釣れないバチコンアジング
「釣れないニャー」
「エサ釣りに比べるとねー」
「じゃ場所変えようか」
「おねがい」
メグは次のあてがあるポイントへ移動することになった。
仕掛けを上げて、メグは操舵室へ。
僕とケイちゃんはごそごそとワームを取りかえて次に備えて準備する。
20分ほど船を走らせたらメグは船足を止めて操舵室からスピーカーで
「ここらあたりでよさそうだから 先に入れてて」
と合図。
「はいよー」が無いのはちょっと寂しかったけど、リグを投入。
ルアー釣りなのでちょっとオシャレに言いましたごめんなさい。
メグはちょっと遅れてこっちに来て同じようにワームを付け替えて投入する。
まずはさっきと同じ色から、カラーチェンジしながらもなかなかアタリが無い。
「おかしいなぁ反応あるんだけどなぁ」
メグは一応持ってきたというオキアミをまとめてコマセかごに入れてオモリのすぐ上に取り付けて落とした。
何度か振って竿を上げる。
カゴは空になってた。
「魚はいるんだけど口を使わないのよね」
そこでオキアミを撒いて食欲を刺激する作戦らしい。
僕たちはまた投入、メグはオキアミに合わせて白ピンクでカットしたワームを付ける
するとメグ。。。ではなくまたケイちゃんにアタリ。
「きき キタにゃ!」
今度こそアジかな
慎重に巻き上げると上がってきたのは20センチくらいのアジ。
「やったニャー」
ケイちゃん何色に来たんだろう?とワームを見ると黄色だった。
「黄色がいいかな」
僕は一本黄色に変えて投入 誘ってるとすぐにきた。
メグにもきたみたい。
僕たちは入れ食いじゃないけど数投に一回魚体を見ることが出来る感じで釣れ続いた。
みんなで十数匹釣ったところで、ぱたっとまたアタリが止まった。
メグの探知魔法だと魚はいるので、一時的にオキアミに食いついたらしい。
メグはワームを外して オキアミをフックに付けて落としてみる。
すると一投でアジが釣れた。
「んー やっぱりエサ釣りにはかなわないのよね」
「そうだね 雑誌にもエサ10匹でアジング1匹って書いてたのがあったよ」
「どうかなぁ 異世界で流行るかなあ」
「工夫するのは楽しいニャ あと 楽ニャ」
「ケイはエサやだもんね」
「特にニョロニョロ系は嫌ニャ」
とりあえずアジのカタを見たところで一休みして、僕たちはランチタイムにすることにした。
船を流しながら、僕たちはケイちゃんのお弁当タイムってことで、仕掛けを上げた。
ケイちゃんとメグがお昼ご飯の準備をする間、小さなアジを一匹、エサにして泳がせ釣りにして一本流しておいとくことにして、仕掛けを投入した。