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初。  作者: 高瀬香澄
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-プロローグ-

生まれて初めて愛しいと想えた。

この気持ちは今も消えることはない。


世界的にコロナウイルスが猛威を振るう中、

私は障害者枠で就職し四年間務めた会社を辞めた。

退職した理由は色々あったけど一番は人間関係だったように思える。


契約期限満了の三月に会社を退職し、

その後は以前からお世話になっていた障害者支援センターに顔を出しながら

ハローワークに通い再就職先を探していた。


コロナウイルス感染拡大に伴い、

障害者枠の求人はとても少なくなっていた。

パソコンでExcelが使えてなおかつ接客もするという内容の求人が多く、

以前のような接客のない事務作業補助の仕事は簡単に見つかるはずもなかった。


私はとても焦りを感じていた。

あのまま会社を辞めずに続けていれば良かったのではないのかと

時折、ふと思い出しては後悔した。


そんな中、私は最後の切り札を用意した。

四年前、初めて就職活動をした時に私にはあまりおすすめ出来ないと言われ、

選択肢から外していたA型作業所に就職することだ。


とにかく早く就職しないと家族に心配をかけてしまう。

A型作業所の求人が出るのを私は今か今かと待っていた。


そして再就職先を探し始めて二ヶ月後、

五月連休明けにようやく希望していたA型作業所の求人が出た。

それからとんとん拍子に再就職への話は進んでいき、

六月からA型作業所へ就職することが決まった。

そこで私は彼と出会うことになる。

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