどうやって取引するのかって所なんだけど。その時に王家の助けが必要になるのかと言われると、微妙な所だな。こっちで勝手に商売をしても問題無いと思うんだが、問題になるんだろうか? 問題になるとすると、少しばかり面倒になる。ならば、隣の国との通商協定を結んでおくのも1つの手になると思う。こっちが移動をする事になると思うが、出来ないことはないと思うんだよな。ニブルヘイムの上に乗って5日間くらい移動すれば向こうの国に到着すると思うんだよ。


 そうするか。何処の国かは知らないが、国交を持つことは良い事だろう。何を必要としているのかの調査もしてくれば結構大きな商売になることも考えられる。色々と考えて置かないといけないだろうな。何かカードになるものを持っていかなければならないだろうが。何がカードになるんだろうか。こちらから出せるのはガムシロップくらいなものなんだがなあ……。後は保存食を出して見て、反応を伺ってみれば良いか。適当に品物を持っていくか。


 春になったら王城に行かなければならない。全体の話はこの秋に終わらせるらしいので、俺たちは不参加なんだが、春には個別に呼び出されているんだよ。面倒で止めてくれとは思うんだけどな。本当に何を貰うべきなのかが解らないんだよ。とりあえずで用意したのが隣国と商売をする権利だな。それ以上となると、外交権になるのか。そこまで必要なのかとは思うが、必要であれば貰っておいても良いと思う。隣国とのやり取りをしているのが侯爵家なのかは解らない。そもそも交流があるのかも知らないからな。


「そういえば、内政はどうなっている? 畑を広げ始めて5年経ったわけなんだが、どうだ? 民衆からは何か言ってきていないか? 広すぎるのは仕方がないとは思う。人口が増えるまではどうにかその広さを維持しつつなんとか作物を作って貰わないといけないんだが、アンデッド農法の事もある。そこまで心配はしていないんだが……」


「内政に関しては問題は起きてませんね。開墾も成果を上げていますし、農民からはまだまだ畑が欲しいと言われています。……後は追加でアンデッドが欲しいそうです。アンデッドに余力があるのであれば、スケルトンとスケルトンホースがかなりの数欲しいと。そもそも維持費がかかりませんからな。あればあるだけ良いという事なのでしょう。それと農具もその分欲しいと言われています。アンデッドに余力はありますかな?」


「アンデッドか。余力は多くある。既に必要ないくらいには沢山居るから心配するな。それではこの冬にでも派遣するとしよう。アンデッドは雪を気にせずに移動させられるからな。各農村に伝えよ。本格的に雪が積もってくる前にアンデッドと農具を持って向かわせると」


「畏まりました。どの位の数を送り込むつもりですか?」


「そうだな。現状の事を考えると、少なくとも倍になるようには欲しいだろう。今後の事も考えると、4倍くらいは欲しいのかもしれない。その位は準備する。そう時間は取らせんよ。そうだな、5日後に準備して向かわせるとしようか。それなら農村も受け入れられるだろう」


「まだ雪が積もり始めた所ですからな。農村でも受け入れられるでしょう。となると、今後も開墾を進めていかなければなりませんな。村の規模が大きくなることは良い事でしょうし」


「ああ、開墾はしばらく続ける。森が無くなる事なんて無いんだ。そこまで森が少ない訳では無い。最低でも国土の50%は森なんだ。まだまだ開拓の余地はあると思うぞ。今後の事も考えて、植林もしているんだ。問題になることは何も無いと思うぞ。その為の労力としてアンデッドが欲しいというのも解らんでもないからな。農村では簡単にアンデッドを増やせるわけでもないだろうし」


 アンデッドも元の動物や魔物が居ないと話にならない。北の森には沢山居るが、他の森にも沢山居るとは限らないからな。最悪はダンジョンから出せばいい。アンデッドはそこまでポイントを使わないからな。弱いし、そもそも進化しないので、使い勝手が悪いんだよ。繁殖もしないから使いどころがないんだよな。まあ、アンデッドが繁殖するというのも変な話なんだけど。


 内政も進めていかないといけないし、色々とやらないといけないことがあるんだ。この冬も乗り越えないといけないし、雪国では雪国の苦しさがある。移動は出来ないからな。国ごと南国に移動したいとは思うが、そんな事は出来ない。ここで頑張るしかないんだよ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
人材求めたら 人口が少ないって嘆いているんだし
レアなモンスターの素材とか死骸とか、ダンジョンに吸収させる物はどうですか? さらに言えば新しいダンジョンの情報とかは?
色々と求める物はあるだろう? ミスリル以外の魔法金属やタングステンやボーキサイトの原石、将来的(嫁や娘)には貴石・宝石類やその原石等、南部の植物類の種や魔物素材、炭焼や窯業の技術者、その他色々な技術書…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ