リザルトと報告
OFUSE始めました。
https://ofuse.me/rukea
ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。
https://rukeanote.hatenablog.com/
さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。
https://twitter.com/rukeanote
『いやー、機転を利かせての大勝利。物語の主人公みたいな感じだね。まあ、やったことは完全に悪役なんだけどさ。巣穴を守るために、健気にも立ちはだかったスノードラゴンを倒してしまうんだから。でも、かなりの収穫だったんじゃない? スノードラゴンの卵まで手に入ったんだし。お陰でダンジョンポイントは大赤字だけどね。今後の事を思えば得しかないんじゃないかな?』
「そうだな。得しかない。卵から育てていけば、ドラゴンライダーを作れるかもしれないしな。誰が乗るのかは不明だが、出来ないことはない。特に龍人たちを乗せることが出来れば頼もしいだろう。意思疎通も出来そうだしな」
あの後、メルカバにスノードラゴンを3体とも取り込んで巣穴を見てみた。そうしたら6つの卵があったのだ。……最大9体になっていたのかと思うと、早期に動いて良かったと心底思った。3体でも大赤字なのに、9体とか勝てる訳がない。流石に空を飛ばれたらどうにもならないという事が解ったからな。この6つの卵も全部取り込んでみたが、どうやら卵から登録も出来たみたいなんだ。今まではそんな事をしたことなかったんだが、卵はまだ生きている判定では無かったという事なんだよ。メルカバも知らなかったみたいだし、今後は卵をって選択肢も有りなのかもしれない。登録しておく枠を用意しないといけないが、出来ないことは無いだろう。
そんな訳で、村でも育てようかなと思い、1つは出してもらった。……大雪をコントロールできるのかの実験も兼ねている。コントロールできないのであれば、殺すしかないんだけど、何とかなる気はしているんだよ。ドラゴンは頭のいい種族の筈だ。難しいのかはともかく、何とかしてくれると思っているんだよ。何とかなると信じて育てるしかない。戦力としては最上のものになるだろうからな。
『でも、大雪が止まって良かったね。これで違う種が原因でしたとか、笑えなかっただろうし』
「それは本当にな。スノードラゴンが関係なかったとなった場合、もっと上位の魔物とやりあわなければならなかった。……正直な所、それなら撤退をしていただろうな。絶対にとは言わないが、勝てる見込みがなかった。スノードラゴンでさえ勝てるとは思わなかったんだ。何とかするしかないって気持ちで戦っていたからな」
不幸中の幸いだったと言えるだろう。スノードラゴンが複数いたことは不幸だったが、大雪の原因がスノードラゴンだったから良かったのだ。これで更に進化したドラゴンが相手だと本当に無理なんだよ。勝てるビジョンが浮かばない。大雪で道中の魔物が居なかったのも良かった。フロストジャイアントは別だが、それ以外は出てこなかったからな。トルクメニア山脈の魔物を取り込めなかったのは残念だが、そんな余裕も無かったんだよ。満身創痍で帰ってきたからな。
『でも、増えたよね。村に入る? 今回の事でかなり増やしたけど』
「魔物村は春になったら追加で20作る。そっちに住んでもらう事にする。子爵家の領地内かどうかなんて知らん。どうせ北の森の所有権は誰も持っていないだろうからな。魔物被害が減るんだ。それで勘弁願いたいところだな。それに、トルクメニア山脈の近くにも魔物村が欲しい。今回みたいな状況になった場合、緊急で出動という事があり得るからな。……2度と御免なんだがな」
『場所の選定は任せるよ? 僕じゃあ見れないし。ダンジョンポイントも回復させないといけないからね。暫くは階層を弄るくらいしかやれないかな。ちゃんと戦闘するための部屋は残すけどね。繁殖はさせないといけないし、僕にも旨味があるから』
「ああ、その辺は任せる。場所も良い場所を見つけてくれるだろうさ。そうしたらそっち方面にエリアを伸ばしてダンジョンポイントを稼いでくれ」
内政は思い通りには出来ている。それは継続してやらせるつもりなんだ。森から木を伐り出し、植林をして森を回復させる。これの繰り返しだ。あわよくばサトウカエデの場所を確保しておけば、来年以降のメイプルシロップが増加する。それを売って資金にしないといけないからな。税金で回収するにしても、税金を使う場所が限定されているんだが。もっと使ってやりたいが、人口が居ないのでどうしようもない。お金を腐らせることほど駄目な事はないんだがな……。
メルカバと打ち合わせをしつつ、代官屋敷に戻った。龍人が橇を扱っているので、それに乗っかる形で帰ったのだが、レッタニンがにやにやとしていた。
「ぐふふふふふ。流石に疲れたと顔に書いてありますが、何とかなったようでよろしい事です。……それで? 成果はありましたかな?」
「ああ、成果はあった。そうだな、マットゴートの上位種が居てくれた。今後はそちらも扱う。品質は何処まで上がるのかは解らんが、他の産品との差別化は出来るだろう。目利きは自分たちでやってくれ。そこまでの面倒は見切れない」
「なるほどなるほど。それは大変によろしい事かと。上位種の毛皮であれば、マットゴートよりも高く売れそうですな。……問題の方は解決できたのですかな?」
「ああ、解決した。スノードラゴンが相手だったが、何とか勝てたという所だ」
スノードラゴンと言うと、周りがざわつき始めた。流石にドラゴンというのは誰でも知っているからな。まあ、普通に考えてドラゴンなんて勝てる訳がないと思うのも仕方がないんだが、今回は狩ってきたからな。まあ、戦利品は持ち帰れなかったんだが。
「すまんが戦利品は無しだ。激闘でな。どう頑張っても鱗が少しだけしか手に入らなかった。これに関しては持っていってもらっても構わんが、流石にどうにも出来んだろう?」
「そうでしょうな……。これだけとなると、盾が1つ作れるかどうかと言ったところでしょう。そうなると、残念ですな。簡単には勝たせてくれないのは解りますが」
「こればかりは仕方がない。こうなったのだから、家宝としてスノードラゴンの盾を準備してもらいたい。買い取るのはこちらで行う。……レッタニン、頼めるか?」
「スノードラゴンの鱗を使っての盾の作成、承りました。報酬は皆で山分けでよろしかったですかな? そうした方が良いのでしょう?」
「ああ、流石に独り占めはよろしくない。だがまあ、勝てるという事が解ったのだ。……時間はかかるが、今後もなんとしてでも狩りたいと思う。そうだな……3年後には定期的に狩りに行けるだけの戦力を整えたいと思っている。期待はしてくれるな。まずは目標を立てないといけないからな」
「ぐふふふふふ。今回限りではないという事だけでも大きな事です。定期的に仕留められる未来を願っていますぞ」
レッタニンに関してはダンジョンの事はバレているからな。ダンジョンで複製して持ってくると思っているんだろう。まあ、正解ではあるんだが。それでも戦力が欲しい。今の戦力ではまだまだドラゴンに対しては火力不足だ。フォレストウルフ系統が軒並み最終進化までいっているが、コボルト系統、ゴブリン系統はまだ先がある。そっちに期待するしかない。賢狼人はまだ進化先が残っているとはいえ、こっちは人型だからな。魔法運用となるんだろう。
もっと魔物を鍛えなければならない。隣国がドラゴンよりも弱いとは限らないからな。ユニークスキルとギフトを使えば、ドラゴンを軽く屠れる可能性もあるのだ。警戒しておいて損はないと思う。もっとも、隣国と戦争になるというのは確実ではない。が、なるだろうと思っているんだ。メイプルシロップが引き金となって戦争が始まる未来が見えるからな。