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アダマンタイトの入手

OFUSE始めました。

https://ofuse.me/rukea


ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。

https://rukeanote.hatenablog.com/


さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。

https://twitter.com/rukeanote

 フェルナンド元帥とそれなりに話を詰めた。基本的には軍主体で行動するそうだ。文官に言っても聞かないだろうと言う事で、軍で情報を集めてくれることになった。その情報も2年後くらいには各貴族家に届けられると言う話だ。まあ、こっちまでは回ってこない可能性が高いがな。本家だけで持っているだろう。その位の信用がある。こっちとしては農村の聞き取りが終わっていれば、ある程度の情報は手に入るので、別に構わないんだけどな。無ければ無いで対応する。本家には嫌われているというよりも、無視されていると思った方が良い。家督争いをしている兄弟には情報がいくんだろうが。


 とっとと軍隊を強くしてくれ。そうしないと次の戦争で負けることになる。それでは困ってしまうだろう? 快勝するならそれでいいんだけど、向こうに決定権を与えているような状況は好ましくない。こちらがどうとでもできるという事を証明しなければ、領土を増やすことなんて出来はしない。領土を増やすのはそこまで難しい事ではないと思っている連中が居たらはっ倒してでも状況を認識させてやらないといけないだろう。東西南北で南にしか進めない状況で、大国が蓋をしているんだ。これで領土が簡単に増やせると思っているのであれば、認識を改めて貰わないと困る。


 偶然勝ったを必然にしていくためにも、今後の動き次第な所なんだよな。今後の事を考えて行動しなければこっちがやられてしまう。猶予は7年弱。それまでになんとかしておかなければならない。出来れば砦や関所なんかも作ってしまいたいんだが、そんな余裕も資源も無いだろうしな。前回は普通の街道での戦争だった。こっちが攻めたから良かったものの、守りの戦いになった場合はそういう施設が欲しいと思うのは普通の事だと思う。弱いと解っているのであれば、そういう障害物も用意しておけば良いんだがな。……もっとも、周りは森だらけ。関所を作るにしても森を迂回されれば意味はないんだけどな。それなら砦なんかが良いとは思うんだが、建設には十年単位で時間がかかるからな。そんな時間はない。


「それでは、元帥閣下とお会いしてなんとか伝えることは出来たと言う事なのですな?」


「そうだな。文官には解って貰えなかったが、元帥閣下は解ってくれたよ。普通に考えたら内政の方針も変わってくるんだが、そこまでやりたいとは思わんらしい。……多いと言ってもそこまで多い訳では無いと言うのにな。文官を総動員すれば数日で終わる話だ。それだけ仕事をしたくないと見える。嘆かわしいが、王都はそんな状態だった」


「気持ちは解らないでも無いですからな。何の意味があるのかは説明をされるまでは解りませんでした。説明をされて漸くと言ったところ。本当の効果もやってみない事には解らないでしょうし、敬遠されることはまあ、よく解ります」


「仕方がないが、軍で動いてくれるそうだからな。これで国軍も多少は変わる。それと農村部の聞き取りはどうなっている?」


「まだ帰ってきておりませんよ。それなりに時間がかかるんですからもう少し待っていただければなと思います。直に帰ってくるでしょうし」


「そうか。それなら先にミッテルディア王国のケミラに行きたいと思っているんだが、良いか? こちらと取引をしているんだ。アポなしだがなんとか会えるだろう。話をしておくのも悪くはないと思うんだが、どう思う?」


「そうですな、悪くはないと思います。今の塩の量で足りているのかも聞いておくべきでしょうな。足りなければどんどんと輸出すれば良いだけの話。向こうの国にも人口を増やしてもらいませんと。アイスクローブ王国に対抗するにはそれなりの時間が必要になりますからな」


 何十年後かの戦力差を考えると、どうしても今のうちになんとかしておかないといけないんだよな。人口が多ければ多いほどに戦力は整うんだ。人口が少ない方が負ける。戦いは基本的には数がものを言う。数でどうにもならないくらいの質を用意したとしても、疲労を考えれば数で押せばなんとかなってしまう。1対1を延々と出来る人間なんてそうそういないんだ。大抵は20回もすれば鈍るし、100回もすれば疲労が溜まってくる。500回もすれば、まぐれで討ち取れる可能性すらあるんだ。量でなんとかしてしまえば問題無いのだよ。


 そんな訳でなんとか話をしようとケミラに向かったのだが、代官とは話が出来た。やはり塩の供給は有難かったようで、もっとあるなら買い付けると言う話で落ち着いた。こっちとしても貿易量を増やしても良いのであれば、かなり有難かったので増やす方向で決まった。外貨を獲得できるのは大きい。何かに使える事もあるんだからな。集めておいて損はない。そして、今回はそれを使って武器を購入してきたんだ。アダマンタイト製の剣を一振り購入できた。……漸くミスリルから武器を更新できるな。ダンジョンコアで量産が出来るので、軍の装備はミスリルで統一していたんだが、アダマンタイトの方がグレードは上だ。これでしっかりと軍の強化も行っていかないといけない。……オリハルコンとヒヒイロカネはそもそも鍛冶師も見たことが無いと言っていた。それならば仕方がない。ただ、もしかしたら何処かの鍛冶屋が秘密裏に依頼を請けている可能性があるとは言われたが。まあ、それでも鉱石の産地でないと無理じゃないかとは言っていたが。産地が何処にあるのかなんて軍事機密なんだから、誰も知らないだろうしな。


「という訳なんだ。これからはミスリルじゃなくてアダマンタイトの武器と防具を作ってくれ。今までの炉はそのまま使えると思う。鉱石に関してはメルカバに出してもらえばいい。こっちからも言っておく。どんどんと生産するんだ。使う事が無いとは限らないというか、7年後には使う予定だ。そうだ。今まで戦う相手が居ないと愚痴っているあいつらもちゃんと連れていく。より強い武器をもって、人間を殺しに行く。心配するな。強い人間は居る。あいつらもそれで満足するはずだ」


『武器を作るのは良い。防具も了解している。だが、あ奴ら同士が殺し合うぞ? 数が減るが良いのか?』


「それについては仕方がない。強い奴と死合をしたいのはどうしても無視できない。仮に同族であっても、仲間であっても、自分の強さを試してみたいのは仕方がないんだ。その結果、死んでしまっても仕方がない。我慢しろとは言えないからな。まあなんだ。その辺は勘弁してやってくれ。何度も何度も作り直すのは面倒だろうとは思うが」


『競い合いたいのも解らんでもないが、別の事にその力を使って欲しいとは思う。こちらもせっかく作った武器をいきなり壊されるという事にもなるからな。気持ちが解らんでもないから何も言わないが。腕試しをしたいのは解るし、死合いでやりたいのは解る。試しでは斬れないからな。気持ちは解るが、もう少し考えて貰いたいものだ』


 コボルトヒーローの言いたいことも解るんだが、それでも納得が出来ない連中が居るんだから仕方がないんだよ。誰が最強なのかを決めないといけない奴らが多すぎるんだ。それでもダンジョンの中でやらせているだけ有情だと思って欲しい。普通のテイマーならそんな事はさせないだろうからな。何で自分がテイムしている魔物を自分がテイムしている魔物で殺さなければならないのか。そんな非効率な事を認める訳がない。俺はやりたいならやれとは思うが。ガス抜きとはちょっと違うんだよな。種族的な欲求というか、そんな感じなんだよ。


 まあ、今後もそんな感じで決闘騒ぎが多くあるとは思うが、我慢してくれ。後7年後には戦争が起きるんだ。そういう修羅の道を歩んでいる奴らも一定数いるんだよなあ。主に鬼子母神なんだけど。最終進化の筈なんだけどな。もう経験値は要らないはずなんだけど、何をしたいんだろうね?

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― 新着の感想 ―
合金つくるとかの方向性ではなくて、シンプルに生命の研磨が加速するの好きかも
少し調べたらこういうことか 鬼子母神(ハーリーティー)は夜叉(ヤクシャ)の一人で、散支夜叉(パーンチカ)が夫 毘沙門天/多聞天(ヴァイシュラヴァナ/クベーラ)は夜叉(ヤクシャ)の長 毘沙門天/多聞天…
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