タコ釣りのあとはタコパ! アヒージョ!
タコ焼き 生地に火が通るのを待ちながらじっと見ている僕たち。
顔が熱くなってきた。
あとで振りかけるかつお節を狙うケイちゃんを抑えながらひっくり返すタイミングを計る。
「これが膨らむのかニャ?」
「じゃないんだな」
僕は竹串を取り出し、クルクルとひっくり返し始めた。
「おわ 丸くなったニャ」
最初の数個はちょっと形が悪いけど、勘を取り戻した僕はクルクルと回し始める。
「もう少し待ってね」
「クルクル面白いニャー」
ケイちゃんが目を丸くしながら見ている。
「そろそろかな」
メグもノリノリ。
「そろそろいいかな」
おさらに取り分け、ソースをかけて青のりとかつお節をかける
「いいけど 超熱いからね?」
注意したのに
「ぎゃーーーーっ」ケイちゃんがさっそくやらかした、冷たい水で冷やしてる。
「だからいったのに」
「がっつくからよ」
「熱かったニャ」
とりあえず助かったらしいケイちゃん。
口の中の皮が捲れたりしてなくて良かった。
「少し冷ましてから食べなよ」
「はーぃ」
微笑ましい姉妹を見ながら 僕は次の一個を作る準備で油を塗って
生地を入れて
タコを放り込んで
ネギを入れて
天かすを入れて
紅ショウガを入れて
と繰り返しては焼いて 焼いては食べを繰り返した。
全部で50個くらい作ったかな、そろそろ生地が無くなるよ
「まだイケる?」
「大丈夫ニャ」
ケイちゃんはまだまだ食べる様子。
僕も持ってきたビールがススム。
次は穴一つ一つにオリーブオイルを入れてそこにタコとニンニクなんかを入れてアヒージョ風
一つ一つに味付けを変えられるので便利。
アツアツなのでこれまた気を付けないと。
でも今度はワインがススム。
「辛いの平気?」
「うん」
鷹の爪を入れたのをいくつか作ると、これまたビールが。
ケイちゃんがパンを持ってきた。
「これニャ」
パンにオイルを浸して食べてる。
食べ盛りだからなぁ。
「食べてるうちは、黙ってるから大丈夫よ」
「そういえばそうだね」
二人でニヤニヤ笑ってると、気づいたケイちゃんが
「なんニャ?」と不思議そうな顔をしていたので、僕たちは「もっとお食べ」
なんていいながら食べ続けた。
僕とメグはお酒を飲みながらタコパを楽しんだ。
メグとケイちゃんは初めてのタコ焼きが気に入ったようだ。
「残りのタコはどうするニャ?」
「いいよ好きに食べて」
「わかったニャ」
それにしても猫耳娘でもタコは食べてよくてよかった。
やっぱりタコ釣りのシメはタコ焼きだなぁ 一人じゃつまんないけどこうやってみんなで食べるとおいしいし楽しいなと浸っている、早めに帰ってきたはずなのに、もうけっこういい時間になっちゃった。