メグの興味はとどまることを知らない(1)
ひとまずドラゴン(タチウオ)をゲットした僕たちは当初の予定通り SLJのターゲットのいる海域へ移動することにした。タチウオも釣れたし慌てることはないので少し回転を落としてメグと話しながら移動することになった。「こっち(異世界)じゃさあ鉛がお金になるじゃん?」
そう、異世界のお金が鉛で出来てて、金より鉛が貴重な世界、一方日本の安いジグは鉛製。「いつ地球とこっちの貴金属が違うって気づいたの?」メグは昨日のことのように話してくれた。まずは最初にメグから見て異世界である地球の人と出会ったときの話だ。「ある日、船で町まで買い出しに行った時にね」
聞けば、日本人に町で出会ったのが始めなんだって、その二人も釣り人で釣りの道具の中のオモリでお買い物できるって知っていろいろあってメグと意気投合して釣りに行ったんだって。地球で貴重な金はというと、伝説上の金属らしい、釣り具のオモリは一体って思うよね?それは地球の高級品、タングステン
硬くて加工が難しいタングステンだけど、こっちは錬金術師がいるから加工は錬金術で出来るから問題ないんだって、てことは?「そうだよ行ったり来たりで稼げばいいのよ」メグはいたずらっぽい笑顔で笑った。話を戻すと僕は船宿の玄関をくぐると異世界に来れるけど、他にも方法があるってことなんだな。