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タコエギ メグの仕立て船

メグの仕立て船のいいところは出港の時間が自由なこと

だんだん積極的になってきたメグと出港までの時間、僕の部屋で過ごすことになった。

といっても釣りの雑誌を見ながらタコエギの釣り方を一緒に見るくらいだけどね。


僕とメグはいつものように隣同士に座って一緒に雑誌を見ている。

メグのイイ匂いに釣られそう。


「えっち」

「え?」

「さっきから私の方ばっかり」

「バレたか」

「いいけどね」

「イイ匂いだなって」

「もう」


「で どのあたりに行くか決まってる?」

「アナゴの時と同じように、場所は聞いといたわよ」

「夜行性だから夜がいいって書いてあるね」

「夕方から行って釣れたら早めに帰ってくればいいわね」

「タコ料理は何になるかな?」

「そうねぇ ケイちゃんが何か考えてくれるでしょ」


「それよりも」

メグが僕の前に割り込んできて、座った

「座椅子代わりに?」

「これくらい いいよね?」

「イイ匂いだから」

「え? そっち   じゃなくて  はい」

手を持って自分を抱っこさせるメグ

「あまえんぼうめ」

「ふふふ」


メグの頭越しに一緒に雑誌を読む なんだか不思議な気持ち。

「それにしてもメグがこんなにあまえんぼうだとは」

「なによぅ 離れようか?」

「ダメだよ もうダメ」

「ほらみなさい」


「こんなところケイちゃんが見たら」

フラグも立て終わらないうちに

「すっかり・・・これニャ」

音もなくドアをあけてケイちゃんに見られた。

「これはお邪魔したニャ?」

ケイちゃんはお茶を置いて たたたっと下へ降りていった。

「スゴイ一瞬だったね」

「あのコ 勘はいいからねぇ」


しばらくこのままで過ごして 二人でうとうととしてしまった。

後ろ抱っこのまま二人ともちょうどいい暖かさで寝てたようだ。

お昼ごろかな 目を覚ます。

「やっと起きたニャ?」

向かい側でニヤニヤしているケイちゃん。

「はい お昼ご飯ここに置いておくから ごゆっくりニャ」


僕たちはお昼ご飯を食べて 食器を片付けて、少し早いけど船に移動した。

荷物を積み込んで、船の中。

「こんど船動かしてみる?」

「え いいの?」

「いいわよ 港出たら変わってみようか?」

「わー楽しみ!」

「じゃ 早めに出ましょうか」


メグが船を降りて、船宿に走って行く。

ほどなくして帰ってきた、手には水筒。

水筒を受け取り、ロープをほどく そのロープを受け取り、まとめているとメグが乗ってきた。

「ケイちゃんには言ってきたから 出ようか」

僕たちは出港する、メグが操船して港を出る。

しばらくたったらメグが

「ほら こっち」

と自分の膝をポンポンする。

僕を膝の上に座らせると 総舵輪に手を添える僕の上に手を添えて走らせ始めた。

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