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ダンジョン強化中

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

『人間ってさ、面白いよね。君みたいなのも居るし、そうじゃない人もいっぱいいるんでしょ? 僕としてはダンジョンコアを安全に出来れば良いだけなんだけど、不思議だよね。何でこんなことをするんだろう?』


「ふ、まあ楽しみの1つではあるからな。予防線を張っているだけなんだ。万が一の時の保険だ。今回の戦争では使わないだろうがな」


『使うって事は危険って事さ! でも、これをクリアできる人間なんて居る? 悪辣の極みみたいなダンジョンになっていくんだけど。これってさ、反しないのさ? ダンジョンコアにもちゃんとルールがあるのは解っていると思うけど。これ、ちゃんとダンジョンコアのある場所に繋がるさ? あっしには解らないんだけど!』


「繋がっているぞ。少しばかり特殊な組み換えをしただけだ。階段を足しただけに過ぎない。複数階段を作る事で、ダンジョンがもっと迷いやすくなる。そして、全く同じ階層を作る事で、ループしているかのように錯覚させつつ、一定の所で梯子を外す。これが出来れば、階層を増やさずに階層を増やした効果が得られるんだ。もっとも、ユニークスキルやギフトで特化している人間に関しては意味が無い物にはなるんだが、そこは魔物で対処する。出来ないことは魔物で補えばいい。それが許されるだけの力は既にあるんだからな」


 冬籠りの最中、余りにも暇なのでダンジョンの組み換えを行っている。何度も出たり入ったりを繰り返しているが、それもまた楽しいのだ。時間を取ってしっかりと教えてやることが出来るいい機会だ。上り下りを繰り返し、分断し、時にはショートカットと思えるような場所を作る。そうすることで、迷いが生じ、ダンジョン特化型のユニークスキルやギフト持ちでも、何処かおかしいのではないかと疑心暗鬼にさせる仕掛けを作った。まあ、愚直に攻められたらお終いなんだけど、その為の魔物だ。魔物で対策をするだけの話だ。攻略出来ないダンジョンは作れない。だが、高難易度のダンジョンは作ることが出来る。それだけの違いなんだよ。


 要は、ダンジョンとは必ずダンジョンコアのある場所に人間が辿り着けないといけないんだ。それがダンジョンを作る時のルール。道は最低1つは繋げないといけない。だが、2つ以上の道がある場合、どういう結果になるのかが解らないんだよ。2つとも正解のルートとなるのか、それとも最短ルートを選ぶのか。それのどちらも対策をしているというだけに過ぎない。


 最短のルートは、罠を使ったショートカットを採用しているルートである。これに反応をされても良いようにはしてある。ただ、このルートは一番近い代わりに、魔物が倒しにくく、地形が人間に不利なようになっている。勿論だが、このルートは地上へ戻る方法が最下層を通過したルートしか用意されていない。所謂一方通行なんだ。こういうギミックがあった場合、ユニークスキルやギフトがどういう選択を取るんだろうか。面白いように罠に嵌まる可能性がある。最短ルートは確かにそうだ。だが、帰るとなると先に進まなくてはならない。どちらにしても地獄のような場所になるんだよ。


 手堅いルートはただひたすらに長いだけだ。魔物で倒すものではない。距離で疲労や食料を失わせて倒す方法だな。まあ、最後には魔物でなんとかするんだが、そもそも階層が深すぎて人間の足では何十日も必要となる。それをコストが低い魔物でなんとかしようとするのがこのルートだ。正直なところ、攻略するだけならこのルートは使いたくない。こんな高難易度のダンジョンは他に無いだろうとは思う。まあ、他のダンジョンの事は知らないんだけどな。


 攻略難易度を上げたダンジョンは、誰が攻略するんだろうな? 俺は味方で居るが、メルカバが敵に回った時は酷い事になる。普通のダンジョンは1本道だからな。そうじゃないダンジョンが一体幾つ存在するのか。そもそも、ダンジョンコアが生き残っているダンジョンってどのくらいあるんだろう。調べる方法も何も無いからな。こっちは最強のダンジョンを作ったと思っているんだが、そうじゃない可能性もある。故に、強化をしなければならない。仮想敵は敵のダンジョンコアなんだ。まだ他のダンジョンコアとの領域が接していないから解らないんだけど、領域が接したら戦争みたいな事が出来ると思っている。その為には、対魔物対策もしなければならない。メルカバには生き残って貰わないといけないからな。しっかりとダンジョンを育てていかないといけない。人間が攻略出来ない程度の難易度に仕上げてからが本番だ。寿命がない魔物を相手に何処まで戦えるのかを競う必要が出てくるんだよ。


『にしても、戦争って起こり得るの? そもそもダンジョンコアが何処に居るのかなんて解らないんだし、普通は起きないんじゃないかな?』


『だよねー。あっしらだって何でこんなに近くに出てきたのかが解らないくらいなんだし。普通はあり得ないんじゃない?』


「システムとしてはあると思う。ダンジョンコアが世界を統一する可能性もあると思っているぞ。人間がそれ以上に強くなるのであれば難しいが、人間は案外脆い存在だ。最強クラスの馬鹿者でもない限りはダンジョンの奥深くに潜ってダンジョンコアを破壊しようなんて思わないだろう」


『化物じゃなくて? 馬鹿なんだ……』


「ああ、馬鹿だ。リスクとリターンを全く考えないくらいの馬鹿でないと、こんな難易度の高いダンジョンを攻略しようなんて思わない。ダンジョンコアを壊しても、危険に見合った成果が得られなければ意味がない。それ故に、ここまで育ったダンジョンを破壊しようとするやつなんて、相当の馬鹿者でないと無理だ。そもそも食料と水の問題をどうするのかなんかも考えないといけないんだぞ? 絶対にとは何事も言えないが、殆ど攻略が不可能なクラスなんだから」


 不思議のダンジョンも難易度としては高い。だが、それでもクリアを想定しているからな。そういうゲームなんだ。適度に食料も手に入るし、武器なんかも落ちている。何よりも、人間自体がレベルアップする。この世界では人間にレベルアップなるものは存在しない。強さの絶対値が変化しないんだよな。技術は磨かれるが、HPがとか攻撃力がとはいかない。結局は生身である事には代わりがない。魔物みたいに存在が進化していくとしても、ダンジョンの中で生活は無理だ。次代を残すにしても、人間では時間がかかり過ぎる。


「もっとも、それらを超越したユニークスキルやギフトがあるかもしれないけどな。無いとは思わない。だが、そんなピンポイントで対策が必要なものを神様が作るのかどうかだな。もしかしたら、このダンジョンが出来た関係で新しい何かが作られた可能性もあるんだが、それでも、この位の難易度に仕上げたダンジョンが他に居ないのも納得出来ないんだよな。時間があれば、色々と検証をして、難易度を上げるくらいはやってのけるだろうし、古参のダンジョンコアならもっと意地悪なものになっていてもおかしくはないと思うんだ」


『いや、これ以上は無いでしょ。これでも大概だよ?』


『だよねー。こんなのはもうあり得んでしょ』


 そうは言うが、ダンジョンコアであるお前らが一番知っていないといけないと思うんだけどな。無理に難しくする必要も無かったのかもしれないが、何処かに難攻不落のダンジョンって無いのかね? 無ければこれが初となるし、名誉なことではあるのかもしれないけど、納得はいかないよな。

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