表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
104/151

アルマイア君ダンジョンコアと初対面

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 夏も本番。気温がどんどんと上がり始めた。この気温で一年中生活できればどの位楽になるのか。もっと色んな事が出来ると思う。この夏も例年通りだ。いつもの夏と変わりがない。それでいいんだけどな。毎回毎回何かしらのイベントが起きていてどうするんだって話だし。普通が一番いいのだよ。それでいいんだ。


 そして、今日はメルカバたちとアルマイア君の初対面だ。魔物村を案内しているだけでも震えが止まらないといった感じのアルマイア君だが、今後はこの魔物たちを率いて貰わないといけないんだ。頑張ってくれ。そこまで酷い魔物は居ないからな。好戦的ではあるが、弱者に対して戦いを仕掛けようとは思わない連中だ。弱者は弱者なりの戦い方があるとは思っているようなんだが、そもそも自己研鑽が一番の連中が多いんだ。自分こそが最強だという奴らが多いんだよ。まあ、そういう奴らをどうやって言う事を聞かせるのかと言うのがあるんだけど、まあ、なんとかなるだろう。


「それで、これがダンジョンコアだ。この中には、メルカバ、ガラリエ、テンマ、メリル、オーボエ、デカントが居る。6体で1つのダンジョンコアなんだ。破壊しようとするんじゃないぞ? これから仲良くしてもらわないといけないんだからな。俺がいない間の交渉役にもなって貰わないといけないかもしれない。メルカバたちもよろしくしてやってくれよ」


「アルマイアと言います。よろしくお願いします」


『マクシミルよりも随分素直そうな子だけど、大丈夫なの? もっと悪辣な何かを持っていそうな人を選ぶんじゃないかって思っていたんだけど』


『そうなのさそうなのさ! 素直でいい子そうなのさ。マクシミル成分が足りてないのさ』


『素直な事は良い事。こっちも協力しやすい』


『うむ。悪い事では無いのであるな』


 好き放題言ってくれるが、普通の人間なのはそのとおりだからな。俺みたいに転生者でもないと思うし。転生者を囲い込みたいとも思うんだけど、それもリスクがある。転生者は良くも悪くも何をやらかすのかが解らない。協調性もあるとは思えないからな。俺も人の事は言えた口ではないし。人間なんてどうにも思わない人種も居ると言う事なんだよ。俺はまだ人間の事は人間として扱っているからな。その辺は勘違いして欲しくない。人間性は捨てていないつもりだ。魔物は使い潰すつもりで居るが、そもそも魔物は自分の成長を第一に考えるんだから、別にそれでも良いんだよ。聞いている限りは、成長が出来ればそれでいいという感じだからな。


「それと、ここでは色々な資源を入手している。交易でいつもやってくるのはここで取れたものが殆どだ。ダンジョンを運営していると、どうしても利益が出てきてしまう。普通に運営運用していたら、利益が出てきてしまうんだ。それを俺たちは金にして、戦力も整える。ダンジョンとしても不利益は殆ど出ていないはずなんだよ。こういうのは持ちつ持たれつという奴だな」


『せやな。なんだかんだとうちらにも利益はあるかんな。魔物村も利益の1つや。なんだかんだ言いつつも従っとるのはそのお陰もあるんやで? うちらとて、なんの利益も無いなら好きかってさせてもろても文句はないやろしな』


『そうじゃのう。人間が一番の脅威であることには変わりがないからの。どれだけ強い魔物を揃えようとも、人間の強い個体に比べれば、という所があるらしいからの。それをダンジョンでどうにかするんじゃろうが、……そこの一番悪い人間がダンジョンを知り尽くしておるからの』


『だよねえ。何でこんなにダンジョンについて知っているのかが謎なんだけど、普通の人間はこんな感じなんだよね? じゃあ、これは一体何なんだって言いたくもなるよね』


『だから何度も言っているのさ! マクシミルは大魔王! これは確定なのさ!』


 まあ、魔物を統べるものとしての魔王としては有りなのかもしれないが、規模的にはそこまで大きいとも思えないんだがな。大魔王を名乗るのであれば、この大陸を統一出来るくらいの戦力を持っていないといけないと思うんだがな。流石にそこまでの戦力は持っていないし、今後持てるとも思っていない。人間としての領分は超えられないとは思うんだがな。まあ、ダンジョンコアの感性からはどう見えているのかが解らないんだけど。この感じだとどうなんだろうな。俺は本当に何でも知っているって感じの奴になっているんだろうか。ダンジョンコアに関しては偶然が大きいんだけどな。


「まあ、なんだ。ここに居る奴らはそこまで性格がひねくれている訳じゃない。終わっている奴も居るらしいが、まあ、そんな事は無い筈なんだよ。こっちとしても終わっている奴の相手なんてしたくはないし、仲間にするのであれば素直なダンジョンコアを持ってきた方がいいぞ。ダンジョンコアとはしっかりと話をした方が良い。傲慢な奴はどうあがいても使えないからな」


『ほら! ダンジョンコアをものみたいに扱っているのさ! やっぱり大魔王なのさ!』


『否定は出来ないのである。ここまでの人間は中々いないと思うのであるな』


『全面的に同意』


『ほっほっほ。その方が頼もしいじゃろうて。吸収できることはしておく方が良いとは思うぞい』


「あの……。そもそもなんですが、ダンジョンコアってそんなに簡単に見つかるものなんですか? ダンジョンがあるというのは聞かされていましたが、ダンジョンコアって珍しいんじゃ……」


「珍しいぞ。かなりな。だが、探せば居るんだよ。特にここより北には沢山居ると思う。まあ、探しつくしてしまったんだがな。ここら辺に出てくるのであれば、後数年は待たないといけないだろう。その位ダンジョンコアは貴重なんだ」


 ダンジョンコアがもっと出て来てくれるのであれば、大歓迎なんだがな。戦力の増強は望むところなんだ。どんどんとダンジョンコアを吸収していって、最終的にはかなりの数を吸収したいと思っているんだよ。階層もなんだかんだと言いつつも7000層まであるっぽいし。ダンジョンポイントを生み出しつつ、増やすことに重点を置いた構造になっているはずだ。迷宮化はしてあると言っているし、攻略するには相当な準備が必要になってくる。俺だったら、30人パーティーを用意したいかな。ユニークスキルやギフトを厳選したパーティーが必要だろう。最短ルートを見つけられるようなユニークスキルやギフト持ちは必要だろうと思うし、食料生産が出来る奴も居れば有難い。最悪は魔物を倒して食べるだけなんだけど、それは最後の手段に取っておきたいからな。


「そういえば、戦争は大丈夫なのか? 仕掛けられては居ないか?」


『何度か仕掛けられているよ? それでも3日もすれば終わるけどね。こっちにも被害は無いし、別に良いんだけどさ。もっと仕掛けてくるんじゃないかって思ってたんだけど、なんというか、慎重なんだよね。こっちの戦力を見ている感じがするよ。質も向こうとは差があるとは思うけどね。楽勝って訳にはいかないだろうけど、勝てる見込みはあると思うよ。でも、今勝っちゃうと、他とも戦争をしなければならなくなるって思うとね。どうしても考えちゃうかな。もうちょっとダンジョンの中の魔物が育ってからってのと、ダンジョンポイントは余分を確保しておきたいよね。何があるか解らないんだし。大きなダンジョンに見つかると、面倒な事にしかならないだろうしね』


「なるほどな。戦争で負けることは無さそうなのか。それは良い報告だな。負けが無さそうであれば、こっちから攻めるのも手だぞ。その辺は考えておいた方が良い。確実に勝てる相手から1つ1つ潰していけばいいだろう」


 ダンジョンポイントとの相談になるんだろうが、勝てるのであれば勝ってしまっても問題ない。他の大規模な所と当たる可能性もあるんだが、攻め切れていないんだから、負けはしないだろう。今のうちに大きくなっておくのも有りだとは思うが。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
年度末の引き継ぎが捗らず、アルマイア君の教育計画を想像すると悲しくなります。 魔王に休日はありますか?(いや、ないだろう)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ