次の釣り なんにしようか?
タイラバ 一つテンヤときたら 最後はコマセマダイかなぁ
この前イサキ釣りしたからかぶっちゃうな。
「ねぇ メグ 今度はどんな釣り してみたい?」
そうだよ メグに聞いてみればいいんだよ。
「ケイちゃん連れていけたらいいなぁと思うけど」
「そしたらエサじゃなくてルアーがいいかな」
「そうね お仕事あるから近場がいいかな」
「アジとか?」
「アジはエサ釣りでしょ」
「いや アジをルアーで釣るんだよ アジングって言うんだ」
「へー いっぱい釣るのがアジ釣りなのに?」
「そんなに数釣るわけじゃないけど 釣れたらおいしいから結構流行ってるんだよね」
そんなわけで次はアジング 船釣りだから バチコン これでいこう。
どんな釣りなの?
僕は買ってきた釣り雑誌でバチコンアジングのページを開いて見せる。
「へぇ」
「エサ釣りの半分も釣れないみたいだけど?」
「でも楽しいみたいだよ」
「ルアーの色変えたり、カタチを変えたりと楽しそうだしね」
「たくさん釣るのも楽しいけど 工夫するのも楽しいのが釣りなんだよね」
そんなところで話がついたので、次回はバチコンアジングに決定。
といいつつ 一つテンヤの仕掛けも興味があるメグ。
「いいよ 全部おいとくから」
「こっちでまた作っちゃおうっと」
「また一儲けしてね」
「まかしといて 船出さなくても儲かるようにしとくから!」
「そうだね がんばってね」
メグは地球の仕掛けを異世界で作って売るのだった。
なにせこっちは鉛がお金の世界、そのかわりタングステンは魔法でカタチを作ることができるので加工費かからない分 タングステンがオモリって世界だから。
でも僕が地球に持って帰っても せいぜいフリマサイトで売るくらいしかできないから儲からないんだけど、メグは伝手を使って量産して釣具屋さんに卸してるみたい。
最初はタイラバから、タイラバもだんだん売れてきて、メグの船でもやる人が増えてきたみたいだけど、メグがタイラバを広めた張本人とは誰も知らないみたいだ。
そこで儲けているのでメグは週末僕と一緒に仕立て船として出港してくれるってわけ。
平日専門っていうのがメグらしいけど、そこそこ乗る人は増えてるらしい。
僕と一緒に行って新しい釣り方を教えてくれるからみたいだよ。
新しい釣り方ってことで次回のバチコン またルアーとかタックルを調べて買わなくちゃなぁ。
夜メバルで使ったタックルで大丈夫かな。
この時期のアジはまだ小さいかもだけど、エサじゃないからケイちゃんも大丈夫かな。
こんな話をしてたらもういい時間。
僕たちは眠りについた。
メグと別々の部屋だけど。