タコのあとは!
ふたりでゆったりとした時間、風もそこそこ 波もおだやか そして綺麗な夕焼けになりつつある。
太陽はあと十分くらいもしたら沈むかな。
すごく赤い夕焼けをみながら僕とメグは一緒にいる。
思わずメグの肩を抱いてみる。
すっと力を抜いて僕にもたれかかってくれる。
「ふふふ うれしい」
「ありがと」
一緒にいられるようになってすごく嬉しい。
太陽が水平線に近づくと太陽から一直線に道ができてるみたい、それがだんだん太陽が降りてきて、水平線に沈む、するとだんだん後ろから夕闇が迫ってくるとってもきれいな時間。
僕はメグを抱きかかえて一緒に沈む夕日を見てた。
夕日が沈んで少し経って、僕たちはキスをして、すっかり暗くなった頃 港に向けて走り始めた。
「ねぇメグ 夜のほうが星が見えるから方向はわかりやすいね」
「そうなのよね」
ここからだと星を目印に走って、途中の灯台を確認して 最後に町の灯台めがけて走れば着く。
さすがに夜は操船させてくれなかったけど、メグの隣で走り続けた。
帰るとケイちゃんがお出迎えしてくれた。
「おかえりニャ」
いつものようにクーラーボックスを抱えて台所に走って行った。
タコは茹でたあとぶつ切りにしてもらうようにお願いしてある。
ロープを先に降りたメグに渡して、その間に荷物を下ろす。
タックルを水場で洗ってから部屋に戻す頃にはメグは船の掃除を終えて戻ってきた。
「じゃ先にお風呂いってくるわね」
その間僕は夕食の準備。
ガスコンロのタコ焼き器と粉とそのほか一式持ってきたので、これを部屋の荷物から取り出して、準備する。
ケイちゃんは茹でたタコの足を四角く切ってくれてもってきてくれるはず、あとは刻み葱とか、あ紅ショウガやかつお節に青のりとかは持ってきた。
もちろんソースも
結構な荷物だけどおいていくつもり、そしてこの部屋でタコパの準備をする僕たち。
準備がだいたい出来たところでメグがお風呂から出てきた。
僕は入れ替わりにお風呂に入る。
お風呂からあがるとケイちゃんがすでに準備してた。
僕は粉を水に溶いてタコ焼きの準備をする。
もちろん 異世界にはタコ焼きなんてないから二人とも興味津々。
コンロに火をつけてタコ焼き器に油を塗って 生地を流し込んでタコを入れて天かすを入れて
ネギを入れて生地を足して。
そして見せ場は竹串でタコ焼きを丸くするところ、今はまだ生地が固まるのを待っている。
「まだかニャー」
「かつお節がたまらない匂いにゃ~」
さすが猫耳娘
「もう少しね」
「これが全部焼けるニャ?」
「まぁ待ってて」