表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/151

冒険者ギルドには話しておかないと

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 結果的に見れば、大戦果だった。初めにフォレストウルフを傘下に出来たことが大きく、追い込み漁の如く魔物をがっつりとテイム出来た。魔物の数はスライムが27体、コボルトが53体、ゴブリンが68体、フォレストウルフが57体となった。そして、大規模に動いてホーンディアとオークにあわない訳がなく。13体のオークと8体のホーンディアとも戦闘をした。そして、拠点へと運び込み、お肉へと変換された。解体はコボルトたちが得意で、見事に解体をしていた。……そして、スライムがかなり有用で、血液から塩を取り出すことが出来た。沿岸国とはいえ、ゴールドレッド子爵家は海とは隣接していない。塩を得ることが出来るのは非常に大きなことだった。ただ、これを使うのはこの魔物たちだ。


 魔物をこんなにも集めて何をさせるのかと言ったら、肉を集める事なのだ。麦が育たないとは言っても、魔物から肉は確保できる。……まさか塩まで獲得できるとは思ってもみなかったのだが、干し肉から塩漬け肉に変化するだけで、保存食を作る事には代わりがない。ここで消費する量も相当な量になるとは思うが、それでも余る。それを保存食としてこっちが預かれば良いのだ。魔物を使っての食料生産。これが可能となる。そして、麦は育てられないが、別に作物を育てられない訳では無い。寒冷地でもちゃんと育つ作物は存在している。……悪魔の実と言われているんだけどな。


 まあ、ただのジャガイモである。見せて貰ったが、普通にジャガイモだったんだよ。野生化しているジャガイモは割と沢山ある。そして、ジャガイモが原因で食中毒になる事もよくある。なので、食べると体調を壊し、時には死ぬと言われている。なので誰も食べないそうなんだ。なんと勿体ない。極寒地では普通に食料に困っているんだから、ジャガイモは食べるべきだ。芽が出ている所と緑になっている所を取り除けば普通に食べられる。日光に当てないで保存をするだけで良いんだよな。なので、割と食料品としては重宝する。


 農耕は割とゴブリンたちが得意だというので、ジャガイモ栽培を任せることにした。……そもそもなんだけど、ゴブリンはジャガイモの毒程度は無効化するんだそうだ。毒が入っているなんて知らなかったらしい。それでも普通に食べていたそうなので、ゴブリンは強いな。普通の人間よりも余程強い。戦闘は数で押せ押せって感じなんだけど、生きる事に関しては最強なのかもしれない。


 そして、オークとホーンディアの骨から死霊魔法でスケルトンを作り出した。……オークからはスケルトンなのは良いんだけど、ホーンディアからはスケルトンホースになった。鹿が馬になるのは何でなんだろうか。漢字で考えると酷いことになるんだけど、まあいいか。そんな訳で、骨の利用はスケルトンにするのである。余りの骨は砕いて燃やして肥料にするので、ゴブリンたちが処理してくれるらしい。後は、建築だけなんだけど、これについてもゴブリンやコボルトがある程度の家なら作れるというので任せることにした。それでガンガンと集落を大きくしていって欲しいと思う。


 引き続きテイムはするんだけど、テイムしないでも集落に合流させたかったらどんどんしてもいいと言う事で、もっと大きくしてもらうつもりなんだ。知らない内にどんどんと魔物村が大きくなってくれると助かる。簡単に言えば、森と町の境界線にするつもりなんだ。何か森の奥で異変があったとしても、この魔物村で食い止める。そういうための戦力としておいておこうと思っているんだよ。


 ゆくゆくは人間と交流をさせたいんだけど、難しい可能性があるよな。魔物はまだいいかもしれないけど、アンデッドだよなあ。スケルトンって結局はブラック労働者になるので、かなり有益だと思うんだけど、アンデッドだしな。期待が出来ない。人間と交流させても良いんだろうか。疑問である。


 そんな訳で、お土産に新鮮なお肉と皮を貰って、冒険者ギルドに行ってみた。残りの持てなかった肉は、塩漬けにしてもらうので、木箱なんかも作って貰わないといけないと思う。まあ、それはコボルトたちが頑張るそうだ。器用にクラフト系のスキルを使いこなしていたぞ。……俺は生産系のスキルを覚えようとは思わなかったからな。やれるのかもしれないが、俺がしなければならないって事態になるまで放置でいいと思われる。魔物村は魔物たちで完結してくれる方が良いんだよ。こっちが手出しをしない様にしていきたい。税だけ持っていけるようにしたいと思っているんだよな。そうすると、何もしていないのに税収だけが上がるんだよ。人間が運営しなくても、魔物が村を運営できればそれでいいと思うんだよな。


「冒険者ギルドの一番偉い奴を出してくれ。俺はこの町の新しい代官だ。色々と話をしておきたいと思っている。後は、これを買い取ってくれ。冒険者でなければ買い取りは不可という訳では無いんだろう?」


「新しい代官様ですね。至急ギルドマスターに取り次ぎますので少々お待ちください。それと買い取りは可能なんですが……、代官様の方で使わないので? ここのギルドで得たものについては、別の地域にも流しているんですが」


「構わん。現金が手に入るのかどうかの確認も兼ねている。遠慮なく持っていくがいい」


「では査定をしますので、少々お待ちください。それとギルドマスターの方なんですが、もう暫く時間がかかると思いますので、そちらの机でお待ちください」


 まあ、突然来てもそうなるだろうとは思っていた。しっかりと待たせてもらうとしようか。しかし、閑散としているな。冒険者が少ないというのは本当なのだと思う。ここまで来るのにも大変だろうし、そもそも余剰の食料なんかも少ない。この町の冒険者の殆どがこの町の出身か、村からの出身だろう。それは仕方がないとは思う。こんな場所で冒険者として大成するのかと言われたら、しないだろうからな。特別に強い魔物がいる訳でもないし。……もっと奥には居るのかもしれないけど、それなら山脈に向かった方がまだマシだろう。山脈の頂上付近には怪鳥系の魔物や、最悪はドラゴン系の魔物も棲んでいるだろうからな。名声を求めるのであれば、そちらに向かっていくだろう。


 ただ、こんな僻地のギルドマスターが忙しいのかどうかは怪しい所があるんだけどな。暇を持て余している可能性は十分にあり得る。忙しいとはいい訳で、会いたくないと思われている可能性があるからな。新しい代官には何を言われるのかが解らないといった感じだろう。まあ、予想を大きく外していくとは思うけどな。流石に魔物で村を作ったから、そこには攻め込むなという意味の解らない要求が飛んでくるとは思わないだろう。ふふふ、完全に不意を突く形になるんだろうが、別にそれでいいんだよ。冷静な人ほどあり得ないと思うだろうからな。


「すみません。ギルドマスターの方はまだなんですが、査定の方が終わりました。オークの肉と皮、ホーンディアの肉と皮を合わせて2万1千ルクリエになります。こちらをお納めください」


「すまんな。しかし、中々の金額になる。買い取り額はそこそこ高いんだな?」


「特に高いのがホーンディアの皮ですね。毛皮と言った方が正しいんでしょうけど、この付近は寒いので、どうしても毛皮の需要が高いんですよね。服にしてもいいですし、寝具も必要ですしね」


 なるほど。確かにそうなるか。そうなると、ホーンディアの毛皮については、町の職人に直接売り渡した方が得かもしれないな。冒険者ギルドに天引きされるよりはマシかもしれない。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ