第三話 呪いの対象の知人を呪った件について
夜魅子のストーカー行為はまだ続きます。
どうぞお楽しみください。
あぁ、今日も日英さんは素敵!
ずっと眺めていられる!
真面目に大学に行く姿も最高!
イケメンからしか得られない栄養がある……。
「よぉ、振取碑」
「あ、チャライ君」
「更井だよ。何でみんな間違えるかな」
何このチャラ男。
金髪でピアスじゃらじゃらで、日英さんには相応しくない……。
いえ、駄目ね。
男の人の付き合いに口を出すのは、悪い女の見本。
日英さんを信じて見守るのが私の役目……。
「なぁ、合コンでメンバーが足りなくてさ。振取碑も来ないか?」
ぶちころ。
即座に私は頭痛と寒気をそれぞれレベル2で展開する。
「可愛い子がいっぱい来……、あれ……? 何か変だな……。頭痛と寒気が……」
「大丈夫? 風邪かな?」
「……多分そうだと思う……。ごめんな、合コンの話はまた今度……」
「うん、わかった」
まだ懲りていないのか。
まぁ良い。
また誘いに来るたびに撃破するだけの事!
「チャライ君、風邪酷くないと良いけど……」
そんな優しい日英さんも好き!
そうしたら少しは軽くしてあげておこうかしら。
チャラ男、日英さんに感謝なさい!
「……う、頭痛と寒気が治った……? 風邪じゃないのか……? もしかして合コンで振取碑をおだてて金を出させるつもりだったから、バチが当たったのかも……」
読了ありがとうございます。
またまた結果オーライ。
完璧に悪霊ムーブなのですが、日英の優しさは、夜魅子にもプラスの影響を与えていますね。
次回もよろしくお願いいたします。