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第七話 呪いの対象の新たな道を閉ざした件について

日英にちえいに取り憑き、日英のために呪いの力を使う夜魅子よみこ

その夜魅子が閉ざした日英の新たな道とは……?


どうぞお楽しみください。

 本当にすごいわ日英はるひでさん……。

 毎日見てても飽きないなんて……。

 『美人は三日見れば飽きる』なんて嘘ね。

 永遠に見てられる……!

 はっ!

 これって結婚の誓い……!

 やだ私ったら気が早いわ……!

 もっと日英さんの隅から隅まで知って……!


「おうごるぁ! いいからさっさと出すもん出せや!」

「ひ、ひいぃ……」


 ……下品な声……。

 どうやら路地裏で不良がカツアゲしてるみたいね。

 まったく不愉快だわ。

 まぁそんな気分も、日英さんを見れば回復するけど。


「あの、よくないですよ。そんな風に人を脅すなんて……」


 日英さん優しすぎ!

 見ず知らずの人のために声を上げるなんて!

 こんな素敵な一面が見れたなら、この不良も捨てたものじゃないわね!


「あぁ!? うっせぇぞごるぁ! 関係ねぇ奴ぁ引っ込んでろ!」


 万死に値するわね……!

 全身に黒いあざが現れてもがき苦しむ呪いでもかけてやろうかしら……?


「強い奴が弱い奴から奪う! 弱肉強食ってやつだ! ぐはは! お前からも奪ってやろうか!」


 へぇ……。


「ぐぎっ!?」


 呪いで呼吸を軽く麻痺させて……。

 こいつだけに姿を見せて……!


『コレデ私ハオ前ヨリ強イ……』

「はぎごげっ!?」

『ナラオ前カラ命ヲ奪ッテイインダナ……?』

「ほ、欲しがりません! もう二度と!」


 不良はすごい勢いで走って逃げて行った。

 ふん、日英さんの優しさを無碍にするからよ。


「あ、あの、強いんですね!」

「え? いや、そんな事は……」

「だって睨んだだけであの不良が逃げ出すなんて……! 格好良いです……!」


 こいつはあの不良と違って見どころがありそうね。

 ……いや待って。

 この感じもしかして……!




『日英さん! 好きです!』

『待ってくれ。僕と君とは男同士じゃないか』

『それでも構いません! 性別を超えて愛しています!』

『なら仕方ないな。おいで』

『はい……!』




 駄目!

 ちょっと良いかなと思ったけどやっぱり駄目!

 こいつのお腹の具合をちょっとだけ悪くして……!


「うっ」

「ん? 大丈夫?」

「は、はい……。き、緊張が解けたからか、ちょっとお腹が……」

「駅前にコンビニがあるから、行ってくると良いよ」

「うぅ、すみません……。お礼もしないでこんな……」

「気にしないで。さ、早く」

「……はい……」


 ふぅ、危ないところだったわ。

 いかに美しくても、私より男を選ぶなんて許せないものね。

 日英さんは私だけのもの……。

 うふふ……。




「ばぁぢゃん! 俺呪われだ! 助げで! 昔除霊どがじでだんだろ!? ばぁぢゃん家の掃除も庭の手入れも何でもずるがらぁ! 頼むよぉ!」

読了ありがとうございます。


美形のイチャイチャが嫌いな女子なんていませぇん!

知らんけど。


なお、夜魅子を恐れた不良は、思春期になってから寄り付かなくなった一人暮らしの祖母の家に通い、甲斐甲斐しく面倒を見るようになります。

実際に霊能力のある祖母は(悪いものは離れてるみたいだけどねぇ……)と思いながら、息子夫婦から聞いていた悪行がなりをひそめているのを見て、しばらく黙っておこうと思っています。


カツアゲされていた少年は、無事トイレに間に合いました。

こちらも新たな道には目覚めませんでした。


次回もよろしくお願いいたします。

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