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スタンピードは無事に終わったそうだ

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 スタンピード。何故起きるのかが解らないとされている現象なんだけど、まあ、魔物のテイムをしている関係上、大体わかってくる。それは上位種が生まれたことが関係してくると思っている。上位種が纏めて種を統一しようとして動くことは知っているからだな。例えば、ゴブリンであれば、ホブゴブリンではスタンピードを起こさないが、ゴブリンジェネラルならスタンピードを起こしても不思議ではない。統率個体が生まれたという事になる。そして、その条件は経験値を得た魔物が種を残そうとすると上位種が生まれてくる。すなわち、魔物の間引きに失敗すると、魔物同士が勝手に争い、種を強化してスタンピードが起きると。そういう事なのだ。それについては、冒険者ギルドのギルドマスターであるオーレリアとも共有した。何で知っているんだって感じでこっちを見てきたが、魔物村を運営していると、その位の知識はついてくるからな。ダンジョンコアが無ければ、スタンピードを起こしていた可能性が高いのだ。それ程に魔物は増えていく。弱い魔物程簡単に増えてしまうのだ。ゴブリンなんて、産まれてから5日もあれば繁殖しだすからな。


 そんな生命力お化けたちをどうにかしないといけないんだけど、それには間引きがしっかりと機能していないと駄目なんだよ。それを怠るととんでもないことになってしまう。まあ、今回はとんでもないことになってしまった例なんだけど。起きてしまうのであれば仕方がない。この期にしっかりと稼がせてもらうとするか。レッタニンには悪いが、こっちも稼げるうちに稼いでおくに限るんだよ。ダンジョンポイントで増やしても良いしな。金は幾らあっても困らない。税金が余りそうでも、何かのためにお金を持っておくことは大事なんだよ。必要な時期は直ぐにやって来るかもしれないしな。


 そんな訳で、ポーションを量産しまくった。高品質が56本、普通が311本、低品質が186本売れたぞ。この前にミットレント商会に殆ど売ってしまっていたから、この数にしかならなかったけど、作ろうと思えばもっと作れたかもしれない。後は高品質をダンジョンポイントで水増ししながら合計で1000本のポーションを売り込んだ。勝手に税金が増えていくんだけどな。これをどうやって使えば良いんだろうか? もうそこまで必要がない様な気もしてくるが、貴重金属を買うためならこの位はやらないといけないんだろうな。


 夏真っ盛りの時に、スタンピードが起きると言うのもやってられない。折角麦がある程度育って来たのに、今踏み荒らされたら堪ったものではない。農閑期に来てくれるのであれば良いんだけど、丁度一番重要な時期に来るんだから、駆除されても仕方がないと思うんだよな。


 因みに、本家からは援軍要請は来ていない。そもそもメティス子爵家から援軍に来てくれと言われていないのかも解らない。情報が何も無いからな。まあ、メティス子爵家は2つの伯爵家とも隣接している。そちらから兵力を借りたのかもしれないな。助け合って生きていかないと、北限区域では生活できないんだよ。派閥争いなんてやっている暇がないんだよな。


 そもそもなんだけど、領主貴族家が16しか無いんだから話にもならない。少なすぎるのだ。法衣貴族を含めればもう少し数が居るが、それでも30程度の家しかない。それで派閥争いをしたところでなのだ。何も利益が無いのだから。南のアイスクローブ王国の事を考えると、どうしても纏まらないといけないのだ。なので、表面上だけでなく、貴族間の結束は強い。……こっちの戦力的に呼ばれなかっただけだろうとはおもうんだけどな。兵士が25人しか居ないんだから。それで派遣してくれと言われても、戦力にならない危険性の方が高いんだよ。


「マクシミル様、本家から連絡が来ております」


「漸くか。まあ、予想通りの内容だとは思うがな。そろそろ終わる事だろう。被害状況なんかを送ってきたんだろうとは思うな」


「スタンピードを警戒しているのは知っていましたからね。冒険者ギルドを通してこちらの支援も伝えておきましたから、何とかなったなら連絡が来てもおかしくないでしょうから」


「だろうな。……やはりか。スタンピードは無事に終息したらしい。損害も軽微だそうだ。こちらが送り付けた下級ポーションも役に立ったようだな。良かった良かった」


「スタンピードが収まったのは僥倖ですな。広範囲で暴れられても困る」


「こっちに来てくれなくて本当に良かった」


「これで更にマセルの価値が上がったでしょうね。下級ポーションを作れる拠点は重宝されると思います」


「そうだな。……本家からは製造方法を教えろと来ているが。まあ、これについては教えても良かろう。もっとも、魔物たちが作っている作り方を真似て、人間が作れるのかまでは知らないんだが。魔物もスキルを獲得できることは解っているんだが、人間と同じなのかは知らないからな」


「それは……。仕方がないのでは? まあ、素材が同じなので作れるとは思いますけど」


「マクシミル様が特殊なだけなんですよね。普通は魔物に作らせようとはしませんから」


「だがな? 労働力としての魔物は有益だぞ? 特にスキルを使わない単純作業は、アンデッドが最適だろうしな。細かい仕事をやらせるとなると、普通の魔物の方が良いんだが」


 アンデッドは畑仕事などに向いているんだ。絶賛稼働中である。農村ではしっかりと働いているんだよ。最初は怖がっていたらしいが、今となっては楽が出来ると喜ばれているし、子供たちの遊び相手にもなっているようだ。……冒険者ごっこに付き合わされているらしい。死霊魔法があれば、復活は可能だからな。倒しても倒しても、次の日には使えるようになっているんだから凄いのだ。


 追加で派遣をしてくれと頼まれることもある。スケルトンは大体1農村に1500体程配っているのだが、まだまだ追加で欲しいと言われれば用意は可能だ。スケルトンホースも活用してもらっているので、かなり開拓が楽になっている筈なのだ。死霊魔法を覚えられるのかどうかが一番の問題なのだが、その辺は村人1人が覚えてしまえば大丈夫なため、そこまでいう程ではない。


「アンデッドは便利だからな。活用方法さえ解ってしまえば即戦力だ。不眠不休で働いてくれる彼らを使わないのは勿体ないと思うぞ。……見た目はどうにもならないとは思うが、それさえ考えなければ優秀だからな。見た目はどうしようもないんだが」


「しかし、アンデッドは殆ど魔物として出てくることはありません。農村でもそんな感じであれば、間違えることは少ないでしょう」


「まあ、アンデッドが出てきた場合でも、スケルトン同士で決着をつけてくれるとは思いますけどね。そう言うように出来ているんでしたよね?」


「ああ、そうだ。術者以外のアンデッドは攻撃する様になっている。滅多に無い事だとは思うが、注意することではあるからな。そこまで警戒しなくとも、自動で攻撃してくれるようになっている筈なんだけどな」


 色々と対策はしてあるんだよ。人間を襲わない様にとか仕様を決めてあるんだよ。そうしないと便利に使えないからな。アンデッドは使いやすくて助かる。他の地域でも使えばいいのにな。多分だが、効率が上がって、税収も増えると思うぞ。活用しない手はないと思うんだがな。見た目には目を瞑らないといけないのが難点だが、便利に使えるのだから使う方がいいと思う。何なら色んな作業をやらせてみると良いんだよ。もしかしたら、色々と効率化するかもしれないし。

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