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出船 バチコンアジング

ケイちゃんが自分の部屋に戻ったあと、僕とメグは部屋で明日の話を続けている。

「明日の釣り場はどのくらい?」

いつものアジ釣りの場所でいいかなと思ってるから近場ね 20メートルくらいの深さのところよ。

「オモリは大丈夫そうだからあとはワームのカラーかなぁ」

「だいたい底のほうにいるし 昼間だからね」


そんな話をしていて、ケイちゃんが寝たかなと見計らって、メグは僕の前に割り込んで座った。

「メグがこんなに甘えんぼとはなぁ」

「いいでしょ!」

後ろからメグを抱っこしたまま座って一緒に雑誌を見ている。

メグのイイ匂いでドキドキ

「ドキドキしちゃってねられないじゃん」

「お肉のせいもあるかもね」

獲れたばかりのお肉はアレだっていうけど・・・

「あのイノシシはいつ獲れたの?」

「今朝らしいよ」

「新鮮なんだね」


「たたたたっ」

ケイちゃんが部屋に起こしに来た。

「おきるニャーぁ  あ!?」

「あ?」

「いいニャ 朝ごはん食べるニャ お風呂が先かニャ?」

「いや 昨日結局夜入ったから」

「おねーちゃんと一緒にゃ?」

「さぁ?」

「これは一緒じゃないニャ」


朝ごはんを食堂で食べる。

「今日は何時に出船するって?」

「10時過ぎだニャ お弁当持っていくニャ」

「そうなんだ 早めに出られるんだね」

「そうニャ おねーちゃんが張り切ってるニャ」

「そうなんだ」

「そういうときは釣れないニャ」

「まぁそういうことよくあるけどさ」

「アジフライできなかったらトンカツニャ」

異世界こっちにもトンカツあるんだ いや異世界モノにはトンカツはつきものだけどさ。


準備が終わる頃メグが戻ってきた。

三人で朝ごはんを食べて、準備を始める 今8時半。

「ケイちゃん久しぶりなんじゃない?」

「そうだニャ」

僕が来るようになってメグとケイちゃんの船宿が乗合になるのは平日限定で、休日は研究という名の仕立て船。

それでも泊まる人がいるときはケイちゃんがご飯作ったりしているし、同じ敷地の船宿の人たちもケイちゃんの食堂でお昼とか食べることもあるから、今日はケイちゃんがお昼にいないので、今日はすでにトンカツ定食を準備してお手伝いのおばちゃんに全部任せて出てきたんだって。


タックルを積み込んで お弁当も忘れずに積み込んで出船。

操舵室のメグとケイちゃんは後ろのデッキに。

僕もデッキに座っている。

「いつも そこに座ってるニャ?」

「いや」

「いつものところでいいにゃよ?」 ニヨニヨしながらケイちゃん。

「こら」スピーカーで突っ込みを入れるメグだった。



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