エネルギーの塊
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『エネルギーって言っても、難しくない? 今まで散々戦闘を繰り返してきたんだよ? それでも突然変異が出来ないんだから、もう戦闘では無理って言っているのと同じじゃないかな? エネルギーが抜けていくって言っても、目に見えないんだからどうしようもないよね? 1日しか持たないってなると、どんな戦闘をしなきゃならないのさって話になるし。ギガントジャイアントを1日に1000体倒せたら突然変異するとして、どの位早く倒さないといけないんだって事にならないかな? それを不眠不休ででしょ? 無理じゃない? 別の方法でエネルギーを獲得しないと難しくないかな?』
「俺もそう思う。正攻法では無理だ。圧倒的なエネルギーの塊を手に入れるって事をしなければ、突然変異は起きないだろう。しかも純粋な力となると、もっと難しいと思う。熱エネルギーであれば、ある程度は簡単に生み出せるんだが、それに耐えられるのかが解らないし、そもそもその方向に適性があるかどうかも解らない。完全に実験を繰り返すことになる」
火あぶりが一番楽にエネルギーを蓄積できると思う。位置エネルギーでも良いのであれば、高く飛べばいい。ベルフェゴールに乗せて貰い、空高く飛んでもらえば解決する。だが、そんな事で突然変異が出来るのであれば、もっと別の種が突然変異をしていてもおかしくない。空を飛べたら確定で突然変異できますとはならないだろうからな。もっと別のアプローチが必要になってくる。
『そもそも、僕にとってはエネルギーってのがよく解ってないからね。何かのものなんでしょ? ってくらいにしか思ってないんだけど』
「まあ、なんというか、端的に表せば仕事という事になる。まあ、勿論その意味でのエネルギーではないのは解り切っているんだが。魔力的な何かだとは思うんだがな……」
エネルギーとは、仕事である。まあ、そんな事は解り切っているし、どうでも良い事でもある。精霊の言っているエネルギーとはまた別のものだろうからな。……言い換えるとすれば、経験値、だろうか? それも若干のニュアンスの違いがあるとは思うんだが。だが、蓄積型であるという事には代わりがない。そもそもなんなのかがよく解らないのはこっちも同じである。バケツ一杯に経験値が必要なんだろうが、底が笊になっているのが問題だ。蓄積したいのに、抜け落ちていくばかりなんだ。そもそも貯まらないと考えた方が良いのかもしれない。こう、一度にエネルギーを大量に叩きつけることをやらないといけないのではないか。
そうなると、どうしたら良いんだ? 感覚としては、爆弾でも放り込むのかって感じがする。底が笊のバケツに海から直接海水を流し込む感覚に近いと思うんだよな。それってバケツが沈んでないかって感じがあるんだが、要するにそういう環境に放り込まないといけない訳だ。ディグラットに関してもそうだが、あれは食べ物か何かでエネルギーを蓄え過ぎた結果だろうと推察する。森が切り開かれていく。それなのに何も出来なかったネズミ。その為に無心で食べ物を食べて食べて食べまくった。そんな感じで突然変異を起こしたのではないかと思うんだよなあ。
かといって、ネズミのエネルギー量と鬼子母神のエネルギー量を同じに考えられない。どう考えても存在自体が上位の鬼子母神の方が圧倒的にエネルギーが必要になってくると思う。食べ物でって事も難しいんだろうな。戦闘でも駄目そうだ。何か、根本的な何かを叩きつけるくらいでないといけない。その位のエネルギーを保持している何かを用意しないといけないんだろうが、何がエネルギーを保持しているんだ? というかだな。物理的に考えると、原子も大概なエネルギーを保持しているんだよな。それでも駄目なのかってなるだろ? だからって反物質を作って対消滅させたら一帯がさら地になるだけだろうし、本当にどうしろって言うんだよ。
「精霊に心当たりがあるのであれば、それでも良かったんだが、無さげだったしな。そもそも素直に話してくれるのかどうかも解らない。この話を聞き出せただけでも良かったんじゃないかと思うしかないんだ。巨大なエネルギーの塊を、何かしらの手段で入手しなければならなくなったわけなんだが、1つ手に入っても意味がないしな。問題なのは鬼子母神の多くが突然変異を望んでいると言う事だろう? 1つ手に入ってもあまり意味がない」
『ん? 1つで良いんじゃない? そこは僕が取り込んで複製を作れば良いだけなんだからさ。その位のダンジョンポイントはあると思うんだよね。……流石に法外なダンジョンポイントを要求されるって事はないでしょ? まだ知らない金属もあるんだけどね。ヒヒイロカネだっけ? それ以上のものでもなんとかなるんじゃないかな。今は精霊がダンジョンの中に居てくれて、かなりダンジョンポイントが潤っているしね』
「そうか。1つ手に入れば複製できるのか。それならばなんとか見つけ出して、ん?」
『問題は何処にどんなものがあるんだって事だよね。そもそも僕たちはそのものの事も知らない訳で。そもそもあるのかって事から心配しないといけないんだけどさ。北の森には無いでしょ? 散々探したんだから。そうなると、国が何か持ってないのかな? えーっと、タイガランド王国だっけ? ここの国って。そこが何かとてつもないエネルギーの塊みたいなものを持っていないのかな? それか、南の国か。国って色んなものを保持しているんだよね? ダンジョンポイントも美味しいのがあれば欲しいよね。複数個あれば言う事ないんだけど』
いや、エネルギーはある。そうだよ。エネルギーはあるんだ。何で気が付かなかったのか。エネルギーなら大量にあるじゃないか。現在進行形でエネルギーは回収できている。後は、その存在に気が付くかどうかだけだったという事だ。……問題が無い訳では無い。そのエネルギーを取り出せるのかが解らない事だ。そればかりは実験をしてみない事には始まらない。どうやって取り出すのか、そもそも取り出せるのか。解らないことは沢山ある。が、ほぼ無限にあるエネルギーを使うんだ。実験なんて直ぐに終わる。そう、今ここで実験して、直ぐに結果を出せばいい。その為の準備全てはここにある。そうとなれば実験だ。
「……メルカバ、今すぐにエネルギーを出してくれ」
『ん? いや、無理だって。散々話をしてたじゃん。まずはエネルギーが大量に詰まっているものを探さないといけないって。そんなものは僕は知らないし、知らないものは出せないんだよ? 一から作ることは不可能なんだって。そもそもだけど、エネルギーって物だったの? まずはそこから説明が必要だから。出せって言われてはいって出せるなら、こんな相談してないんだよ? 解る? こういう話が飛びがちなのは天才の仕業なんだよ? 天才ですか? って話になるじゃん。普通じゃないって思っているけどさ、天才じゃないって話じゃなかったっけ? そんな話もしたと思うんだけど?』
「ああ、俺は天才じゃない。でも、普通でもないんだ。そして、これから実験を始める。エネルギーなら既に俺たちは手に入れている。後はそれを取り出すだけだ。取り出せるのかどうかはこれから決めればいい。既にメルカバも知っているものだから出せる可能性は十分にあるんだ」
『え? そんなもの知ってたっけ? というか、知っているなら出せるはずなんだよ? 知らないから困っているんじゃないか』
「知っているだろ? ダンジョンポイントだよ。ダンジョンポイントを今すぐここに出してくれ」




