冬が終わって確認
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春が漸く訪れた。これで俺も16歳となる。赴任して1年になるが、町の様子はがらりと変わってしまっているからな。町の中を平気でスライムが闊歩する様になってしまった。雪かきの必要が無いというのが素晴らしい。まあ、屋根の雪は落とさないといけないんだけど、路上の雪はスライムが食べてくれる。それだけでも負担が減少しているのだ。かなり良い事だと思うぞ。これで暫くは雪が降らないのだから、安心して生活が出来る。今までは家の中で内職をしていた人々が、一気にミットレント商会に売り物を出すのだ。経済活動がようやく動き出すんだ。
そのお金で今後の準備をして、仕事をしていく。今までは吐き出すだけだったお金を稼ぐのが春だ。冬はひたすらに耐えるのみ。だが、今回の冬は食料が大量にあったため、かなりの余裕があったと思われる。生肉も雪の中で保存すれば長持ちするからな。悪い事ばかりではないのだ。買い物に行くのがちょっとばかり辛いだけで。昨冬は肉類が大量に安く手に入ったので、町人の顔色もいい。ミットレント商会もこれからが勝負だ。領都にしっかりと販売してきてくれよな。それの税金が一番大きな収入なんだから。
そして、魔物村のチェックにも行く事になった。鱗人がスケルトンホースの馬車を牽いてくるから、それに載せて貰った形になる。なお、車輪の部分は板になっているので、完全に橇なんだけどな。夏場には車輪の馬車に乗り換える事になる。春はまだ雪が溶け切らないからな。暫くは橇を使うだろう。
3か月ぶりくらいに見に来た訳なんだけど、様子はがらりと変わっている。まず魔物が大きくなっているので、居住区も大きくなっている。村の規模がどんどんと大きくなっているんだよな。畑は雪で埋まってしまっているが、これからスライムたちが畑を見えるくらいにしてくれるんだろうと思うぞ。そして、何よりも変わったのが、生産施設である。なんだか知らないが、グレードアップをしているんだよな。何でこうなったんだ? 誰がそうさせたんだろうか。やるとしたらコボルトなんだろうが、その種族が変わったせいなのか? 詳しいことはメルカバに聞いてみないと解らないからな。そんな訳で、この冬の成果を聞いてみた。
まずはゴブリン。ゴブリンはゴブリンジェネラルがゴブリンキングに進化している個体が居るらしい。まだ進化はするらしいので、強くするならどんどんとした方がいいと言われた。ゴブリンキングは統率個体の進化なので、指揮官に向いているらしい。それ以上に単体性能も高いんだけど、それは別の個体に任せた方がいいとのこと。その個体がハイゴブリンから進化したオーガと赤鬼だ。オーガはゴブリンの進化先だったみたいだ。これもなんとなくだけど、統率系の個体が出てきそうな気がするな。ただ、圧倒的にゴブリンキングよりも強いので、個体性能は別格だな。寧ろ別種になったと言えるんじゃないかなと思う。普通に最強クラスの戦闘能力を持っているらしく、リザードマン戦には無双状態なんだそうだ。で、赤鬼。ハイゴブリンからの特殊な進化だと思われる。オーガよりもスラっとしており、人間に近い様な気がする。ここからどうやって進化をするのかは解らないが、巨体で戦うオーガとは違って、武器との相性が良さそうな進化をしているな。オーガは棍棒やメイスを使った方がいいのに対して、赤鬼は剣や斧を持たせたいと思う。割と技巧派らしいので、使いどころは多いんじゃないかなと予想している。
次はコボルト。コボルトはハイコボルトからコボルトエリートとアヌビスに進化したらしい。生産特化になるのがコボルトエリートだ。途中から下級ポーションの品質が普通の品質になったのは、この進化があったからだろうと思われる。器用に何でも熟すことが出来るらしく、鍛冶なんかもしっかりと出来ている。……オーガにコルバイトの鎧を着せたのは反則じゃないかと思うんだけど、多分こいつの仕業である。生産系の進化は有難い。色々と作って貰う事が出来るからな。そしてアヌビスである。どうやって進化していくのかは知らないが、犬の顔の人型である。知識が凄いらしく、生産設備が更新されたのは大体こいつの所為。いい設備ならば、良いものが作れるという思想の下、色々と作り変える指示を出していたのがこいつなんだそうだ。なんというか、冥府の権能とかを持っているような気がするんだけど、気のせいだよな? 多分大丈夫だという事にしておこう。
フォレストウルフは、グレーターウルフからジャッカルと狼人に進化した。ジャッカルはグレーターウルフよりも2回りくらい大きく、更に筋肉質になった様な個体だ。ゴブリンキングなんかを乗せて居るらしい。統率個体でもあるらしく、しっかりと群れを成して攻撃していくらしいのだ。こいつのせいでリザードマンが苦戦しているのだと。まあ、仕方がないだろうな。進化してもどうなるのかはよく解ってないし。進化はしているとは思うけど、繁殖力も力だしな。そして、狼人。狼男である。女も居るんだけどな。これは、アヌビスよりは人間に近い。アヌビスってああ見えて人間の体に体毛が結構生えているらしく、まだまだ獣感がするらしい。狼人は完全に人型である。口元や鼻がちょっと狼の頃を忘れてないって感じだろうな。多分、こいつらも人間の言葉を解るタイプだと思われる。鱗人と同じ系統だと思うんだよな。アヌビスも人間の言葉を覚えると思うぞ。賢いらしいし。
リザードマンも進化をしている。ハイリザードマンからリザードマンエリートになった個体が複数確認されているらしいので、ダンジョンの強さも上がっている。何度も何度もオーガやゴブリンキングとやり合っているので、強い個体も結構集まっているそうだ。中にはオーガを単体で倒せる個体もいるとのことで、かなりの強化具合になっている。
最後にアントなんだけど、こっちはハイアントからソルジャーアントが生まれたのと、マザーアントからプリンセスアントが生まれたのと、アントから蟻人が生まれたんだそうだ。ソルジャーアントは単純強化だろうな。名前で解る。なんとなくそういう気がするだろう。強くはなっているんだろうが、アントの戦い方は基本的に集団圧殺にあるからな。個体が強くなることもそうなんだけど、繁殖力が高いアント系が強くなっていくとこうなるって感じになるんだよな。数は力という事を教えてくれるのがアントだし。そして、マザーアントよりも卵を沢山産むのがプリンセスアント。生まれてくるのはアントなんだけど、そもそも数こそが正義のアント。その繁殖力を侮ってはいけない。なお、普通に上位種と交配すると、上位種が生まれてくるので、ソルジャーアントが大量に生まれてくるんだろうなって思うぞ。目も当てられない。で、特殊個体の蟻人。なんというか、兵士って感じのいで立ちなんだよなあ。人間に近いが、そもそも言葉を発しない。声帯が無いんだろう。だが、知能は高そうなので、こっちも育ててみたいと思う。なので、ダンジョンから出しておいた。その内増えるだろう。
こんな感じで魔物がどんどんと強化されていっている。良い事だな。戦力としては申し分ない。ただ、数がべらぼうに増えているので、魔物村を新規で開拓しないといけないだろうな。とりあえずは40を目安に増やしていこうと思う。人口密度はあんまり変わってないんだけど、個体が大きくなったから密度は上がっているんだよね。何とかしたいとは思う。村の拡大と増加だな。やることが沢山になりそうだ。